コントミン。
一般名:クロルプロマンジン
コントミンは初の抗精神病薬であり、1952年にフランス人のアンリ・ラボリにより発見されている。
代表的なフェノチアジン系薬物の1つである。
日本では1955年発売。
剤型は12.5、25、50、100mgの錠剤と10%の散剤、顆粒がある。
色は白または黄色でつるりとした光沢を持つ球形の錠剤である。
いずれも薬価が非常に安い。
なんと、いずれの剤型も9.2円一律となっている。
一般に450mg以下の用量で処方されるが、いまやコントミン450mgという処方はあまりないのではないかと思われる。
非定型抗精神病薬が登場したことと、こういう定型薬物が副作用の関係であまり使われなくなったことによる。
なお、アメリカでは常用量としては300~800mg、英国では25~1000mgとなっており、日本よりかなり多い。
【コントミンの効能・効果】
統合失調症、躁病、神経症における不安・緊張・抑うつ
悪心・嘔吐、吃逆、破傷風に伴う痙攣
麻酔前投薬、人工冬眠
催眠・鎮静・鎮痛剤の効力増強
コントミンは、精神病などの精神疾患以外にも効果がみられ、特に悪心・嘔吐、吃逆に対しても使われることがある。
【コントミンによる抗コリン作用(副作用)】
口渇
鼻の乾燥感
かすみ目
便秘(時に麻痺性イレウス)
尿閉
瞳孔散大
このような副作用のため、コントミンのような低力価フェノチアジン系抗精神病薬は服用が続けられない人がいる。
コントミンはこの他にも、アドレナリン遮断作用により起立性低血圧も生じやすい。
他の副作用としては、心臓系ではQT延長、肝障害、中毒疹、体重増加などがみられる。
EPSは定型薬の中ではわりあい少ないほうに入る。
コントミンは皮膚系に及ぼす副作用が比較的多い。
特に光線過敏性の皮膚炎(外因性光線過敏性皮膚症)も出現するので日差しが強い場所に行くのは注意したい。
肝障害も抗精神病薬の中では比較的出現しやすい薬物である。
一般に抗精神病薬は全般に肝障害があまり出現しないほうだと思う。
併用する内科薬、高脂血症薬、高尿酸血症などの成人病に対する薬物のほうがよほど肝障害が出現すると思う。
普通、抗精神病薬が肝障害のために継続できないなんてことは滅多にない。
精神科薬物を服用する場合、軽度の肝障害が出現した場合、無視されるかあるいは経過観察される場合が多いが、実際は薬物性というより肥満による脂肪肝による軽度の肝臓系酵素の上昇も多いのではないかと思う。
まぁ、ウチの病院ではすでに使っていないので参考までに書いてみた。