「ズルい…よ。そんな…』
『・・すまん・・・困るよな、、いきなり、、
今のは忘れてくれ。これまでどうり同僚として、ここで暮らしてくれれば良いから』
「違う、そうじゃなくてっ…」
『・・・』
「先を越されちゃったから」
「オレが先に言おうとしたのに…」
「オレの方が先だったんだからね」
「ショウのこと」
長い間忘れてしまっていたけど…
「一目惚れだったんだから」
『マサキ…』
「人間界でだって、もしショウに記憶がなかったら、きっとオレが先にショウのこと好きになっていた」
『いや、たぶん俺の方が、、』
「ううん、絶対にオレが先!」
『フッ』
「なに?」
『可愛いな、と思って』
カァァァ////
『…もいっかい…していいか…?』
『…キス』
「ん。」
三度目のキス
一度目は翔ちゃんの冷たい唇に落としたキス
二度目は突然口を塞がれ目を閉じる事も忘れたキス
いま目の前にある顔は
少しだけ首をかかげ近づいてくるたショウの顔
一瞬だけど感じた唇の感触を
しっかり確かめたくて
その頬に手を伸ばした
『マサキ…』
「ショウ…」
見つめ返す瞳
熱い吐息
『マサキ好きだ』
「オレも好き。大好きだよショウ…ショウ」
瞳を閉じ
愛しいその名を繰り返す声は
重ねた唇に吸い込まれていった
「ん…//ショウ…ん…ふ…んん//」
『マサ…キ…//…』
ゼウス様
恋って
どうして
こんなに苦しいのですか?
やっとこうして想いが重なったのに
胸がドキドキして…バクバクして…
ぁれ…れ?
クラクラ
目眩まで…して…きた…… ……
『マサ…キ? マサキ⁈
えっ?ちょっ…マジかよ、おい!マサキ!
息!息っ!吸って吐け!スッスッハースッスッハー』
天使に恋は難しい
だから
もうしばらくは
ショウと一緒に
こっち(人間界)の世界で
恋というものを
学んでもいいですか?
〜fin〜