父と子と……ケルベロス&オルトロスログコレクション | 狂犬アスラムのグラディエーター戦記……イルーナ戦記ミスルナ

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イルーナ戦記内の戦闘スキルやステータス、シナリオや見えない裏事情などを、
愛と熱情と妄想のみで活字変換して具現化する、
為にならない自己満足な独り言。

たまに関係ないこと書きます。

たまに歌います。

たまにエロい。

ミスルナにて活動中。





あれ僕さんが、
私の小説の熱烈読者になってくれました✨

ありがたやありがたや( ´∀`)

確約しましょう、

いつか世界忍者、
登場させます。

そのままはないけど。


ケルベロス&オルトロス




「ガナジ」の刀鍛冶「雪豹」と、
その息子「庵電」の会話である。

「ソフィス聖楯騎士団 」の団長
「ヴァジュラン」の命を受け、

雪豹をスカウトに来た
「レオン・ベルシング伯爵」の船上…

自分の意思でレオンの船に乗ったものの…
未だに悩み続ける息子を、
快活に嗜め、笑い飛ばす雪豹。


私も、父親になって早13年…。
長男も中学1年生になり、
色々と理解し、見えてくる歳になった。

いつか、自分も父親として、
息子とこんな語らいをしてみたい………

そんな思いを込めて書き上げたシーンであるが、

この夢も、そう遠くない未来になりそうである。






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『……随分と気難しい顔してんじゃねえか、ドラ息子』



そう声を掛けられ、俯いていた顔をあげると、

父親の「雪豹」が、
煙管を噛み締めながらニヤニヤと笑っていた。



『なんだよ、オヤジ……』


『初めての船旅だろう?もっと楽しめ』


『……オヤジは不安じゃねえのかよ』


『不安だあ?
フン!くだらねえ』


鼻を鳴らして煙管の灰を床に捨てる雪豹。


『あれこれ考えたところで、何か答えが出る訳じゃねえさ。

お前が何で、この船に乗ったのか、俺は聞かされてねえし、今更聞くつもりもねえよ。

ただな……』



『………………』



『どんな道を選んだ所で、それが正解だなんて、誰にもわからねえ。
なら……………


選んだ道をやりきるしかねえじゃねえか。

万全尽くして結果がどうであれ、

てめえが満足できりゃ、
それが正解だったってことだわな』




『………ん』



『だから、不安になるだけ損だってことよ。

俺は楽しみだぜえ…?
腹を決めてるからな。

この先、どんな「山」や「谷」が待ち構えてんのか………

考えただけでゾクゾクするねえ』



『楽天家だよなオヤジはよ』



『勘違いすんなよボウズ、コラ』


『?』


『どうにかなるさ、みてえな適当な思いじゃねえぞ。

「絶対にやる」って、腹を決めてるから言えるんだぜ………』



『……………』



『庵電。
おめえも、「サムライ」の道をおめえ自身で選んだんだ。

自分でこうだと決めた道……
自分で選んだ選択肢……

自分の目に自信を持て。
やりきることだけ考えればいい。

あれこれ悩んで後悔する暇があるんなら、
今をやりきるために全力を出せ。


そうしていれば、気付いたときにゃ、

遥か高みに登ってるもんよ。

人生ってな、そんなもんだぜ…………?…………』





『………たまには父親らしいこともいうんだな…………』



『け!ぬかせ小僧…

………まあ、あれだ。

無様でも生き抜け。

てめえの歩んだ人生の結果を云々出来るのは、
てめえ自身なんだからな…………』





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