(注)前の話しはテーマ別でどうぞ
高木は狼狽したように一歩退きながら目を泳がせ下を向いて固まってしまった
そんな高木を亜希は不思議なおもむきで見ていた
確かに猪狩矢の出現には驚いた、しかし高木の存在にはもっと驚いた
まさに声に成らない程の驚き
一度しか会ったことがないとはいえ、今の高木と昔の高木では容姿がまるで違う
綺麗なフランス人形の様な顔にグラビアモデルの様なスタイル
ビホーアフターにもほどがある、高木は整形なんて生易しいものではなく
死神博士に捕まったて改造されたサイボーグなのでは!?
そんな事さえ頭を過る
しかし亜希は汗かきテカテカのセルロイド人形の様な高木を視て思い直した
(ああ…高木さんどんなにか美しいく成ろうと、その目付きだけは治せないのね…)
猪狩矢はそんな亜希と高木を交互に見やりながら
「亜希、高木を深海に住む不思議生物を視る様な目付きで見なくてもいいだろう!?
人の人生には色々あるんだから」ウンウン
「ごめんね高木さん、変な目付きで見ちゃって」
謝る亜希に、下を向いて固まる高木は
「べ…別に」返事に成らない返事を返す
「ま~俺の話を聞いてくれよ」
猪狩矢は静に語り始めた
「あれから色々あってな~
まず俺の女癖の悪さとサッカー部の部費の遣い込みがバレて
学園長の娘との結婚は破談になり、と同時に今まで俺を守っていた光りの力は失われ
結局、後付けで高木が行方不明に成った責任を取らされる形で学園もクビに成った
当然サッカー部の生徒達は俺を辞めさせまいと学園と闘ってくれたが、意図的に俺を学園から
排除しようとする闇の力の前では生徒の力は無力だったて訳だ
そしてたまたま知り合ったストリップ嬢のヒモをしながら、何年かぷらぷらしてたある日、雅様からバコワンの
サポートメンバーにどうか
とお呼びが掛り今の状況だよ
捨てる神あれば拾う神(雅)ありってところだ
雅様の前にストリップ嬢にも拾われたけどな」(笑)
亜希は呆れ顔で
「そうなんですか、部費を使い込んでたの先生だったんですね」
猪狩矢は気まずそうに高木に向き直り
「ごめんな…高木…あの時はなかなか言い出せなくて…
お前がせっかく部費を元通りにしてくたのに、又使っちまった
当時ある風俗嬢にハマっててな仕方なかったんだ
おそらく亜希が回想シーンで演じてた高木が勤めてたって言う風俗店の子だと思うよ
その子の部屋だけプレイ中でも電気スタヨドの小さな明かりが点いててな
ボブヘヤーの似合う、俺好みの可愛いらしい子だったよ
あの店無くなったんだな…」
猪狩矢は昔を懐かしみ涼しい顔をしている
高木は黙ってさらに下を向いた、表情は見えない
亜希は思った(雅には悪いが何故?こんなクズがサポートリーダーなのだろうか?)
「亜希、今何で俺みたいなクズがサポートリーダーなのか?て思ったろ!?」(笑)
ごかます様な笑顔を猪狩矢に向ける亜希
すると雅が「下らない話しはその辺にして!」
雅は皆の注意を自分に向けさせる、高木も少しだけ顔を上げた
「まずバコワンで勝ち抜くにはチームワークがとても重要なの
偶然とは言え、猪狩矢は服飾学園で亜希さんを指導した師弟の仲
経験の足りない亜希さんには打ってつけの人材だわ、猪狩矢は遊び人で手癖も悪いけど、ことファッションに関しては、なかなかの人物よ
人間のクズだろうがゴミ帝国のゴキブリ王子だろうが、バコワンで闘うには何の問題もない、ファッション会は実力だけが全てよ
猪狩矢は前回のバコワン代表候補の1人でね」
それを聞いて皆、息を飲む
「彼のファッションセンスは他の候補者の中でも群を抜いていた
しかし不思議な事にカリスマ性は全く無かったの
リーダーの資質の事よ、考えてみれば当然よね、元がクズ人間なんだから
当然落選はしたけれど代表者に選ばれた私のサポートメンバーには成ってくれたのよ
しかし代表者を急遽、現場を引退したはずの真希に代わって貰わなくてはいけない不幸な事態が起きてしまって
そのままバコワンには真希のサポートメンバーとして戦ってもらったの」
亜希は驚いた、まさか服飾@学園時代に亜希の母である
真紀をよく知るバコワン関係者が自分の知り合いに居たとは!
