「お前がキャサリンの夫くじらか
テバヨ」
「そうだ
市のパパでもある
ド・ナルトお前に聞きたい事がある?」
「なんだっテバヨ」フン
「キャサリンの父である、カーネルサンダーライガーを殺し
ケンチキ屋との不毛な世界大戦を、なぜ引き起こした
」
「すでに引退した"老人"が殺された位で、ケンチキ屋が
喧嘩を吹っ掛けて来たので相手してやってるっテバヨ」フン
「ずいぶん身勝手な理由だな」
「そうか
テバヨ」フン
「た元を別ったとは言え、その"老人"はお前の元師匠だろう
殺す必要が有ったのか
」
「俺は…カーネルを殺すつもりは無かった
偶然たまたま道でバッタリ合って"成り行き上"殺してしまっただけっテバヨ
」
「その"成り行き"とは何だ
」
「……」
「どうした!?…殺意の眼差しに憎しみが加わったぞ」ニカ
「ならば…冥土の土産に聞かせてやる
カーネルは、俺と出会ったとき二度と口にしてはいけない事を
言ったのだ───────────
貧乏な家の子の俺はまだガキだったころから、カーネルの元で毎日チキンをさばいていた
やがてケンチキ屋グループは店舗を拡大しファーストフードの一大勢力に成り上がった
当然それまでにはライバルも居たしマフィアだって居た
その影で俺はカーネルの為に、抵抗勢力の取り込み、排除、暗殺など
汚い仕事も沢山やった、そしてカーネルからの信頼も厚かった
1人娘のキャサリンとはガキの頃からの知り合いでな
年頃に成ると友達同士でよく遊んだ、キャサリンは美しかった
一人前に成った俺はキャサリンに告白し、受け入れられ
カーネルの目を盗んで付き合う様になり、2人は愛し合っていた
決心した俺は思いきってカーネルに打ち明けた
「カーネルさん…キャサリンと付き合っています
いずれは結婚したいと考えてますっテバヨ
」
すると奴は激怒し
こう言いはなった
「娘に二度と近付くな
ド・ナルトお前の手は
あまりにも血で汚れ過ぎている、こんど近付けば殺す」
無理矢理キャサリンと別れさせられた俺は絶望し狂ってしまった
やがてカーネルの下を離れ、自分でマックを立ち上げ
絶望の底から這い上がり更に飛躍したのだ
しかし…あの夜だけは違った
カーネルは口に出してしまった
念を押すように…「娘には近付いて…居ないだろな
」その言葉を聞いてからは
再び俺は絶望の闇に囚われた
憎しみのみが俺を支配し、気付けばカーネルを刺していた
テバヨ…」──────────
「そうか…」くじらは落ち着いている
(そんな事情だなんて…)市は内心動揺した、母の知られざる
ド・ナルドととの因縁を知り父はどんな心境なのだろう?
「くじら
俺はお前にも腹を立てているっテバヨ」
「キャサリンと結婚したからか
」
「それだけではない、俺は魔苦怒からカーネルの"仕込み刀"を受け継いだ
娘が居ると聞き、その娘の家に様子を見に行った、するとそこにはキャサリンが居たのだ
俺はショックを受けた、あの可憐で美しいキャサリンはもうそこには居ない
三食昼寝つき亭主は留守ばかりの、ぜい肉を持て余す普通のオバサンが居るだけだ
キャサリンをそんなにしてしまった、くじら
お前を恨むぞ
テバヨ」
「そんな事、言われてもな~
」
(確かに
)市は、内心納得してしまった
「ド・ナルト社長、本人が幸せならえんちゃいます」
「魔苦怒は黙ってろ
テバヨ」
「は~い…
」
「お取り込みちゅ~悪いんじゃが、そろそろ聞いて欲しい事が有ってな」
その場の者が注目する中、竹仙人は気まずそうに
「市が"金色"のボタンを押してしもて~」
「リモコンのですか~?」市は忘れていた
「"自爆ゴールド爆弾"の術が作動した」
「な、な、な、なんですって
今"自爆"て言いましたよね
」
市の頭の中で"じ・ば・く"と云う言葉が重なり合っていく
「そんな大事なスイッチ
リモコンに付けないで下さいよ~~」
「もともと爆弾のリモコンじゃ、"シルバー爆弾"から
新しく"ネオ新型シルバー爆弾"を開発出来たので"新型リモコン"も新しく作った
旧型リモコンのシルバー爆弾の"銀色"ボタンは、も~使わんから
TVの電源スイッチに設定しなおしたんじゃ
