「すると、小沢君がニヤリとしながら
『久しぶりだね
清原君、ニヤ!
僕はタマタマここで国広先生によく似た
大きな団子虫を見つけてね
とても珍しい虫だから
悪い人間に見つかっては大変だ
だから、みんなを呼んで、
絶対に人の来ない山奥に、転がしたり
蹴っ飛ばしたりして
帰してあげようと思うんだ
』
『そりゃ~名案だぜ
小沢
ワハハハ』
これには先生も
顔面蒼白に成って
丸くしてた体を更に丸めて
ブルブル震え始めた
」
「ひどい事をするわね、
山に帰して上げるなら、
蹴飛ばしちゃだめだわ
」
「僕もそう思うよ
・・・
要は、みんなから相手にされなく成ってから
小沢くんはなんとかして
又、昔みたいに不良グループを味方に付けて
小沢グループを再結成して
学校で権力を握りたいと思ってたんだよ
その為に、引退間近の誰からも好かれない
国広先生を生け贄して
不良達と友好を図るために
不良の好きそうなオリエンテーリングを
開催しようと考えたんだよ
」
「バカのくせに、
そんな事には頭が回るのね
」
「野球バカ、空手バカ、くそバカ
バカって云う言葉には、その道を極めるって
意味もあるからね
」
「じや~!小沢君は馬鹿を極める
ウルトラスーパー鬼畜外道バカねニヤ
」
「そうだね・・・
それからしばらくは、
不良グループが先生をなじったり
ゲラゲラ笑ったり、草や小石を投げたり
枝でツンツンして、遊んでたんだけどね
先生は目を硬く閉じて、ただ丸く成って
震えてただけだったよ
」
「ところで、大西君は何してたの?」
「あ~、大西君ね
これまでの人生で、不良グループが
丸まってる先生を、浦島太郎に出てくる
亀の様に虐められてる
ショッキングな
場面を経験した事がなかったんだろ~ね
少し離れた所で
目を白黒させて視てたらしいよ
」
「大西君って!好い人かも知れないけど、変り者ね
」
「芸術家肌だからね
・・・
こんどは遊ぶのに飽きると
不良番長気取りの清原君が『そろそろ
山奥に帰してやるか
ワッハハ』って
言いながら、先生に近づいていったんだ
その時だよ
奄美の黒ウサギが、先生をかばう様な感じで
ノロノロと先生と清原君の間に入って来たんだ」
「ま~ァ!なんて、けなげで
優しい黒ウサギなのニコ
」
「清原君は『なんだよこいつ
』て言いながら
片手で黒うさぎの両耳持って、持ち上げた
すると黒ウサギは『プププ
プププ
』て、
ずっと鳴いてたんだ
『おいみんな
このチビ兎がプププ
て
鳴いてるぜ
ちょ~笑えるぜ
このままピッチャーみたいに
豪速急で投げてやろ~か
ワッハハハ』
『ヤレ!
ヤレ
清原
』ヒュ-ヒュ-
その時だよ
『ワッ!痛てっ
』て、清原君が叫ぶと
次の瞬間
国広先生が『ヒエッ~~~
』て
悲鳴を上げたんだ
『コノヤロ
俺の顔
引っ掻きやがった
』
顔を引っ掻かかれた清原君は、思わず
黒ウサギを持ってる手を、放したんだけど
黒ウサギは、ちゃんと着地してね
国広先生の顔の上に
・・・」
「たぶ、踏ん付けたんだね
これで、おあいこねニコ
」
「そうだねニコ
・・・
それから、清原君は凄く怒ってね
『ちびの兎野郎のぶんざいで―
コノヤロ~ブチ殺して、このセンコーに食わせてやる
』
鬼の形相で黒ウサギを睨み付けてね
横風が吹く中
荒野の決闘の様に
無言でしばらく、鬼と国広先生の顔を
踏ん付けたままの、小さな獣の
睨み合いが続いたんだ

