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その3最後のセットリスト

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南友里さんのラストワンマンライブは、

「昔からのファンには懐かしく、新しい
ファンには昔も知ってもらい楽しもう!」

をコンセプトに、

10年間の活動を盛り込んだ内容の
ライブになりました。


全ての曲には必ず何かしらの想いが
込められていて、ライブが進む中で

"大切なファンへの気持ち" は、

昔から何一つ変わっていない事
が良く伝わってきました。
 

※ 「ラストワンマンライブ」 2019/8/4 (引用)



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《 セットリスト 》
(全15曲)

1.「サイコラボ~君と僕との
サイエンスコラボレーション~」
2.「一滴の酸素」
3.「私はリケジョ」

4.「慣性の法則」
5.「元素記号ラップ」
6.「花火~夏の夜空の炎色反応~」

7.「いつまでも」

8.「三日月」(絢香)
9.「ハナミズキ」(一青窈)

10.「I say good-bye」
11.「Face to Face」
12.「帰り道」

13.「春のうた」

<アンコール>

14.「宇宙エレベーター」
15.「恋の万有引力-gravitation-」

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本当はセットリストを
一曲ずつ丁寧に解説したい所ですが…


例えば
後半の3曲ならば、

10.「I say good-bye」は、南友里さんが
初めて制作した楽曲で、別れ行く者へ感謝を
伝える "前向きな別れ" の歌。だったり、

11.「Face to Face」は、情報化社会の中
でも "人との繋がり" を大切に思う歌。

12.「帰り道」は、ミセルバ (オーディション) で
目標を達成した特典により制作する事が
出来た、いわば "みんなの力" で生んだ歌です。


全曲に
 “ファンと歩んできた軌跡” や
改めて “最後に伝えたい感謝” が
込められていました。


※「帰り道」を初披露したライブ会場にて
「MID of MESELLBA vol.10」2017/9/10



南友里さんの
ラストライブ最後のメッセージ…


「私の歌はみんなが聴いてくださる限り
ずっとずっと残り続けます。私の歌がみんな
の生活に寄り添って育って行き (中略)
みんなのこれからの人生もより輝きを
増しますように心からお祈りしています。」


感謝の気持ちをきちんと "言葉" にして、
一言一言ゆっくり丁寧に伝えて下さった
南友里さん。

その暖かくて優しい気持ちは、すでに
“ 歌 ” からたくさん伝わって来ていました。



※ 「sukekyon プレゼンツ  vol.40」 2018/2/4



昔からのファンも新しいファンも

音楽仲間もご家族も…


きっとみんな “同じ気持ち” で、南友里さん

のラストステージを楽しんでいました。












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その4たくさんの「代表曲」 】

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もちろん、南友里さんの
オリジナル曲は全て素敵な歌です!

その中でも、
ラストライブで歌った曲から
 "代表曲" と呼ばれているものを
いくつかご紹介します。




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(1)「恋の万有引力 - gravitation -」
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"リケジョシンガーソングライター" である
南友里さんのオリジナル曲には、「科学」
の要素を含んだものが多くあります。

ラストライブでも "白衣" を身にまとい、
たくさんの「科学ソング」を歌って下さい
ました。



「恋の万有引力 - gravitation -」は、
南友里さんが初めて制作した科学ソング
であり、 "理系ソングの原点" です。

昨年、念願の初CD化されると話題になり、
発売記念の即売会も開催されました。


※ CD「恋の万有引力 - gravitation -」


※《2番 Bメロ》

君の (知らない)   私を (知っても)
            
変わらないでいてくれる
    
ねえ   ねえ 
       
もう少しだけ近づいていいですか  



南友里さんが書く作品に多く取り上げられる
テーマ “不変を願う想い” 

この曲に登場する主人公も「物理」を
恋愛に用いて、“変わり行くもの” と
 “不変を願う想い” とが交差して行きます。



※ 音楽配信版「恋の万有引力 - gravitation -」
両手の風船は引(惹)かれ合う男女を表してます



※《サビ》

近づけば   近づくいてくほど

もっと君を知りたくなるね

距離の二乗反比例する

君と私の   グラビテーション



明るいサウンドとは逆に、歌詞は
近づくほどに離れてしまう心の距離に
葛藤する主人公の想いが、切なく展開
して行きます。

聴く者にさえリアルに与える
物理的・精神的描写は、まさに
南友里さんにしか書けない科学ソングです。


たとえ物理的に相手へ近づけたとしても
"気持ち" は目には見えないものだから…

距離の分だけ、心が離れて行かぬようにと
願う主人公の想いに、心が揺さぶられます。













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(2) 「いつまでも」
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ファンの間で不動の人気を誇る曲

