今年(2024年) の中秋の名月は9月17日ですが、沖縄以外は晴れて、見事な月でした。

そこで、今夜の名月の写真とともに、紫式部や藤原道長、西行、啄木などの名歌を紹介します。

 

<2024年の中秋の名月 徳島県徳島市>

 

・ 「めぐりあひて 見しやそれとも 分かぬ間に 雲隠れにし 夜半の月かな」

  ( 現代語訳: 久しぶりに会えたのに、あなたかどうか確認もできないうちに、

        帰ってしまった。まるで雲間に隠れてしまった夜半の月のように) 

 

 紫式部 (百人一首)

 

・ 「この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」

   ( 現代語訳:  この世界は、まるで私のためにあるかのようだ。満月に欠けた部分がないように、私は完全に満ち足

                      りている。)

 藤原道長

 

  今年の大河ドラマ「光る君へ」の主人公の二人。 

      栄華を誇った平安貴族のトップと「源氏物語」の作者ですの、千年前のあやしい関係?

 

 

 

 

・「なげけとて 月やはものを 思はするか こち顔なる わが涙かな」

  西行法師(百人一首)

 (現代語訳 嘆きなさないと、月が私に物思いをさせるのたろうか。いや、そんなことはない。そう思っているの  

       に、私の涙はどんどん流れていく。まるで、月がそうさけるかのように。)

       

 

・「月見れば ちぢに物こそ 悲しけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど」

  大江千里(百人一首)    

    (現代語訳  月を見ると、色々な思いがこみあげてきて、悲しくなる。私一人のための秋ではないのに。)

 

 

・「あめつちに 我が悲しみと 月光と あまねき秋の 夜となりけり」

  石川啄木 ( 一握の砂 )

 

(現代語訳 この世界のすべてに、私の悲しみと月の光が満ち溢れている。そんな、秋の夜になってしまった。)