演技性パーソナリティー障害。
大袈裟に話したり、もったいぶって興味を引きつけたり、全身で表現したり、それはまるで“役者”のように見えることから演技性という名前がついているよう。
それも、テレビ役者ではなくて、演劇役者って感じ。
朴訥(ぼくとつ)さが無いというか、とにかくリアリティーよりも一見して何かがあったというのがわかるような大きな表現をするわけ。
しばしば、貧血やめまいといった理由で「ふらつく」ことがあるんだが、その様子が、笑っちゃいけないが、明らかに「今、私は主演女優」って雰囲気が出てる。
そうすると当然、周りの者は「脇役」にさせられることになる。
だから、自分以外の者が注目されていると面白くないし、自分に注目が向くようにまた大袈裟な表現で周囲の目を引き付けることになる。
最初の内は、それは魅力的に映るんだが、いつまでもそんな調子だと、さすがに周りの者も疲れるし、脇役扱いされるのにうんざりしてくる。
そして、本人のいないところで本人は「中身がない」と陰口を叩かれたりする。
そうして、パーソナリティ障害として認知されていくんだろう。
これは圧倒的に女性に多く、7~9割が女性。
また、境界性パーソナリティ障害の8割が、演技性パーソナリティ障害を伴っているという研究報告もあるから、併せて覚えておくといい。
実際の役者の世界のことはわからないが、きっと良い役者というのは自分のことばかり考えてるわけではなく、脇役をどう生かし、その中でどう振る舞うかとか、裏方スタッフに感謝し、気配りを忘れない役者なんではないかと勝手に想像してしまうんだがどうなんだろうか。