「いつまでも」。 "バラードの代表曲"  です。



※ CD「いつまでも」


南友里さんが24歳の時に書いた作品。


本来、若い頃は将来の展望について
考える時期であり、人の一生がそこまで
 “短い” ものだとは実感としてないはずです。

若くして書かれたこの曲には、出会いと
別れや時間、命… など、人が生きる上で
決して避けては通れない "限り” あるもの
に対する「尊い想い」があふれています。


密かな想いを胸に秘めた歌の主人公が、
相手の事を大切にする真摯な姿勢と願いに
、きっと感動せずにはいられません。



※ 「いつまでも」を歌う南友里さん
LIVE「月夜の詩~6~」2015/9/23



※《サビ》

あれから   いくつの時を重ね

変わらない想いで   迎えてる

いつまでも   いつまでも

君の隣   居れるように


あと何十年の   短い日々

何度も   君に恋するでしょう

最後に   瞳閉じる日も

どうか君の   そのそばに

ずっと…




南友里さんの楽曲は全てラブ・ソング です。


しかし、

この "ラブ" には「恋愛」だけではなく、
「家族愛」だったり 友人に対する「友情」
や 他者をいたわる「思いやり」など… 

人生における様々な

 “ 愛 ” が込められています。




※ LIVE「雨ノ日ノ彼女・九」 2016/7/9



残酷にも、時間は人や物の形、
“気持ち” さえも変えて行ってしまうけど…

南友里さんの楽曲を聴いていると、
それでも「本当に変わらないものってあるん
じゃないかな」って、不思議と思えてきます。


そして、たとえ変わってしまったとしても
その “変化” をお互いに認め合って、「ずっと
一緒に歩んで行ける」と、希望さえ感じる事
も出来ます。



※「チョコレート ~あなたに捧ぐ恋の歌~」
2016/2/14











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(3)「サイコラボ~君と僕との
サイエンスコラボレーション~」
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先ほどご紹介した通り、
南友里さんが初めて書いた科学の歌は
「恋の万有引力-gravitation-」です。


そして、ラストライブ一曲目に歌ったこの
「サイコラボ~君と僕とのサイエンスコラボ
レーション~」は、科学イベントから誕生
した代表曲です。



科学イベント
「サイエンスコラボレーション カフェ」
通称・サイコラボ の "テーマソング" です。

※「サイコラボ Vol.1~科学×アレを集めてみた」
の会場にて・2015/11/3


あくまで私の考えですが、
「サイコラボ」は南友里さんの後期の
ご活動に大きな影響を与えたと思います。

この曲は誕生以来、多くのライブで 
"1曲目" に歌われて来ました。




※「サイコラボ Vol.1」パンフレット


科学イベント「サイコラボ」とは…

“ 理系関係者 ”の交流の場だけでなく、
一般の方々に科学に対する理解を深めてもら
おうと「科学の楽しさ・科学の大切さ」を
様々なコンテンツで体感するためのイベント
です。

南友里さんは
「科学 × 歌」のコラボとして参加しました。



この頃、南友里さんにはまだ
理系ソングは少なく、お話の中で…

「サイコラボに私が出演するのは "場違い" の
ようで… 今日販売させて頂いてるCDも、歌の
内容は科学と関係ありません。」

と、謙遜しておっしゃっていました。


自分のコラボは「歌」であり、
他の出演者さんに比べて “社会貢献” 出来て
いないという意味でおっしゃったかと思い
ますが、私はそうは思いませんでした。



※ イベントで質問に答える南友里さん


この時、会社員として「研究開発」の仕事
もされていた南友里さんは、それだけでも
充分社会に貢献されていると思いましたし…


それに「歌」って、
言語や種族とか関係なく“心” に大きく
作用するチカラを秘めていますよね。

歌で意欲を促す事も出来れば逆に癒やしを
与える事出来るし、言葉の通じない赤ちゃん
を眠らせる事も出来ます。


新しい科学を生み出す人間の心そのものを
動かせる南友里さんの「科学 × 歌」こそ、
私は最強のコラボだと思いました。




※ この頃の南友里さんのフライヤー


もちろん、このイベント以前から
"リケジョシンガーソングライター" として
ご活動されておりましたが、特にこの時期
から歌をはじめ様々な「科学 × ◯◯」を活動
の軸として、最後まで私達を楽しませて
下さいました。