「亜希が真紀さんの娘とは、雅様から話しを聞いた時には驚いたよ
普通バコワンみたいなマニアックな話しなんてしないもんな」
「私も驚いてます
」
「なんか俺と亜希は運命的なものが感じるな~
」
「いえ」亜稀は完全否定した
「ところで先生
母が行方不明に成った時どんな感じでしたか
」
「やっぱり気になるよな────────
猪狩矢は腕を組、少し考え込むと
「うむ、話す前にバコワンについて基本的な事を説明しよう
真希さんがどんな風に戦ったか知ってる方が良いと思うんだ」
亜希は無言で頷いた
「そうだな…正式名称をバトルフロンティア・ファッションコーディネーター国際世界対戦No.1決定戦大会と言う略してバコワンだ
国と地域合わせて約230ヵ国が参加する、オリンピックが204ヵ国だからどれ程でかい大会か分かるだろう
何しろ世界で扱う全ての衣類への利権が発生する訳だから、優勝すれば無茶苦茶な富が約束される訳だ
宝くじを買うようにダメ元で参加する所も沢山ある
次にチーム構成だが、国の代表者がファッションリーダー、それに付き従うのが
サポートチームであるファッションコーディネーター達、それをまとめるのがサポートリーダーだ
正に今回の俺様だ」
雅の矢の様な厳しい視線が猪狩矢を射抜き、猪狩矢は子犬の様に震えた
「え~と、次にバコワンの戦い方だが本戦と予備選、二段階に別れている、サポートも含め個人の力を試される予備選
内容は筆記試験でのファッション知識やファッション騎士道精神論やファッション宇宙物理学やバービー人形のお着替えセンスなど
次に面接試験でのファッション自由研究発表会やファッション一発芸や持論を踏まえたファッション論の熱弁など
最後にバコワン本戦を想定した、シャドウボクシングならぬ、シャドウバコワンバトルの実演、想像しにくいだろうが一世尾形や友近の1人芝居を思い浮かべてくれ
とにかくサポートメンバーと言えども滅茶苦茶なスキルを要求される大会だ
俺達の戦いにはかなりの知識と高度なファッションセンスと高次元な感受性が必要なのだ
小学生がプロ野球の試合には出れないって事だよな
この予備選で、ファッションリーダー自ら落選したり、連れて来たサポートメンバーが、大きく減って、チームとして認められなかったりで
だいたい3分の2のチームは落選する
残ったチームは大会会場である地域に送り込まれ、バコワン本戦が初まる
バコワンが開催されている期間、つまり優勝チームが決まるまで、24時間、場所も関係無く
別のチームと出会えばそこで戦闘開始し、バトルロワイワル方式で戦って行く
本戦期間中はファッションリーダーが居る限り、いくらサポートメンバーを減らそうが戦いは続行出来る
戦い方は、敵チームと出会いしだい10メートルほど離れて互いに対峙し
ファッションリーダーがその場の気候、時間、場所の雰囲気を考慮して自分に合った最高の衣装アイテムを素早くチョイス!
