巷では、金は長期で見たときにインフレに反応はするものの、それ以上のインカムは見込めないと言いますが、1980年以降の状況を確認してみました。
それぞれの年の金の平均価格にインフレ率をかけて、2023年価値に直したところ、
1980年 2,352ドル/トロイオンス
1990年 900ドル/トロイオンス
2000年 492ドル/トロイオンス
2010年 1,692ドル/トロイオンス
2020年 2,055ドル/トロイオンス
となりました(インフレ率はアメリカのものを採用)。
ちなみに、2023年の金平均価格は1,943ドル/トロイオンスですので、1980年に買うとインフレ負けしており、2000年に買えばインフレに大きく勝っていますね(4倍程度)。
金価格には思ったよりも大きな波があるため、我々の寿命の範囲内で言うと、インフレ以上の価値を期待できることもあるし、逆に棄損する可能性もあるということでしょう。
私は以前行っていた純金積み立てを昨年やめたところですが、上記の結果を見ると、資産分散の意味はないことはないが、リスクを負ってまで金を買う必要性は低いと改めて思いました。
※昔と違って、外国株式やリートなどを含め、プラスサムが見込める分散先はあるので、あえて金を買う必要は低い。