浪曼堂 ジェイド
リリース年は、たしか２００４年頃だったと思う。
２世キャラの中で、もっとも女性ファンが多いジェイド。
それもそのはず。彼はブロッケンJr．の弟子なのだ。
ブロッケンJr．の女性人気の高さは、当時から有名であった！
可動の多さ、塗装の丁寧さ、共にグッド。２世シリーズは「アグレッシブファイターズ」と名付けられた、可動重視のシリーズ。たしかによく動く！
この頃の浪曼堂は、オメガマン、アシュラマン六騎士ver.、ケビンマスクなど傑作を連発していた。まさに浪曼堂充実期の作品と言えるのだ。
もちろんソフビではない。重みのあるインジェクションだ。２世キャラは、レックスキングとスカーフェイスのみソフビで、あとはすべてインジェクションで発売された。
このヘルメットは取り外し可能！
しかし、いやな予感しかしない。
どちらさん？
なんだこのオールバックは。
原作のサラサラ金髪ヘアを期待していた女子は、ガッカリ！？
付属パーツは、この２品だ。
伸びたヘルメットと、ベル赤用の炎パーツ。
Vジャンプ版２世で初披露された、ヘルム・シュバンツ！
ヘルメットを伸ばして相手を攻撃するという技だ。反則っぽい！？
しかし、この時のジェイドは悪行超人から改造手術を受けているという設定なので、このヘルメット攻撃はジェイド本人の意思ではないのだろう。
拳に、こうして取り付けることが出来る。
余談だが、２世が連載された９８年当時は急速にインターネットが普及し、
キン肉マンのファンページがいくつも開設されていた。ファンの間では、ベルリンの赤い雨は「ベル赤」という略称で呼ばれており、後にそれが漫画の中でも使われるようになる。そう、なんと公式名称になったのだ。
それほど、当時のキン肉マンのファンページは、ファンはおろか関係者からの認知度も高かったと言えよう。
「キン肉マン特盛」という書籍が１９９９年に集英社から出ているが、
キン肉マンのホームページを紹介する「電脳キン肉館」という特集ページがある。
そこで紹介されているページのほぼすべての管理人が集結したオフ会は
いまや伝説である。わたしもそこに居た。まるで夢のような空間だったと記憶している。
「キン肉マン２世」は、なんだかんだで面白かった！
ベルリンの赤い雨が燃えるようになったのは、このジェイドからだ。
色んなモーションでベルリンの赤い雨！！！！
ジェイドと言えばこの試合だ。
ガゼルマンのチャランボの連打！
「悪い子だ！悪い子だ！」
この「悪い子だ！」は、当時の流行語だった。もの凄く流行った！
無論、世間一般レベルではなくキン肉マン同人界隈での話だが。
「どうしたんですか―っ？先輩！あれしきの運動でこの大量の汗は～～～？」日本全国の腐女子が武者震いしたと言われるこのシーン。
「ねえ先輩 そんなに遊びはいいですか？
王様ゲームやカラオケはそんなに楽しいですか～っあ～～ん？」
この一連の会話の流れは、キン肉マンファンの日常会話でよく使われていた。まずあいさつ代わりに「あ～ん？」と言えば、たいていは通用した。
無論、同人界隈だけの話だが・・・。
とにかく、ジェイドの言霊が
我々の胸にやけに響く事だけはたしかだ。
腐女子がよく好んだのは「スカーフェイス×ジェイド」の同期生カップルだが、このジェイド×ガゼルマンの下級生×上級生カップルも根強い人気だった。下級生のジェイドが優位に立っているのがいいのだそうだ。
あ～・・・言われてみればたしかに。分かる～・・・ってならねえよ
この絵も、同人誌とかでありそうだ。
試合後、誰もいないリングサイドで・・・か！？
うるせえよ！！！！
もう同人話は、終わりだ！
ベルリンの赤い雨でばっさり！！！！
余談だが、ベルリンの赤い雨の元ネタは「仮面ライダーアマゾン」だ。
アマゾンの必殺技「大切断」は、腕のヒレを使い、相手を切断する技。相手が血を噴き出しながら倒れ、アマゾンがその返り血をあびる。
その描写こそ、第33話「リングに降りそそぐ赤い雨！」のトビラ絵のジェイドではないか！
「キン肉マン2世」4巻 156ページ目より
ジェイドの腰に仮面ライダーの変身ベルトがあるのも、たぶんにアマゾンを意識しての事かもしれない。特撮からの影響が色濃いゆでたまご先生ならではの、引用の仕方と言える。
それにしても、ガゼルマンの斬られ方がやけに決まっている。
ガゼルマンのフィギュアは、このために作られたのでは？
というくらい、やられるポーズがいちいち決まっている。
大部屋俳優・福本清三も真っ青の、斬られ芸だ！
福本清三と言えば、「5万回斬られた男」と呼ばれる斬られ役のスペシャリスト。という事でガゼルマンにも、5万回とは言わないまでも、ジェイドに気が済むまで斬ってもらおう。
ガゼルマンののけぞり具合に、どうしても目が行ってしまう。
なんという美しいフォームだ。
よっ！ガゼルマン！キング・オブ・踏み台！
顔にグサーッ
ヘルム・シュバンツでもグサ～～ッ！！！！
やっぱりこれは反則だよ！
ブロッケンJr．とのツーショット！
やはり、浪曼堂1ｓｔのブロッケンと比べると、プロポーションにだいぶ差があるのが分かる。
被り物を交換してみた。
ヘルメットのサイズはピッタリ！
しかし、似合わない。
やはりブロッケンには、リモコンハットがよく似合う。
かたや、ジェイドにはナチスの帽子がよく似合う。
う、うーん、なんだこのエロさは・・・。
つくづくジェイドは、けしからん超人だ。