黒いパンツのキン肉マン | やっぱし!キン肉マン大好き倶楽部

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「キン肉マン」好きな人あつまれー!

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私は7巻が好きだ。

田園調布のドタバタな日常がここにある。

ハードでシリアスだった「アメリカ遠征編」とは打って変わって、日本に戻ってきたキン肉マンはひたすらぐうたら。TVで漫才を見てウンコをちびる。職を失って金もない、ろくでもないダメ超人なのである。そしてなにより7巻が面白い最大の理由は、当時流行っていたラブコメの要素がふんだんに散りばめられている点にある(過去記事で詳しく考察しているので、併せて読んでいただきたい。→ビビンバは『キン肉マン』におけるラムちゃんか?

プロレスの試合もせず女(ビビンバ)にかまけるキン肉マンは、読者にとっては退屈な主人公に見えたかもしれない。だが私は、7巻全体に漂うただれた空気が大好きなのだ。のんべんだらりとしたキン肉マンの日常を覗く事が出来るなんて最高じゃないか。

聞く話によるとこの時期のアンケート結果は散々だったようで、打ち切りの話まで出ていたという。起死回生を図って開かれた超人オリンピック ザ・ビッグファイトによって再び作品人気は回復するのだが、それはまた別のお話。

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7巻のキン肉マンといえば、この黒いパンツ。

81話「クリスマス怪獣の巻」から89話「七人対怪物の巻」まで黒いパンツを履き続けている。

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81話「クリスマス怪獣の巻」より。

黒いパンツはなんとアントニオ猪木(本人)から貰った物だった。律儀なキン肉マンは、ここから9話連続で履き続ける。

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82話「初地球の出の巻」より。

キン肉星に帰っても、黒いパンツ。

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83話「ビビンバのムコの巻」より。

シシカバ・ブーと闘う時も、しっかりと黒いパンツ。

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84話「ビビンバの旅立ちの巻」より。

ニットセーターの下はもちろん、黒いパンツ。このあとウンコをちびり、パンツを履き替える。

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火曜日は花ガラのパンツを履く決まりなのだ。

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85話「100万円をねらえ!の巻」より。

クイズ番組に出る時も黒いパンツ。

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86話「宇宙からの使者の巻」より。

ラッカ星に行く時も、黒いパンツ。

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87話「七人の超人の巻」より。

「宇宙野武士編」と言えば、キン肉マンのパンツは黒なのだ。

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88話「ラッカ星のかくし砦の巻」より。

おっさんに足四の字固めをかける、黒パンツのキン肉マン。

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89話「七人対怪物の巻」より。

ラッカ星にいる間、ずっと黒パンツだったキン肉マン。くさそう。

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そして、この90話「ライバルは日本にいたの巻」から、いつもの白パンツに戻るのである。

この時期、ゆでたまご先生は新日本プロレスと懇意にしていた。道場に取材に行った際、山本小鉄から「キン肉マンの顔ってマスクなんでしょ?」と言われた有名なエピソードも、時期的にこの頃だろう(先生はこの言葉からウォーズマンとキン肉マンの覆面はぎデスマッチのアイデアを得た)

キン肉マンが9話に渡って黒いパンツを履き続けていた理由は、取材でよくしてくれた猪木への義理立てだったのかもしれない。

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ところでこれを見て欲しい。

従来のフィギュアーツキン肉マンは小顔すぎるのが難点。横に並んだテリーやビビンバと比べても、顔が小さすぎて違和感を感じてしまう。

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ついでに、首も細くて貧弱なのである。

(後に発売された王位編キン肉マンは、首を太く改善してある)

そこで私は、キン肉マンの顔を作り直す事にした。

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改造する点は、4つ。

・顔はすべて作り直す。
・アイスラッガーは巨大に。
・首を太くする。
・タイツを黒く塗装する。

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まず、アイスラッガーをペンチで強引に取り外した。

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首が太くなるので、マスクの下部分を切除。

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顔は石粉粘土で成形する。初日はこんな感じである。

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2日目。前日より、さらに右目を大きめにする。

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3日目(現在)

やすり掛けで頭の形を整え、鼻を少し大きくする。ほぼOKか?

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左側面。

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右側面。

こりゃ、アイスラッガーを取り付けるのが楽しみになってきたぞ。

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肉マークは、デカールを使用。

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石粉粘土を盛り、首を太くした。

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石粉粘土を盛り、ベルトを隠す。

これを真っ黒に塗りつぶすのだ!!!!

こだわりの黒パンツ。黒いパンツ姿のキン肉マンなんて、初の立体化ではないだろうか。完成まであと少し。連休を利用して一気に仕上げたい。

震えて待て。