過去に松潤が翔ちゃんと飲んだ時(雅紀は酔い潰れていた)は

ホラーだった、という話の続きです



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酔った相葉くんは

櫻井さんの膝を枕にして眠ってしまった



おいおいおい


あんたが先に潰れたら

俺はどうしたらいいんだよ


相葉くんの髪を梳きながら瞳を落とす彼は

俺の存在なんてまるで無視



そっちがその態度なら

俺も無理して付き合ってやる必要もない



財布から出した札をテーブルに置き


「じゃ、そろそろ…」


と言って立ちあがろうとした


その時



「松本っ、さん」


血の底を這うような声色で呼び止められる





『最近うちの相葉とずいぶん親密のようだが…』



「え…?」



『うちの相葉とどういう関係なんだ?』



ぎっと俺を睨み付けるその目は

獲物を視界にとらえた猛禽類の目




いくらマネージャーとはいえ

そこまで干渉するか?


意味わかんねぇ



そもそもなんで

この店の場所が分かったんだ⁈

しかも時間まで



まさか

GPSか盗聴器でも仕掛けてんじゃ……



・  ・  ・  ・



だとしたら


怖ぇぇ〜




「ど、どういう関係、って…仕事仲間?で…

友だち的な?たまにお茶したり相談されたり」



『相談…⁈ 相葉が…キミに?』



「あ、いや。別に深い話はそれほどはしてなくて…くだらない話がほとんどかな?…です」



いけない

いけない

相葉くんがあなたの事を好きで

その恋バナの相談に乗ってる、

なんて

うっかり口を滑らせるわけにはいかない




『こいつは…俺には愚痴一つこぼさないんだ』


「そう…なんですか?」




・・・・・・




・・・・・・・・



・・・・・・・・・・




ぁぁあ〜っ

んなんだよ、この沈黙は!



さっきの威嚇しまくりな

あの眼光鋭さどこいったんだよ



相葉くんの話じゃ

櫻井翔という人間はシゴデキなパーフェクトマネージャーなはず



相談されない、ってだけで

そんな落ち込むか?普通





『相葉はキミには心を開いているんだな』




憂いを帯びた顔で

寝ている相葉くんに再び瞳を落とす櫻井さん




ハッ


もしかして


もしかすると


もしかするんじゃね⁈




「俺、今日、相葉くんちに泊まる約束してたんだけど、相葉くん鍵を事務所に忘れてきちゃったらしくって。で、急遽、俺んちに泊まることになったので相葉くん起こして連れて帰りますね」



そうカマをかけ立ち上がり

相葉くんの元へ近づこうとすると



櫻井さんは般若の形相で手のひらを突き出し



『相葉は俺が送ってゆく!』



シッシッ

とはらう手つきであしらわれた





相葉くん

俺にできるアシストはここまでだよ

あとは自分でなんとか頑張れ




俺は櫻井さんにガッツリホールディングされた相葉くんを残して店を後にした






 



「ねぇねぇ、なんで翔ちゃんとの会話がホラーだったの?」


「んーー。猛禽類の目をした般若だったから?」




「何それぇ。あんなイケメンで優しい瞳の翔ちゃんが?」


「ハハハハハ。知らぬが仏。さぁリベンジに一杯つきあえよ、久々だろ?飲むの」


「え…あ、うんっ」





いいんだよ


そのあとちゃんと相葉くんは

片想いの悩みから卒業できたんだから







つづく…





ちょっと

王道ラブストーリーな話がつづいて😅

このままラブストーリーで行きたい気もするけど

、、ひろゆきの世界だからなぁ

おつきあいください