チョイスの為の衣装はサポートチームが用意する
チョイスが終れば相撲の取り組みの様に息を合わせて、みあってみあって~
『バコワンGO!!』
の掛け声と共にファッションリーダー同士が互いに衣装を見せ付け合う
因みに遅延行為や戦いを避けてチームごと隠れる行為は、ファッション騎士道精神に恥ずべき行為なのでまずやらないし
戦う前から負けてる様なものなのでチームとして予備選を突破できない
次に勝敗の優劣は、当然どちらが優れたコーディネートか
優れたファッション感覚を持った、ファッションリーダー同士は、お互いに見れば分かる
負けたと思った方が『ギブアップ!』と負けを宣言すれば戦いは終わりだ
しかし国を代表している手前なかなか負を認めないのも事実
第二ラウンドは口合戦、自分達のコーディネートがどう優れてるのか
相手ががどう劣ってるのか
サポートチームも一緒に成って怒鳴り合う
完膚無きまで相手を罵り罵倒する
ファッションに精通した者同士、キッパリと指摘しあえば勝敗は明らかだし
負けてるチームは心をバキバキ折られて皆、涙目だ
それでも負けを宣言しなければ最終ラウンド
実はその段階で九割は勝敗は決まっている
コーディネートの優れたチームはお山の天辺から相手を見下ろすが如く
精神的優位に立っている
↓
一気加勢に相手に襲い掛かかり勝負を決めに行く
コーディネートで負けてる方は精神的引け目から防戦一方
相手のファッションリーダーに無理矢理、『ギブアップ』敗けを宣言させるか
不幸にも戦死すれば決着は付く
その場合大将首を獲った者が、卓球の愛ちゃんの様に『サー!』と雄叫びを上げれば、戦いは終結する
普通、負けを認めなければ、結果的に、腕力の強い方が勝つと思うだろ!?
ぜんぜん違う、バコワンに参加する人間はサポート員と言えども
一般人にはまるで理解出来ない、異次元のファッションセンスと感受性を持っている
その為の予備選でもあるのだ
通じ合う感性のレベルが並外れてるんだるんだ
並のデザイナーでは理解出来ないほどの高次元
最低でも世界的ファッション紙、ボーグ編集長クラスの感性が必要だ
しかもその辺のレベルじゃないと、サポートチームとしてバコワンに参加も許されない
体格差が大人と子供でも、ファッションセンスの優劣で子供が勝ってしまう…それがバコワンだ」
そこまで語った猪狩矢はどこか寂しげだ
「思い返せば8年前のパプアニューギニアINバコワンの戦い
あれは熾烈を極めた…」
遠い眼差しで急に険しくなる猪狩矢の表情、亜希は一抹の不安を感じた
つづく
高木は狼狽したように一歩退きながら目を泳がせ下を向いて固まってしまった
そんな高木を亜希は不思議なおもむきで見ていた
確かに猪狩矢の出現には驚いた、しかし高木の存在にはもっと驚いた
まさに声に成らない程の驚き

一度しか会ったことがないとはいえ、今の高木と昔の高木では容姿がまるで違う
綺麗なフランス人形の様な顔にグラビアモデルの様なスタイル
ビホーアフターにもほどがある、高木は整形なんて生易しいものではなく
死神博士に捕まったて改造されたサイボーグなのでは!?
そんな事さえ頭を過る
しかし亜希は汗かきテカテカのセルロイド人形の様な高木を視て思い直した
(ああ…高木さんどんなにか美しいく成ろうと、その目付きだけは治せないのね…)
猪狩矢はそんな亜希と高木を交互に見やりながら
「亜希、高木を深海に住む不思議生物を視る様な目付きで見なくてもいいだろう!?
人の人生には色々あるんだから」ウンウン
「ごめんね高木さん、変な目付きで見ちゃって」
謝る亜希に、下を向いて固まる高木は
「べ…別に」返事に成らない返事を返す
「ま~俺の話を聞いてくれよ」
猪狩矢は静に語り始めた
「あれから色々あってな~
まず俺の女癖の悪さとサッカー部の部費の遣い込みがバレて
学園長の娘との結婚は破談になり、と同時に今まで俺を守っていた光りの力は失われ
結局、後付けで高木が行方不明に成った責任を取らされる形で学園もクビに成った
当然サッカー部の生徒達は俺を辞めさせまいと学園と闘ってくれたが、意図的に俺を学園から
排除しようとする闇の力の前では生徒の力は無力だったて訳だ
そしてたまたま知り合ったストリップ嬢のヒモをしながら、何年かぷらぷらしてたある日、雅様からバコワンの
サポートメンバーにどうか
とお呼びが掛り今の状況だよ捨てる神あれば拾う神(雅)ありってところだ
雅様の前にストリップ嬢にも拾われたけどな」(笑)
亜希は呆れ顔で
「そうなんですか、部費を使い込んでたの先生だったんですね」
猪狩矢は気まずそうに高木に向き直り
「ごめんな…高木…あの時はなかなか言い出せなくて…
お前がせっかく部費を元通りにしてくたのに、又使っちまった
当時ある風俗嬢にハマっててな仕方なかったんだ
おそらく亜希が回想シーンで演じてた高木が勤めてたって言う風俗店の子だと思うよ
その子の部屋だけプレイ中でも電気スタヨドの小さな明かりが点いててな
ボブヘヤーの似合う、俺好みの可愛いらしい子だったよ
あの店無くなったんだな…」
猪狩矢は昔を懐かしみ涼しい顔をしている
高木は黙ってさらに下を向いた、表情は見えない
亜希は思った(雅には悪いが何故?こんなクズがサポートリーダーなのだろうか?)
