マサキは
俺が婚約者と一緒に暮らすために
家を出て行くと言いだした


完全なる誤解


思い返せば
マサキが悪酔いして帰宅したあの日から
様子がおかしかったんだ


俺と距離を取るような態度をみせていたのも
このことが原因なんだろう


人を信じて疑わないマサキは
俺がどんなに否定しても
またあらぬことを吹き込まれたら、また鵜呑みにしかねない


こうなれば…問題の種を何とかするしかない



翌日俺とマサキは同伴出勤し
部長の出勤してくるのを待った


いつも無駄に早く出勤してくるくせに
その日に限ってなかなか来ない


俺の顔色を伺いながらソワソワするマサキの横で
腕組みしながら部長の出勤を今か?今か?とイライラ待っていると

更なるイライラの種が


「あ〜いたいた!相葉さ〜ん」



その声にマサキは目を見開き、驚いていた








「忘れ物届けに来ました。このマウスパッド。裏に桜の絵が描かれたやつって相葉さんのですよね?」



そいつは…


「・・えっ⁈ …おっ・・おっ・・ぉおっ…」



俺の感情をこれでもかと逆撫でする



「…きくんっ…!が…っ…生きてるっ…!!」


「はい!昨日のプレゼン死ぬ気で頑張りましたよ〜。相葉さんが協力してくれたおかげです。
祝杯かねて今夜僕にご馳走させてください♡」



胸糞悪い沖の登場だった





つづく……



沖くんびっくりWhy⁈