おはよう
昨日は1日ケータイ充電ゼロでまったくケータイを見ずに過ごしました
物事に集中するって
素晴らしい
あ、さて
昨日一昨日の話をしましょう
月曜日。
いつものように利用者さん宅へ送迎に行きました。
『おはようございます』
と、車へ招くとちょっとうかない顔のTさん(95歳男性)
少し車を走らせるとTさんが
『今日まで
世話になったなぁ』
なんて言い出しました。
『何言っちゃってんのよ~ぉ(^^)これからもよろしくじゃないの~?』と言うと
『明後日から違う施設に入所になるんだよ』
と…
『うっそだぁ!冗談でしょ?』Tさんは介護度1。持病があるもののヘルパーさんとデイを併用しながら在宅生活を継続してきました。畑仕事と猫の世話が大好きなおじいちゃんです。95歳ですが杖歩行も可能で元気でしゃきしゃきしています。
介護度1での施設入所はありえないよね?
と、半信半疑で施設へ戻るとケアマネからの報告メモ…
『ホントに入所しちゃうんだ…』
余りにも急でした。
Tさんの家族は東京に住んでおり、例え倒れても急には駆けつけることが出来ません…
家族はTさんを心配して入所を希望したんだと思います
しかし私たち介護士は常にTさんの話に耳を傾けています
『デイで書いた塗り絵は仏壇に飾るんだよぉ』
(Tさんの奥さんは既にたかいされており、その奥さんの仏壇に塗り絵を見せるのが日課なんです)
『猫の餌のが俺の飯代より高いなぁ』
『畑でじゃがいも採れたからもってけ~』
とにかくこの家に住んでいることがTさんの全てなんです。どうにか在宅生活を続けさせてあげたい!
例えここで孤独死をしたとしても、Tさんにとっては幸せなんじゃないだろうか…
私たち介護福祉士は
家族の意見を曲げられる程の力はありません…
ホントに切なくなります
ポツリとTさんが言いました
『9月の誕生日まではここ(うちの施設)に居たかった。ここで誕生日を祝って欲しかった』
この日私は体操のお姉さんの係りでした。
Tさんにバレないように色紙で誕生日カードを作りました。
時間が足りなくて他のスタッフにも手伝ってもらいました。
体操終了後
サプライズ誕生会
Tさんの目には涙が溢れていました。
『Tさん!寂しくなったら脱走しちゃいなよ!』
私もつい
言ってしまいました
Tさんといつも近くの席だったNさんも涙を溢して挨拶していました。
帰宅時車に乗るとTさんが
『俺は絶対にここのこと忘れないから。俺はここが一番好きだ』
そう言ってくれました。
Tさんのうちにつき
ホントのお別れが来てしまいました。Tさんの家の畑でなったスイカをお土産にくれました。
最後に握手をし絶対に入所先の施設に面会に行くことを約束しました。
Tさんのスイカはみんなのロッカーの上に置き眺めています。
みんなで作ったカードにはみんなが沢山のメッセージを書いていました。
みんなが利用者を大切にするこのデイサービスで仕事が出来ていることに感謝した出来事でした。