すると、不良グループの1人が
『何じゃこりゃ~
』て、叫んで
清原君が、フッと視線を上げると
そこには
信じられない、本当の
奇跡の光景が広がってたんだよ
」
「ま~ァ!どんな奇跡?」
「なんと!奄美の黒ウサギか千匹近くも
音もなく、国広先生や清原君や
不良グループや小沢君を
取り囲んでたんだ
」
「凄い光景ね
奇跡って本当に在るのねニコ
」
「そして、さっきまで清原君と睨み合ってた
黒ウサギが、目を真っ赤に充血させて
『プププププ-
』て鳴くと
周りを取り囲んでた黒ウサギも
目を真っ赤にして、一斉に
『ププププププ
プププププ
』
あっちもこっちも『プププププ~
』
1匹1匹は小さな音なんだけど
千匹以上も、一斉に鳴くと
とにかくも~
凄い大音響なんだ

CLUBのドデカイ、スピーカーが
四方八方から鳴ってる感じかな
みんな耳を押さえるんだけど
それでも、うるさい位だから

小沢君なんか、うるさいのと恐怖感から、
耳を押さえて、へたり込み
ダッ糞してたって話しだよ
」
「ま~ァ!小沢君って汚いわねニコ
」
「そーなんだ
本当に小沢君は汚くて
ミラクルバカな人なんだよ
・・・
それから何かを境に、ピタッと鳴くのを
一斉に辞めたんだ
だぶん合図だったんだね
」
「何の合図なの
」
「ププププ-
て云うのは
仲間を呼ぶ合図であり
戦う前の、インディアンの雄叫びの様な
ものでも在るんだよ
たぶん」
「奄美の黒ウサギって、小っさくて可愛いのに
とても勇敢なのねニコ
」
「大スズメ蜂と戦う日本ミツ蜂みたいだね
野生を舐めちゃ~ダメって事だよ
時に自然界は、とても美しい姿を僕たちに
魅せてくれるけど、

同時に全く言い訳の出来ない、無慈悲な
世界でもあるんだ
」
「そうね!人間は好き勝手に地球を汚したり
、資源を使ったりしてる
いつか地球が怒った時、
けして!人間の言い訳なんて聞いてくれない
きっと!地獄の炎で焼きつくされるわ
その時!思い知ればいいのよ
人間なんて
」
「そうだね
・・・」
「それからどうなったの?ニコ
」
つづく
『久しぶりだね
清原君、ニヤ!僕はタマタマここで国広先生によく似た
大きな団子虫を見つけてね

とても珍しい虫だから
悪い人間に見つかっては大変だ

だから、みんなを呼んで、
絶対に人の来ない山奥に、転がしたり

蹴っ飛ばしたりして

帰してあげようと思うんだ

』『そりゃ~名案だぜ
小沢
ワハハハ』これには先生も
顔面蒼白に成って丸くしてた体を更に丸めて

ブルブル震え始めた

」「ひどい事をするわね、
山に帰して上げるなら、
蹴飛ばしちゃだめだわ

」「僕もそう思うよ
・・・要は、みんなから相手にされなく成ってから
小沢くんはなんとかして
又、昔みたいに不良グループを味方に付けて
小沢グループを再結成して
学校で権力を握りたいと思ってたんだよ

その為に、引退間近の誰からも好かれない
国広先生を生け贄して

不良達と友好を図るために

不良の好きそうなオリエンテーリングを
開催しようと考えたんだよ

」「バカのくせに、
そんな事には頭が回るのね

」「野球バカ、空手バカ、くそバカ
バカって云う言葉には、その道を極めるって
意味もあるからね
」「じや~!小沢君は馬鹿を極める
ウルトラスーパー鬼畜外道バカねニヤ
」「そうだね・・・

それからしばらくは、
不良グループが先生をなじったり
ゲラゲラ笑ったり、草や小石を投げたり
枝でツンツンして、遊んでたんだけどね

先生は目を硬く閉じて、ただ丸く成って
震えてただけだったよ
」「ところで、大西君は何してたの?」
「あ~、大西君ね
これまでの人生で、不良グループが
丸まってる先生を、浦島太郎に出てくる
亀の様に虐められてる
ショッキングな場面を経験した事がなかったんだろ~ね

