今日は主治医の診察が4時頃にあり、それから少し

気を落ち着かせるが、眠りにつけない。

こんな結果。あまりにも早すぎたので。

記憶も曖昧な感じで、でも記録として残して

置きたいので。


今日は主治医が忙しく4時から診察。

主治医も緊急入院をしたことにビックリしていた。

まずは入院時のレントゲンから説明してくれた。

主治医は「前回のレントゲンからローブレナに変

えてからの画像を比較すると、少しだけ肺の水位

が下がっている気がするが、気になる線がちらほ

ら見えます」


主治医に自分の感覚だと、アレセンサの時は胸が

詰まる感じがあったけど、ローブレナに変えてか

ら詰まりがなくなりましたと伝えると。


「本人の感覚も大事なので・・・もしかすると

突き詰めれば、ローブレナの副作用で小さい血栓

が出来て、肺に飛んだ可能性もあるかもしれませ

ん。本当に効いてないかどうかは、明日の造影CT

と腫瘍マーカーで検査をして、数値が上がって

効果がなければ、アブラギサンに変更しましょう」

と言っていたが、自分では気になる点が一つあり

質問した。


「癌性リンパ管症の今の状態はどうでしょうか?

水は抜けるのでしょうか?」


主治医の雰囲気が少し変わり

「リンパ管症ですが・・正直かなり悪い状態です。

肺の水を抜いても、感染症のリスクが増えるだけ

だし、数日で同じ位溜まるでしょう。

水も大事な栄養素なので、抜けないです。

もちろん、もう少し溜まったら抜こうと思いま

すが、まだ抜くタイミングではないです」


すぐに水は抜けて呼吸も楽になると、勝手に思い

込んでいた、溜まれば抜けると思い込んでいた。

癌性リンパ管症は予後不良で3〜4か月が頭に浮

かぶ。


主治医に

「癌性リンパ管症が抗癌剤で改善すれば、良くな

るんですよね。今の状態があまり良くないことは

分かります。今後、どうなのかはっきり聞かせて

下さいと」お願いした。


主治医は

「緩和ケアなど色々と考えているみたいなので、

ここまで、長く色々な治療をしてきたので

正直、アブラギサンでどれだけ効果があるか

わかりません。その後も、S-1くらいしか・・・

それもやる意味があるのか・・・・

今後は酸素も積極的に使って行くようになるで

しょう。お子さんも小さいですよね・・・・」


主治医も涙目になって

「本当に申し訳ない、長く治療を頑張ってきた

のに私の力不足です。本当に申し訳ない。」


そう言われた瞬間、頭が一瞬真っ白になった、

癌の告知と同じ位の衝撃だった。

突き落とされた気分だった。

こうなる事はある程度、予想していたのに、

周りの家族と同じ様に、子供の成長を夫婦で

もっともっと見ていられると思ったのに。

俺は死ぬのか?死ぬのか?死ぬのか?

悔しい、無念、心配、子供、嫁、と色々な事が

頭に浮かんで、絶えられなかった。

涙が止まらなかった。

癌告知でも涙が出なかったのに。

人前で泣くことなんて、絶対にできなかったのに。

今日、生まれて始めて人前で泣いた。

45歳になって始めて大泣きした。


診察室を出た後も、病室に帰ってからの頭の中は

何でだよ。俺が何か悪いことをしたのか?と

心配なのは残される妻と息子と娘の事だけ。


やっぱりまだ諦めきれない。

明日の検査結果でローブレナが効いてる

かもしれない。

アブラギサンが劇的に効くかもしれない。

他の治療もあるかもしれない。

だめかもしれないけど、他にも可能性がないか?

もう1度、生検や遺伝子パネル検査とか?

2年効いたアリムタやブリガチニブをもう一度。

可能な限り明日、主治医に聞いてみよう。


まだ、諦めたくないんだ。

だけど、今頃になって初期転移の右骨盤と大腿骨、

が痛みだして足が熱く痺れる。

こんな時に限って、大人しかった転移箇所が

あちこち痛む。