※ (主宰者) 横山明日希さん・五十嵐美樹さん


テーマソング「サイコラボ~君と僕との
サイエンスコラボレーション~」の歌詞は、主宰の
数学のお兄さん・横山明日希さんと
科学のお姉さん・五十嵐美樹さんが 
"ワード" を選び、南友里さんが書き上げた
共作です。

1人だけのチカラではなく、まさに
コラボする事によって誕生した歌です!







※ 音楽配信
「サイコラボ~君と僕とのサイエンスコラボレーション~」


※《1番 Aメロ》

何気ない日常に    気付く科学の不思議

あふれているよ    それは

インスピレーション


君と僕とが出会い    新しい可能性

化学反応起こる     コラボレーション   



"♪何気ない日常に〜" の歌い出しで始まる
この曲…  例えば、朝起きてから眠りに就く
まで、意識して無くとも私達は色んな
「科学」に毎日ふれて生活しています。

もし、少しでも視点を変えて日常を見て
みたならば、決して1人のチカラだけでなく
様々なものとのコラボレーションによって
自分が生きてる事に気付かされます。
 




※《2番 Aメロ》

大人とか子どもとか    関係ないサイエンス

君と僕とをつなぐ    コミュニケーション



歌を通じて「科学」という身近な事象に
興味を持ってもらうために、南友里さんは
"人との繋がり" の大切さも同時に伝えてきて
下さいました。





※ サイコラボで歌う南友里さん


※《2番 サビ》

知らない世界飛び込んで行こう

科学の魔法    想い描いたこと

実現させて見せる


やってみなくちゃ分からないから

冒険に出て   自由なコンパスで

奇跡を起こして行くよ

Newコラボレーション



本当にたくさんの人に支えられて、
“繋がり” を大切になさっている南友里さん。

10年のご活動の中で、躍進するための
"必要な変化" はあったかも知れませんが、
リケジョとしての「想い」 は変わらずに
伝え続けてきて下さいました。


「サイコラボ~君と僕とのサイエンス
コラボレーション~」こそ、南友里さんの
"リケジョシンガーソングライターとしての
真骨頂" であると、私は思います。




※ (引用)



最後なので本音を言えば…


南友里さんはとても可愛らしい女性です。
しかし、可愛いだけで応援を続けられるか
といえば、私は無理です。

ご活動にきちんと気持ちが伴っていな
ければ、きっと私の心は動きませんでした。


南友里さんは、決して安易な考えや
私利私欲のために “科学と歌” を
コラボしていた訳ではありません。

もしヨコシマな考えからならば、
きっとみんなに見透かされていました。



※ (引用)


リケジョシンガーソングライター
南友里さんが歌う「理系ソング」は、
私達が生きている世界の “事象” をもとに
書かれているので、万物のひとつでもある
人間の心に自然と「歌」が入ってきます。

歌を聴き終えた後には、
まるで生まれ変わったような
暖かくて優しい気持ちになれます。

この感覚は南友里さんが書く理系ソングに、
さらに、みんなへの "想い" がコラボして
はじめて生まれるものなので、他の人には
決して作り出せるものではありません。


10年… 
時には壁にはばまれながらも
最後まで想いを守り通し、私達に歌を
伝え続けて来て下さった南友里さんを

私はとても "尊敬" しています。



だからこそ、

「みんなに知ってもらいたい!」と

私はブログを書き続けてきました。








最後に、サイコラボの会場でのエピソード。


※ ミス理系コンテスト初代グランプリ 南 友里さん
と 2代目グランプリ  五十嵐美樹さん


⬆ 南友里さんは司会の五十嵐美樹さんから、

「この場に立っていられる事も、今の私が
あるのも、初代グランプリである 南 先輩がいて
くれたからです。本当に私が尊敬する先輩
なんです。」など、

たくさん誉められて、照れて一段下から
ステージに上がれないでいました。


本当に「リケジョ」に多大な影響を与えた
功労者の南友里さんですが、驕らない
そんな人柄がとても印象的でした。















…「南友里LASTワンマンライブ~10年間の、
ありがとう~」 【♯3/5】 へ続く