依存症⑥ ~性依存症に対するカウンセリング~
性依存症に対するカウンセリングでは、依存としての性行為や自慰が行われる背景にどんなストレスがあり、どんな引き金(トリガー)があるかを明らかにしたり、どうやって誘惑を遠ざけるか考えたり、代替案を探ってみたりする。
もし、もっと過去に遡って自分の性格的な背景も見直してみたいならば、時間をかけて生育歴を振り返ってみたりもする。
そうして、自分がどういう人間で、どういうところが苦手で、どういうことができるかを知っていく。
依存症に負けないために。
けれど、いわゆる「治療」はスムーズにいかないことが多いもの。
治療中に依存行為に手を出してしまうことを「スリップ」というんだけど、これがなかなか避けがたい。
だから、スリップしても責め立てることはせず、落ち込む本人を受け入れ、治療への取り組みを励まし、そうして次第に依存から抜け出していく過程にカウンセラーは寄り添っていく。
また、そもそもカウンセリングは、タブーを扱うという点においては優れていると思う。
死や性に関してオープンに話せるという場は、なかなか無いもの。
そこには、カウンセラーの個人的な価値観は持ちこまれないし、簡単には答えの出ないような話でも、繰り返し、いろんな角度から考えられる場だし。
だから、性依存症の方には相談先の第一候補としてカウンセリングを選ぶことをお勧めする。