失調型パーソナリティー障害。 | F男の病的希求日記 「生きることとみつけたり!」

失調型パーソナリティー障害。


思春期っていうのは一度アイデンティティが大きく危機にさらされる時期だとは言えると思う。


小学校時代には、自分が何者かとはあまり考えない(自分の場合は脳天気だった気がする)。


中学生頃になって生きるって一体何だろうとか、自分って何なんだろうとか答えのない哲学的、原初的問いにとらわれてしまう。


そうすると、自分の考えや行動は本当に正しいのか、これまで見聞きしてきた世界は本物なのか、確かめたくなってくる。


きっとそういう時期だから、人の力を超えたものに興味を惹かれるんだろうな。


そして、まだ自分というものがしっかり出来上がっていないから、強く影響されすぎて、現実と空想が入り混じってしまう。


学生時代に、霊が見えるという人は身近に必ずと言っていいほど一人や二人いたはず。


そういう人はきっと嘘じゃなくて、本当に体験していたんじゃないかなと今では思う。


ある意味、純粋すぎるからなんだろうけど、それってパーソナリティ障害の人にも言えることだと今になって思う。


…っていうかむしろパーソナリティ障害は思春期心性とつながっているんじゃないかとさえ思う。


パーソナリティ障害の人は行動だけが著しく偏ってるわけじゃなくて、独特な認知や感情面が先立っている。


つまり、世界の見方や感じ方からして一風変わっているから、なかなか一般的な人達と相容れなくて衝突してしまうことが増えるんだよね。


中でも、失調型パーソナリティ障害は、半ば幻覚的な体験をしていたり、奇妙に妄想的であったり、頑なに迷信的であったりするタイプで、精神障害として発症してはいないけれど、どこか統合失調症に似ているという意味で名づけられている一群だそう。


だから、本人が体験している世界自体を理解するのはなかなか難しいけれど、それをどんな風に感じているのか、実際に困っていることは何かといったことを手掛かりとして、彼らが一応社会に適応してやっていけるように支援をしたりするのがボクら医療者の仕事になる。