つい一時間前、掃除機を足でうにうに遊んでいたあずみにバチが当たった。
あずみ、足で掃除機のパイプに乗っていた。
絶対に、滑るから辞めなさい。
あずみは私に似てどんくさいから80%の確率で、滑るだろうと思っていた。
その後、私の予感は的中した。
この的中率、宝くじ系統で発揮したい。
神は何故、残りの20%をあずみに与えなかったのだろうか。
ホースの上に乗っていたあずみは、直立不動で右斜めに倒れて行った。
あずみも『あ!危ない』と思ったが口にはおしゃぶり。
おしゃぶりで叫び声すら彼女には出せなかった。
そのまま、ベッドの門で耳を打ち付けた。
うつむせになり、小さな嗚咽から悲痛な叫びは抱き上げた時に始まった。
口からおしゃぶりが外れた瞬間にけたたましく鳴き声が私の鼓膜を震わした!
『どこが痛い』
私が聞くとあずみは耳を指さした、赤い耳がみるみるうちに紫になり膨らんだ。
彼女を優しく抱き締めて私は言った。
『だから!母ちゃんが止めとき!危ないよ!って言うたやろがい(怒)』
大人気ない一声。
母の愛…
時に厳しく。
時に優しく。
