私が唯一持っている「ザ・アニメージ」のプラモを紹介しよう。
(「ジ」ではなく「ザ」なのだ)
わりかしメジャーな「超銀河伝説バイソン」ではなく、シーズン2にあたる「ザ・アニメージ パート2」から重装甲バトルコマンド、ダガード。
「機動戦士ガンダム」を意識した「超銀河伝説バイソン」と違い、このパート2シリーズは、「太陽の牙ダグラム」を意識してパクっているとの事(あ、パクってるって言っちゃった)。
これは10年くらい前にオークションで落札したのだが、作りかけのまま放置した。肩や腕にあるトゲが、作ってる時に手に刺さって痛かったのだ。
これは何かというと、付録のセル原画。
プラモ用塗料で塗ると、アニメセル風のイラストが出来上がる。
このプラモシリーズは、アニメ放送していたわけではない。しかし、アニメ放送をやるやると広告を打っていた。
「『超銀河伝説バイソン』のアニメがある」と子供に思い込ませ、あわよくばガンプラと間違わせて買わせるというせこい商売が、この時代には通用していたのだ。
アニメ放送してないのに、セル原画。
それにしても誤字が多い。
そしてこれが付録の、アニメ・ミニマンガだ(どっち?)
代々木アニメイション学院が監修しているのだが、そこの生徒さんが描いたのだろうか?
「物語は新しい展開を向かえた・・・!!」
「向かえた」じゃなくて「迎えた」だ。代アニの監修はザルだ。
この3人、最初はレーダーを見ていたようだが、次のコマで椅子などが突然消えたという事は、別室にあるマルチスクリーンの前に同じ立ち位置のまま移動したという事なのだろうか?
・・・・・・うーん
よく見たらこれ、バイソンの頭部をダグラム風にしただけじゃないか(絶句)
・・・前開きのガラスドアだと?(「CHA!」ってw)
なんだまた誤字か・・・と思ってwikiを見たら、シサムで合ってた。
前ページと同じ表情のまま、ものすごい高さを飛び降りるリョウ・シサム。
敵が来たことを、基地の中からわざわざ走って知らせに来てくれた。
リョウとケイは、人が来た事にこの至近距離でようやく気付いた様子。
バトルコマンドに乗り込むリョウ。しかし開いていくガラス。
ベン・レイコックのデザインは、もろシャアのパクリなのだが
肌の色を見るとデスラー総統の要素もあるようだ。
詰め込みすぎ。
ガラスドアが開く効果音と同じなのかよ>CHA!
「戦いの幕は再びおろされた・・・」
こういう場合、幕は開くと思うんだが。
もしくは「戦いの幕が切って落とされた」と書くべき。「幕は再びおろされた」では、終戦の意味にとれる。
監修ちゃんとしよう。マジで。
ところで左ページにある「超銀河伝説バイソン」シリーズ。私が子供の頃よく買っていたのがこれ。主役メカバイソンの首だけすげ替えたのが、この付録漫画でリョウ・シサムが乗っていたバトルコマンド バルカンである。
よく見ると、敵のベン・レイコックのメカも、ガスパルのすげ替えだというのが分かる。
味方のメカはカムイとザリグか。
まぁ感心するのが、盾のバリエーションの多さ。
それと、「フィギュア(人形)全部で8体24コあります」と書いてあるが、説明が分からない。結局8体なのか24コなのか?どっち?
それにしても、これだけの「ガンダムに似た何か」のデザインを考えるのは、非常に楽しそう。スカラやブッダのデザインはすごくカッコイイし。本当にアニメ化して欲しいくらいだ。
セル画やコミック冊子を付ける事で、「これはメジャーな作品だぞ」という事をユーザーに思い込ませていたのだろう。自前の商品の魅力だけでは勝負できないので、すでにあるメジャー作品(ここでは「ガンダム」や「ダグラム」)の威光を借り、売っていたのだ。
それは悪い事ではないが、クオリティは大事だなと思った。
ロボット以外の、こういうジオラマセットも販売していた。
こちらのジオラマセットは3200円。高い。