今日、突然老いを感じました。

  中学生や高校生といて、

 「自分は、まだまだ若い」と勝手に思っていたのですが、突然、老いを感じてしまいました。

 駐車場に車を止め、荷物を持って体育館の前を歩いていると、一つだけ開いていた入口から、突然、コロコロと、バスケットボールが出てきました。

 「ポール、取ってあげるよ。」

 カッコつけて、ボールを拾うと、体育館の入口に立っている生徒にバスしようとしました。

 

 そこで悲劇が起きました。数十年ぶりにバスケットボールを持った私は、若い頃のつもりでボールを生徒にパスしようとした瞬間、足を滑らせて、コンクリートの床面に倒れて、右手を擦りむいてしまいました。

 

 その瞬間、情けなくて初めて老いを感じてしまいました。

 「大丈夫。」

 そう答えて、苦笑いをした私は、体育館前で倒れていました。

 

 その私の体の上を、秋風が吹きぬけていきました。

 

 老いたるは 目にはさやかに 見えねども

           気持ちだけ前 秋の夕暮れ