岡山県のZガンダム
宇宙世紀008年11月22日
ジオンの地球降下作戦で地球に降りたボクは当てもなくさまよっていた・・・。
幾多の戦いを経てモビルスーツを失い、今はbBという地上走行型モビルポッドに搭乗するボクは、もうすでに地球連邦軍と戦う力を失ってしまっている・・・。
しかし、“スペースノイドの自治権確立”と“ジオンの再興”という大きな夢を果たすため、生き恥をさらしながら地球連邦軍に一矢報いるべく生き続けている・・・。
そして今日は日本という国の岡山県という町にきている・・・。
なぜかというとこのあたりで新型のモビルスーツが開発されているという情報を聞いたからだ。
そしてやっとの思いでそこにたどりついた・・・。
そしてその噂は本当だったのだ!!
「あれは・・・」
・・・ミノフスキー粒子濃度が高いのかここからではよく視認できない・・・。
あたりを見渡すがどうやら一般人ばかりで、警備の兵はいないようだ。
「なんと無防備な・・・。このような連中に我々は負けたのか!!
・・・いや、平和な時はこのようなものか・・・」
一瞬、憤りを感じたがボクはすぐに平静を取り戻した。
そして新型モビルスーツを奪うため、一気にモビルスーツドックに駆け寄った!!
どうやらその新型モビルスーツは完成しているようだった・・・。
「素晴らしい・・・。ジオン国民であるボクの心をこれほど踊らせようとは・・・やるな、ブライト。」
ブライトといえば、1年戦争で木馬(ホワイトベース)の艦長を勤めていたな。
“左舷後方の弾幕”がいつも薄かった・・・。
しかし、そのようなことはどうでもいい!!
ボクはこのモビルスーツに見入ってしまった・・・。
どうやらこのモビルスーツに心を奪われてしまったようだ・・・。
かに座のボクではあるがおとめ座のようなセンチメンタリズムを感じる・・・。
・・・ボクはふと我に返った。
そしてこのモビルスーツはただものではないことを感じていた。
「しかし、このようなモビルスーツを連邦が開発していようとは・・・もしや南極条約に違反しているのでは!?」
するとそのモビルスーツの背後になにやら地球連邦軍でも我々ジオンでもないマークがあることに気づく・・・。
「A.E.U.G・・・エゥーゴ・・・反地球連邦政府!?どのような組織だ!?」
すぐにボクはあたりから情報を得ようと動き出した・・・。
どうやらこの岡山県という、人里離れた町で独自開発されたモビルスーツのようだ・・・。
しかし、このようなモビルスーツを開発するとは・・・エェーゴという組織・・・かなり大きな組織のようだ・・・。
そしてもう1枚看板がある・・・。
「“久米の里ガンダム”だと!?これが・・・我々を苦しめたあの連邦の“白い悪魔”の後継機だとでもいうのか!?」
しかもすでに実戦に投入され数々の戦果をあげているようだ・・・。
「・・・地域の正義を衛る・・・我々がサイド3を守るのと同じではないか!?
その志は我々、ジオン国民となんら変わるものではない!!
重力に魂を奪われた地球に住む連邦の愚民どもにもこのような者たちがいようとは・・・。
ボクにはこのモビルスーツを奪うことはできない!!」
そう感じたボクは今の愛機bBに乗り、名物“きびだんご”をほおばりながらこの地を後にした・・・。
つづく?















