命は必ず終わるのよね | healingroom ECCO ❤️虹の橋へ❤️

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母さんは平成27年7月30日、64歳で他界しました。
死因は急性呼吸不全、主の疾患は、「湯浅ー三山型ALS」
愛犬チロルは、愛くるしいシェルティー。甲状腺機能低下で膀胱癌からあちこちに転移、11歳で平成28年9月28日に他界し、虹の橋に行きました。

母さんが亡くなってからもう一年が過ぎた


最期の姿が時折蘇り

この一年悲しみより

恐れと空虚感が時折襲いかかり

私はすっかり介護士が出来なくなった


命の行き交う場所にいることが

恐くなった


そんな私のそばには

いつものように当たり前に

チロルがいてくれた

…犬(笑)


彼女はいつも私のそばにいた

私も彼女のそばにいた


もう11年…

犬種からすれば

随分おばあさんになった


ちょっと外に出て少し歩く

それは散歩とも呼べないが

体力のなくなった彼女には

何よりの楽しみ


病気があるようには感じないほど

ルンルンしていた


私の家事にもちょいちょい

くっついてきて

まるで

「私も手伝います?」

と言わんばかりに(笑)


彼女には

癌があったり

甲状腺の病気もあった

全てシニアになってからだから

手術のリスクや回復の可能性

それを考えて…


全ては彼女が自然に

生きられるだけ

生きてくれたらよし


好きなおやつをたくさん食べて

やりたいように1日過ごし


その命を

神様にお返しする

そのときが来るまで


彼女と穏やかに暮らす


そう

決めていたんだよ


最期の日は突然来るんだね

その日の朝だけ

ご飯食べなかったね

もう

いつでも亡くなる可能性はあるんだよ

って

お医者さんから言われていたから


わかっていたから

だから

最期のその時まで

そばにいたね


苦しそうにしていたのは

ほんの少しの間


私に背中をぴったりくっつけて

耐えるように

しかし荒く激しい呼吸を

少し繰り返し


彼女は

もうさよならだからね

って

最後までそばにいてよ

って

うっすら遠くを見つめながら

そう思っていたように見えた


当たり前だけど

涙が止まらなかった


もういいよ

苦しいの終わろ

ゆっくりお休み

チロル

楽しいのは

もうたくさんもらったから

幸せも救いも

あなたからたくさん受けたから

ありがとうが足りないくらい

ありがとう


もう

苦しまないで

眠りなさいね…



彼女は

わずか20分もしないうちに

スー…と最期の息を吐き

眠るように逝きました


思い返せば

子供が飼いたいと言い出してから

犬など世話をしたことがない無知な私が

ペットショップにいたあの子を迎え

手探りに日々を過ごし


普通の

ただ普通の

11年の時を

彼女と過ごした


彼女の命の終わりを受け

色々と調べたら

あちらこちらに

犬を買うならペットショップはダメだ

とか

ブリーダーさんから買わないなら危ない

とか

先天的な病気があると繁殖は云々

とか

痛いほど出てきたよ


でも私にとっては

どんな経緯であろうと

チロルはチロル


シェルティーだから飼いたかった

とか

血統書が欲しかったから

とか

そんな理由ではなかったのよね


彼女の病気は

どんな犬にも歳をとればある


彼女はペットショップからやって来て

限りなく歳をとれたんだね


これはね

ある意味

母さんが死んだよりも

深く漂う苦しみしかないわよね(笑)


母さんは文句だらだらだったけど


犬は言葉を話さないから

人間が感じるしかないもの


あの子を授けてくれた母の姿は

ペットショップから飼えば

知りうることはない

もしかしたら

残虐的に産まされたのかもしれないね


ただもし

そんな思いをして出産したであろう子が

知らぬ間に何となく我が家にやって来て

何のエゴもない

何の贅沢もないけれど(笑)

普通に当たり前に棲みかを持ち

毎日たくさん撫で撫でされて

ちょいちょい人間のお供して

おじいさんから好きなおやつをもらい

ママにシャンプーされては仕返ししてみて

11年人間と生きてくれたら


産んでくれた母犬は

少しは報われてくれるかな


虹の橋があるなら

チロルは今頃

チロルの母さんに逢えるのかな

そして私の最期が来たら

虹の橋で彼女たちと逢えるのかな


あ…忘れてた

うちの母さんも(笑)