「亜希、今何で俺みたいなクズがサポートリーダーなのか?て思ったろ!?」(笑)
ごかます様な笑顔を猪狩矢に向ける亜希
すると雅が「下らない話しはその辺にして!」
雅は皆の注意を自分に向けさせる、高木も少しだけ顔を上げた
「まずバコワンで勝ち抜くにはチームワークがとても重要なの
偶然とは言え、猪狩矢は服飾学園で亜希さんを指導した師弟の仲
経験の足りない亜希さんには打ってつけの人材だわ、猪狩矢は遊び人で手癖も悪いけど、ことファッションに関しては、なかなかの人物よ
人間のクズだろうがゴミ帝国のゴキブリ王子だろうが、バコワンで闘うには何の問題もない、ファッション会は実力だけが全てよ
猪狩矢は前回のバコワン代表候補の1人でね」
それを聞いて皆、息を飲む
「彼のファッションセンスは他の候補者の中でも群を抜いていた
しかし不思議な事にカリスマ性は全く無かったの
リーダーの資質の事よ、考えてみれば当然よね、元がクズ人間なんだから
当然落選はしたけれど代表者に選ばれた私のサポートメンバーには成ってくれたのよ
しかし代表者を急遽、現場を引退したはずの真希に代わって貰わなくてはいけない不幸な事態が起きてしまって
そのままバコワンには真希のサポートメンバーとして戦ってもらったの」
亜希は驚いた、まさか服飾@学園時代に亜希の母である
真紀をよく知るバコワン関係者が自分の知り合いに居たとは!
「亜希が真紀さんの娘とは、雅様から話しを聞いた時には驚いたよ
普通バコワンみたいなマニアックな話しなんてしないもんな」
「私も驚いてます
」「なんか俺と亜希は運命的なものが感じるな~
」「いえ」亜稀は完全否定した
「ところで先生
母が行方不明に成った時どんな感じでしたか
」「やっぱり気になるよな────────
猪狩矢は腕を組、少し考え込むと
「うむ、話す前にバコワンについて基本的な事を説明しよう
真希さんがどんな風に戦ったか知ってる方が良いと思うんだ」
亜希は無言で頷いた
「そうだな…正式名称をバトルフロンティア・ファッションコーディネーター国際世界対戦No.1決定戦大会と言う略してバコワンだ
国と地域合わせて約230ヵ国が参加する、オリンピックが204ヵ国だからどれ程でかい大会か分かるだろう
何しろ世界で扱う全ての衣類への利権が発生する訳だから、優勝すれば無茶苦茶な富が約束される訳だ
宝くじを買うようにダメ元で参加する所も沢山ある
次にチーム構成だが、国の代表者がファッションリーダー、それに付き従うのが
サポートチームであるファッションコーディネーター達、それをまとめるのがサポートリーダーだ
正に今回の俺様だ」
雅の矢の様な厳しい視線が猪狩矢を射抜き、猪狩矢は子犬の様に震えた
「え~と、次にバコワンの戦い方だが本戦と予備選、二段階に別れている、サポートも含め個人の力を試される予備選
内容は筆記試験でのファッション知識やファッション騎士道精神論やファッション宇宙物理学やバービー人形のお着替えセンスなど
次に面接試験でのファッション自由研究発表会やファッション一発芸や持論を踏まえたファッション論の熱弁など
最後にバコワン本戦を想定した、シャドウボクシングならぬ、シャドウバコワンバトルの実演、想像しにくいだろうが一世尾形や友近の1人芝居を思い浮かべてくれ
とにかくサポートメンバーと言えども滅茶苦茶なスキルを要求される大会だ
俺達の戦いにはかなりの知識と高度なファッションセンスと高次元な感受性が必要なのだ
