彼が家に来た。
『俺が話してくるから。』
そう言って居間へ行った。
お父さんが怒る声がする。
『お前に幸せに出来るわけないだろ！？
そんなに甘いもんじゃないんだ！！！』
たまらず私も居間に入った。
頭を下げる彼と怒る父、黙って聞いている母がいた。
『お父さん。私は産みたいんだ。』
『何バカなこと言ってるんだ！
子どもが子ども産んでうまくいくわけないだろ！！』
『そんなのやってみなきゃわかんないじゃん』
すかさず母も入る。
『やらなくたって分かるわよ！どんだけ大変だと思ってんの！？
少しは大人の言うこと聞きなさい！』
『……ならいい。出ていく。』
私はボロボロ泣きながら自分の部屋に戻った。
『いい加減にしろ！！２度と帰ってくるな！！！』
父の声が聞こえ、玄関の扉が乱暴に閉まる音がした。
タンスから洋服を出しバッグに詰め込むと彼が来た。
『いいの？』
『うん。』
その時部屋におばあちゃんが入ってきた。
私の手を取ると
『体に気を付けなよ？』と言ってくれた。
『うん。ごめんね。』そう言い外へ出ると母が来た。
『娘をよろしくね。』と彼に言い
『分かりました。本当に申し訳ありませんでした。』と彼が深々と頭を下げた。
彼の車に乗り走り出すと
飛び出していった父とすれ違った。
車の存在に気付いて後ろを向いた父の背中を見たら
大きな声を出し泣いてしまった。
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この絵を書くアプリは元々入ってたやつなんですよ。
Xperiaの中にー。『スケッチ』ってやつなんですが
検索したら出てきますかね？