同じ好きな物を好きな仲間が増えると嬉しい。

 自分がいつからゴルゴが好きになったのはいつだったのかは忘れてしまったが、多分ブックオフで100円で買ったのが最初だと思う。題名だけは知っていたが中身はほとんど知らなかった。暇つぶしとして数冊買った。

 読んでみて良かった。面白かった。それ以来ブックオフで買いまくった。ゴルゴはどの巻から読んでも読めるので巻数を気にせず買っていた。その結果として同じ巻をいくつか買って失敗したしたこともある。長い漫画を集めるあるあるだ。

 そうしていくうちに今度は同じゴルゴファンが欲しくなった。何人かに自分が気に入ったゴルゴのエピソードの入った巻をあげていたのだが誰もゴルゴを気に入ってくれなかった。

 しかし、自分はあまり気にせずにゴルゴをばら撒いていた。

 ある日、たまたま入ったキャバクラで付いたキャバ嬢と意気投合したので、ゴルゴをあげた。キャバ嬢はゴルゴの題名はなんとなく知っていたみたいだが内容はしらないようだった。

 ここで熱くゴルゴの魅力を語ってしまうと逆に引かれてしまうかもと思い、またゴルゴの面白さのポテンシャルを信じた。ゴルゴは凄く長く続いている漫画だ。多くのファンがいるはずだが、自分の周りにはいないだけだと。

 自分は言葉少なく「不可能を可能にする、世界最高のスナイパー」と言ってゴルゴを数冊渡した。

 次の日ラインで「面白かった」とのラインがきた。嬉しかった。それ以来そのキャバ嬢とゴルゴの話で盛り上がった。

 結果ゴルゴファンが一人増えた。

 ゴルゴを勧めた際にあまり長く語らず、ただ単に読めば面白いと言っただけなのが良かったのだと思う。人間押し付けられると嫌になるものだ。