また微妙なラインナップだ。
「ロビンマスク&キン肉マン(超人たちの熱き友情)」って、こないだのジャンプ29号に掲載された読切の、このシーンでしょう?
ファンから見ても、いらないんだよなぁ・・・。
つい3か月前の読切に、ほとんど思い入れはないし、それをキンケシ化されても嬉しくもなんともない。
「思い入れ」というものには、年月が深く関係してくる。作品を読み返すごとにそのシーンへの思い入れは増していく。
キンケシ化というものは、待望された超人(キャラあるいは場面)に与えられる特権であるという事を分かって欲しい。誰も待ち望んでいないものをキンケシ化するのは愚策なのである。
同じ読切にしても、例えば2008年(11年前)のジャンプ29号に掲載された「キン肉マンの結婚式‼の巻」の、このシーンならまだ分かる。
「とにかくコングラッチレーション!」
私は当時、このシーンを見て大泣きした。友情をガチスパーリングという形でしか伝えられない不器用な仲間たち。それらすべてを受け止めてボロボロになるキン肉マン。しかし最後は「コングラッチレーション」「ありがとう」の、シンプルな言葉で締めくくられる。男と男に多くの言葉は必要ない。真の友情とはそういうものだと、この読切は教えてくれた。
この読切は今から11年前のもので、その間に思い入れも倍増している。キンケシ化するならこっちだと思う。
それと比べると、今年のジャンプ29号に掲載された「さよなら、キン肉マン‼の巻」は、多少見劣りがしてしまう。
引退を決意したキン肉マンを引き留めるため、ロビンがキン肉マンと試合をし、最後は涙で分かり合う・・・という流れも、11年前の「キン肉マンの結婚式‼の巻」のテンプレートを引用しているなと思ったし、前回ほどの感動もなかった。「引退」というショッキングなワードも、ウルフマンですでに使用されていたし。
そして「ラーメンマン&ブロッケンjr.(恩讐の彼方に)」に至っては、もはやどの場面か分からない。
しかし見つけました。
2014年に発売された単行本「キン肉マン 読切傑作選2011-2014」に収録されている「ラーメンマンとブロッケンJr.~恩讐の彼方に~」のワンシーンである。
この読切は、単行本のために新規で描き下ろしされたものだ。よって、その内容にあまり馴染みがなかった。
これをラインナップに加える必要はあっただろうか?他にはなかったか?キンケシ開発チームはもっと吟味する必要がある。
濃いミーティングをせよと言いたい。
そしてあちこちで指摘されているが、「初キンケシ化」と謳われているミステリアンパートナーも・・・
とっくの昔にキン消しになっている。
今のキンケシ担当者には、もはやため息しか出ないのである。