最期の外来 | 気まぐれブログから父の闘病日記 ~肺癌+癌性髄膜炎~

気まぐれブログから父の闘病日記 ~肺癌+癌性髄膜炎~

今までは気まぐれにブログをしていましたが
肺癌から癌性髄膜炎で亡くなった父のこと少しずつ思い出して記載していきたいとおもいます

外来の日がやってきた

検査等はないので、順番も何も関係ない

 

待合室に入ったらすぐに診察室に呼ばれた

 

「どうですか?」と

診察室に入るなり聞かれたが

応える事ができなかった

 

「寝てることが多いです」と伝えた

 

先生はうなづくだけだった

 

父は、全く先生も見ない。

体も傾き、車いすに座ってるのもやっとの状態だった

 

主治医の先生が「入院しますか?」と聞いたけど

入院してもすることは無いし、

「自宅に帰ります」といった

 

次の予約は・・・という話になったが

その時点で先生の反応が鈍かったので

あぁ、これが最期の診察になるんだろうなと直感した

 

一応、1か月後に予約を取ってくれた

それは先生の最大のやさしさだろうと思う

 

いつも診察室には、もう一人腫瘍内科の先生がいる

 

主治医の先生と、腫瘍内科の先生に

「本当にお世話になりました」

と頭を下げた

 

二人の先生は

「来月もきっと顔をみせてくれると信じてる」と父の手を二人で

握ってくれた

 

だけど、父は何も応えることがなかった