会社役員の名家に生まれ、勉強ができて、愛媛県の名門私立・愛光学園を卒業し、東京大学経済学部へ入学。

   国家公務員上級試験を受けて合格、総務省に入り、妻子を得て、兵庫県知事に初立候補で当選した斎藤元彦さん。

   他人からみると超エリ一トだが、本人的には挫折もあったのだと思う。

 たとえば、中学受験で地元神戸の学校を不合格になり、四国・愛媛の中学に入ったこと。

 たとえば、総務省での赴任先が、新潟の佐渡島や原発事故後の福島県の村になったこと。

 

<斎藤元彦 兵庫県知事> 

 

 

 でも、今度のことで「人として自分より立場の弱いものへの優しさ」と「正義」が決定的に欠けていることがわかりました。

 

 複数のまじめな部下が、知事としての自分の心ない命令や指示で死んでいるのに、「道義的責任って、なんですか?」って言える神経がわからない。

 

 全部の兵庫県議会議員86人が知事の辞任をもとめているのに、後援会長さえ辞めたのに、「まわりからは応援してくれる人がたくさんいる」と言って、辞任しない神経がわからない。

 

 「早く辞めてほしい」「兵庫県の恥」と94%の県民が言っていて、多くの幹部が辞任や休職しているのに、堂々と百条委員会や記者会見に出て、「県政を前に進めていきます」と言う、神経がわからない。