久しぶりにお母さんとちゃんと顔を合わせた気がした。
『あんた、どうすんのよ?…』
『生む』
『何言ってんのよ?あんた…夢はどうすんの?』
その頃、美術系の学校に通っていた私の夢はデザイナーになることだった。
『いい…生む…』
お母さんはため息をついて
『…おろすなら早いうちなんだからね。よく考えなさい。』
あまり怒り散らすわけでもなく話が終わった。
この時の私におろすなんて言う選択肢はなかった。
きっと生まれてきてくれたら幸せになれる
絶対に素敵な家庭が出来上がる
ポケベルが鳴った。
【オトウサンニアイサツニイクカラ】
新しい人生の始まりだった。
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はいー。イラストは自分で書いてますよ(^-^)
スマホねアプリでサラサラとー☆