小学生がプロ野球の試合には出れないって事だよな
この予備選で、ファッションリーダー自ら落選したり、連れて来たサポートメンバーが、大きく減って、チームとして認められなかったりで
だいたい3分の2のチームは落選する
残ったチームは大会会場である地域に送り込まれ、バコワン本戦が初まる
バコワンが開催されている期間、つまり優勝チームが決まるまで、24時間、場所も関係無く
別のチームと出会えばそこで戦闘開始し、バトルロワイワル方式で戦って行く
本戦期間中はファッションリーダーが居る限り、いくらサポートメンバーを減らそうが戦いは続行出来る
戦い方は、敵チームと出会いしだい10メートルほど離れて互いに対峙し
ファッションリーダーがその場の気候、時間、場所の雰囲気を考慮して自分に合った最高の衣装アイテムを素早くチョイス!
チョイスの為の衣装はサポートチームが用意する
チョイスが終れば相撲の取り組みの様に息を合わせて、みあってみあって~
『バコワンGO!!』
の掛け声と共にファッションリーダー同士が互いに衣装を見せ付け合う
因みに遅延行為や戦いを避けてチームごと隠れる行為は、ファッション騎士道精神に恥ずべき行為なのでまずやらないし
戦う前から負けてる様なものなのでチームとして予備選を突破できない
次に勝敗の優劣は、当然どちらが優れたコーディネートか

優れたファッション感覚を持った、ファッションリーダー同士は、お互いに見れば分かる
負けたと思った方が『ギブアップ!』と負けを宣言すれば戦いは終わりだ
しかし国を代表している手前なかなか負を認めないのも事実
第二ラウンドは口合戦、自分達のコーディネートがどう優れてるのか

相手ががどう劣ってるのか
サポートチームも一緒に成って怒鳴り合う完膚無きまで相手を罵り罵倒する
ファッションに精通した者同士、キッパリと指摘しあえば勝敗は明らかだし
負けてるチームは心をバキバキ折られて皆、涙目だ
それでも負けを宣言しなければ最終ラウンド
実はその段階で九割は勝敗は決まっている
コーディネートの優れたチームはお山の天辺から相手を見下ろすが如く
精神的優位に立っている
↓一気加勢に相手に襲い掛かかり勝負を決めに行く
コーディネートで負けてる方は精神的引け目から防戦一方
相手のファッションリーダーに無理矢理、『ギブアップ』敗けを宣言させるか
不幸にも戦死すれば決着は付く
その場合大将首を獲った者が、卓球の愛ちゃんの様に『サー!』と雄叫びを上げれば、戦いは終結する
普通、負けを認めなければ、結果的に、腕力の強い方が勝つと思うだろ!?
ぜんぜん違う、バコワンに参加する人間はサポート員と言えども
一般人にはまるで理解出来ない、異次元のファッションセンスと感受性を持っている
その為の予備選でもあるのだ
通じ合う感性のレベルが並外れてるんだるんだ
並のデザイナーでは理解出来ないほどの高次元
最低でも世界的ファッション紙、ボーグ編集長クラスの感性が必要だ
しかもその辺のレベルじゃないと、サポートチームとしてバコワンに参加も許されない
体格差が大人と子供でも、ファッションセンスの優劣で子供が勝ってしまう…それがバコワンだ」
そこまで語った猪狩矢はどこか寂しげだ
「思い返せば8年前のパプアニューギニアINバコワンの戦い
あれは熾烈を極めた…」
遠い眼差しで急に険しくなる猪狩矢の表情、亜希は一抹の不安を感じた
つづく