東洋経済オンラインに、ドル円相場と購買力平価に関する記事が掲載されていました(こちら)。

 

このなかで、「円の実質実効為替相場(REER)が半世紀ぶりの安値を漂う中、日本経済は海外からインフレを輸入するような状況が続いている。資源を筆頭とする財輸入がわかりやすいが、訪日外国人観光客(インバウンド)を招き入れることに伴う一般物価(象徴的には宿泊・飲食サービス価格など)の高騰もある。このような動きが極まっていけば、日本でも諸外国に見劣りしない物価上昇が起きる可能性がないとは言えない。その時は購買力平価が円高を示し続けることも当たり前ではなくなるのではないか。言い換えれば、購買力平価が円安に振れることで実勢相場に接近してくることもありえるということになる。」とありました。

 

要は、国内のインフレによって、ドル円相場が正当化されるということですよね。

 

例えば、ビッグマックはアメリカでは700円、日本では400円ほどですが、円高によって価格差が是正されるのではなく(1ドル80円ほどになる)、日本のインフレよって是正される(日本のビッグマックが700円ほどになる)ということでしょう。

 

ありえるシナリオですし、日本政府や日銀はそれを期待しているような気がします(政府の債務も実質、目減りする)。

 

ということで、インフレ対策をしっかり考えておく必要がありそうです(安易な預貯金はやめたい)。