期待を裏切った彗星で1990年に現れたオースチン彗星です。
1989年11月ニュージーランドのロドニー・オースチンによって
11等で発見されました。
確か標準光度が4等と明るく近日点通過後の1990年4月の明け方に2等の
大彗星として見られるだろうということでした。
天文誌でも大きく取り上げてられて広角レンズでないと尾が写野に入らないとありました。
しかし、実際には4月20日にようやく見ることができ、
光度4.5等で肉眼では見えませんでした。
双眼鏡でも尾も見えません。
一枚目の写真です。
レンズは標準50mmF2です。
当時の手帳に鋭い恒星状の核、尾は見えず、期待外れ!と書いてありました。
4月に入ってから数日何度も東の低空を探しては彗星が見つからず、
これは予報よりかなり暗いとは思っていましたが、本当に裏切られた気持ちでした。
2枚目は家から10キロほど離れた少し暗い空で見ました。
5月6日で光度5等で肉眼でかろうじて存在が分かる程度でした。
いるか座が写っています。
7×50双眼鏡では3度の尾が見えました。
3枚目は5月27日地球に近づいたのと彗星の軌道を地球が通過したころで
多少尾がよく見えるようになりました。
夏の大三角とともに撮りました。
わし座のθ星のすぐ右に写っています。
光度は5等で尾は3度。
空が暗いので肉眼でも見えました。
撮影地は新発田市赤谷。
レンズはこの彗星に備えて買った28mmF2.5です。
4枚目は135mm望遠レンズで撮りました。
5枚目は5月30日阿賀町諏訪峠での撮影です。
わし座の天の川を行くオースチン彗星です。
光度5.5等と暗くなりましたが、まだ肉眼で見えました。
6枚目は135mm望遠レンズです。
ようやく尾が写るようになりました。
ビクセンフォトガイド2による追尾撮影です。
この彗星のためにこのポタ赤も買いました。