宮崎県で震度6の地震が発生し、1週間がたち何もおこらなかったので気象庁は、8月15日に「巨大地震注意」の情報の解除を発表しました。

 しかし、ここで注意していただきたいのは、「南海トラフを震源とする巨大地震」の発災可能性は決して低くなったわけでも、ゼロになったわけでもなく、むしろ時間が経過した分だけ、「南海トラフを震源とする巨大地震」の発災可能性は、むしろ高くなっていると言えると思います。

 

 各地震については、今後、詳しく説明しますが、過去の南海トラフを震源とする巨大地震は、大きく分けると、(1) 時間差で2つの地震が起こる連動型と、(2)震源域が同時に起こる巨大地震型の2種類に、分類されます。

 時間差は、「昭和の地震」が2年、「江戸末期の地震」が2日で起こっています。

 

 今回の気象庁の「南海トラフ地震情報」の期間の1週間は、(1) 経験上、過去の地震の大きな余震が発生した期間が七日以内が多かったこと、(2) 避難指示などを受けた住民等の許容できるアンケートの期間が1週間が多かったこと、などから「7日」とされています。

 「南海トラフ地震情報」の期間の1週間は、実はあまり、しっかりした根拠はありません。やっぱり、今の科学では、地震予知はできないのです。

 

<東日本大震災の慰霊碑 宮城県仙台平野>