【雑感】クラブとファンとの関係
今、自分はプロスポーツを運営する側でしばらく仕事をしているが、この世界に入る前にはフリーでライターの仕事をしてて、モンテディオ山形ファンマガジンマガジンRush にも創刊の頃に寄稿していた(今思えば、なぜ山形から声がかかったのか分からず、またその時は貧乏フリーライターだったので山形にもほとんど行くこともできずだったが(苦笑)、いい経験をさせてもらってました)。
コラムのコーナーを見開き2ページでもっていたのだが、その時に「サポーター像のあるべき姿を考える」というコラムを書いたことがある。その中で、運動会こそサポーターの原点と書いた(本棚を探し、連載を読み直してみました。もう7年も前の頃でありますが、自分で言うのもあれですがいいコラムを書いてて、ちょっと自分の気持ちの変化などに驚いたくらいです)。
当時、書いたコラム。立派な連載を持たさせてもらってました。
本日、仙台×大宮の試合がユアテックスタジアムで行われたのだが、実は今週の仙台は、しゃれにならないくらいの雪が降り、ユアスタから徒歩10分くらいある自宅も約30センチの雪が積もっていた。こりゃあ今週末の試合は大変だなぁと思っていた。ベガルタ仙台のホームページを見ると、雪かき募集の記事もあった。
J’sゴールを見ると、雪かきの写真が。サポーターや地元の高校生がピッチ上の雪かきを行ったという。今日、試合前にも社長の挨拶があったが、この雪かきに対する感謝の言葉がまず発せられた。サポーターからも拍手が巻き起こった。
一緒にクラブを作っていく、というのはこういうことなんだよな、と強く感じた瞬間であった。もちろん、チームとファンの関係はある意味、厳しさを持たなければならないだろうが、運動会のように、一緒にイベントや雰囲気を作っていくことこそ、選手が十分なパフォーマンスを発揮するための必要条件になるのだろうと、7年前には感じていて、しばらく忘れていた思いを思い出した気がした。
今年、自分はベガルタ仙台の年間シートを購入した。もちろん、自分自身も別のプロスポーツを運営する側の人間であり、試合日が重なった場合は行けないこともあるのを承知しての上で。でも、こうしたクラブだから応援したいと思ったし、こういったクラブとファンの関係が築かれていると知ると改めて、年間シートを購入し、少しでも支えていることを誇らしく思った。