節分の日に

家族とコンビニの恵方巻きを頬張った。


その時に、ふと思い出した

母の太巻き。


なぜか忘れられない味…



先日、実家に立ち寄った時

「  お母さんの太巻きが恋しくなったんだよ  」

我が家の恵方巻きのエピソードと一緒に

母に話した。


すると、台所からあの匂いがしてきて…



少し柔らかめの酢飯

甘い卵焼き

きゅうり…

そして

胡桃の入った、母の太巻き




変わらない

あの頃のままの味。




出来立てホヤホヤの太巻きを

我慢できずに口いっぱいに頬張った瞬間

懐かしい美味しさと同時に

胸の奥が少しだけ、ひりりと痛んで

この味が

永遠じゃないことを

想像してしまった…




この太巻きを私は

あと、何回食べられるのだろうか…


太巻きだけじゃない

たくさんの母の味が、私の中にはある。


今までは

負担をかけたくなくて

「  作って  」と

あまり言わなかった


でも

これからは違う


もっとお願いしよう

何度も美味しいよ と伝えてあげよう




母の味を

忘れないように

受け継ぐように



そして何よりも

私の中に

深く、刻み込むためにも…