自分は図書館を良く利用している。昔流行った本や人気のない本は予約すると2~3日で届く。しかし、人気のある本は届くのに半年~1年位かかり手元に届くので予約した事を忘れてしまう。そんな本が今回届いた。

 その本は「メガバンク銀行員ぐだぐだ日記」という本でメガバンクの銀行員の話だった。しかし、この銀行員の所属しているメガバンクはみずほ銀行。

 みずほ銀行は、日本興業銀行、富士銀行、第一勧業銀行の3行が合併して出来たメガバンクだ。この本はみずほ銀行で働く行員の日記みたいな内容だ。

 最初はみずほ銀行オープン前夜から書かれているが知っている人も多いと思うが、みずほ銀行はオープン初日からシステムエラーというつまずきから始まる。

 この本を読んだ時「そういやそんな事件もあったな」と思い気になったのでネットで調べてみるとシステムエラーばかり起こしている。システムエラーだけのエピソードだけで200ページ以上の本が出来てしまう。

 この本の作者はシステムエンジニアではなく、行員なのだが現場の様子やその時の作者の気持ちを書いてくれればそれはそれで面白い本が出来ると思うのだが。

 作者がシステムエラーのエピソードだけではページが埋まらなかったのか、編集側がシステムエラーのエピソードだけでは弱いと思ったのか分からないが、システムエラーのエピソードだけでは無く行員の日常も書かれていた。

 この作者がみずほ銀行ではなく、システムエラーが無かったUFJ銀行、三井住友銀行の行員ならまた違った感想を持ったのかもしれない。

 この本で間違えて郵貯のカードをみずほ銀行のATMに入れてしまい取り出せなくなり、後日お詫びに5千円の羊羹を持ってお詫びに行こうとするエピソードがあるのだが、システムエラーでみずほ銀行のカードが飲み込まれてしまったお客さんには羊羹を持ってお詫びに行ったのだろうか?残念ながら本にはそのようなエピソードは無かった。