少し離れた所で

目を白黒させて視てたらしいよ
」「大西君って!好い人かも知れないけど、変り者ね
」「芸術家肌だからね
・・・こんどは遊ぶのに飽きると
不良番長気取りの清原君が『そろそろ
山奥に帰してやるか
ワッハハ』って言いながら、先生に近づいていったんだ
その時だよ

奄美の黒ウサギが、先生をかばう様な感じで
ノロノロと先生と清原君の間に入って来たんだ」
「ま~ァ!なんて、けなげで
優しい黒ウサギなのニコ
」「清原君は『なんだよこいつ
』て言いながら片手で黒うさぎの両耳持って、持ち上げた
すると黒ウサギは『プププ
プププ
』て、ずっと鳴いてたんだ
『おいみんな
このチビ兎がプププ
て鳴いてるぜ
ちょ~笑えるぜ
このままピッチャーみたいに

豪速急で投げてやろ~か
ワッハハハ』『ヤレ!
ヤレ
清原
』ヒュ-ヒュ-
その時だよ

『ワッ!痛てっ

』て、清原君が叫ぶと次の瞬間

国広先生が『ヒエッ~~~
』て悲鳴を上げたんだ

『コノヤロ
俺の顔
引っ掻きやがった
』顔を引っ掻かかれた清原君は、思わず
黒ウサギを持ってる手を、放したんだけど
黒ウサギは、ちゃんと着地してね

国広先生の顔の上に
・・・」「たぶ、踏ん付けたんだね

これで、おあいこねニコ
」「そうだねニコ
・・・それから、清原君は凄く怒ってね
『ちびの兎野郎のぶんざいで―

コノヤロ~ブチ殺して、このセンコーに食わせてやる
』鬼の形相で黒ウサギを睨み付けてね
横風が吹く中
荒野の決闘の様に無言でしばらく、鬼と国広先生の顔を
踏ん付けたままの、小さな獣の
睨み合いが続いたんだ


すると、不良グループの1人が
『何じゃこりゃ~
』て、叫んで清原君が、フッと視線を上げると
そこには
信じられない、本当の奇跡の光景が広がってたんだよ

」「ま~ァ!どんな奇跡?」
「なんと!奄美の黒ウサギか千匹近くも

音もなく、国広先生や清原君や
不良グループや小沢君を
取り囲んでたんだ
」「凄い光景ね

奇跡って本当に在るのねニコ
」「そして、さっきまで清原君と睨み合ってた
黒ウサギが、目を真っ赤に充血させて
『プププププ-

』て鳴くと周りを取り囲んでた黒ウサギも
目を真っ赤にして、一斉に
『ププププププ

プププププ
』あっちもこっちも『プププププ~
』1匹1匹は小さな音なんだけど
千匹以上も、一斉に鳴くと
とにかくも~凄い大音響なんだ


CLUBのドデカイ、スピーカーが
四方八方から鳴ってる感じかな

みんな耳を押さえるんだけど
それでも、うるさい位だから


小沢君なんか、うるさいのと恐怖感から、
耳を押さえて、へたり込み
ダッ糞してたって話しだよ
」「ま~ァ!小沢君って汚いわねニコ
」「そーなんだ
本当に小沢君は汚くてミラクルバカな人なんだよ
・・・それから何かを境に、ピタッと鳴くのを
一斉に辞めたんだ

だぶん合図だったんだね

」「何の合図なの
」「ププププ-
て云うのは仲間を呼ぶ合図であり

戦う前の、インディアンの雄叫びの様な
ものでも在るんだよ
たぶん」「奄美の黒ウサギって、小っさくて可愛いのに
とても勇敢なのねニコ
」「大スズメ蜂と戦う日本ミツ蜂みたいだね
野生を舐めちゃ~ダメって事だよ

時に自然界は、とても美しい姿を僕たちに
魅せてくれるけど、


同時に全く言い訳の出来ない、無慈悲な
世界でもあるんだ
」「そうね!人間は好き勝手に地球を汚したり
、資源を使ったりしてる
いつか地球が怒った時、

けして!人間の言い訳なんて聞いてくれない
きっと!地獄の炎で焼きつくされるわ

その時!思い知ればいいのよ

人間なんて
」「そうだね
・・・」「それからどうなったの?ニコ
」つづく