使わんのはもったいないじゃろ
」
「なんて個人的な理由なの

TVのボタンと爆弾のボタンが同じリモコンだなんて
生活価値観が違い過ぎますよ~ん
自爆の理由としてはサイテーランクの理由だわ
ボタンの押し間違いなんて言い訳にも成りゃしない
とうしよ~~、キャンセル出来ないんですか
」
「間違ってボタンを押さんよ~に連続五回までの
連打はキャンセル出来るんじゃが
」
「私、連打し捲くりましたよ~~」(泣)
「頭領、我ら村の集は"自爆ゴールド爆弾"など聞いた事が有りません
」
「くじらすまぬ、自爆ゴールド爆弾の術は北斗真拳の様に
一子相伝じゃからな~歴代の頭領しか知らぬのよ」
「こうして話してると云う事は、時間はまだ有るんですね
」
「それがな~「ワハハハハハハハハハハハ
こんなバカな奴ら見たことないわ
皆殺しにする手間が省けたっテバヨ」
「ド・ナルド社長
早く逃げまひょ
」
「魔苦怒
先に行け
俺はくじらと一度、闘って見たかったのだ
キャサリンが愛した男よっテバヨ
」ニカ!ド・ナルは嬉しそうだ
「ほな皆さんさいなら、市もはよ逃げ
」
魔苦怒はそう言い残すと一目散に姿を消した

「頭領、私は村の集に避難を呼び掛けて来ます、市も早く逃げろ
」
スパ────ン
「パパー
」
意気なり剣を撃ち込むド・ナルト、サッと身をひるがえすくじら
「そうは、させねっテバヨ
」異様な空気と共に剣を構える
くじらも刀を抜き応戦の構え
カキ───ン
一瞬の輝きともに2人は激しく剣を交える
コキン
ド・ナルトの剣圧でくじらの刀が折れた
一気に剣を振り捲るド・ナルト
くじらはすんでの所でかわし、逃げ回る、2人とも猫と鼠の様に目まぐるしい
市はとっさに居間の戸口の所に駆け寄ると、荷物と一緒に立て掛けていた
祖父の形見"仕込み刀"を掴むとくじらに投げつけた
「パパこの刀使って
」
くじらはド・ナルトの振る剣先をかわしながら
ひらりと飛んで空中でキャチすると
カキ─────ン
着地と同時にド・ナルトの剣を受けた
激しくつばぜり合いをする2人
「カーネルの刀か
つくづく因縁が有るなっテバヨ」
「市、ありがとう」
「おじいちゃんがパパを守ってくれてる
」
「カーネル
───
テバヨ」
ド・ナルトの剣圧は凄まじいが、こんどの刀は折れない
「頭領
市を頼みます」
「あい分かった」
「パパ気を付けて
」
「オーよ
」
2人はもつれる様に外に飛び出して行った
ド・ナルトはこの切迫した状況を楽しんでいるのか
笑っていた──────────
「竹仙人様、早く逃げましょうよ
」
「市よ、そうあせるな茶でも飲め
」
「そんなゆうちょうな
村が自爆しちゃうんですよ
」
「誰も村とは言っておらん」
「村じゃ無きゃ…どこですか?
ゼロゼロワンの犬小屋とか!?
」
「ちきゅうじゃ」竹仙人の眼差しは優しい
「ち・きゅ・う、─────────────
───────────────────」
市は頭が真っ白に成った
「市、ワシにも責任が在る、しかしこればっかりはしょうがない
これは、争いばかりしてきた人類の定めなんじゃ
笑って諦めよう」
「……」
「何しろ地球を破壊する爆弾じゃからの~
"効果"が現れるまで時間がかかるらしい」
「はぁ…」市は他人事の様に語り
何かを悟っている竹仙人を、ただ眺めた
「爆弾が機動したことは、自動的にロイター通信69で
全世界に知らされるシステムに成っておる
世界は今、うおーさおーの、大騒動じゃ
中には個人的な恨みを晴らしたり、欲望のままに
女を犯したり、人を殺し捲る不定の輩も大勢出るじゃろが
こんな時にこそ人間1人1人の人格が問われる
しかしどこの戦場でも戦いは止んでおるかも知れん
皮肉な事に真の平和が訪れ始めたのじゃ
市とワシは、結果的に役目を果たしたに過ぎぬ
愚かな人類の末路じゃ
皆、一緒に滅ぶのだから諦めはつこうて
市よ、滅びの瞬間まで人間らしく今を生きよ
それが我らの、最後の努めぞ」
「…ママ」
「キャサリンに会いたいか市
」
市は、何かをふっきた様に
「私、帰ります
」
「そうか、運命の子よ行くがよい」
「竹仙人様、ありがとうごさいました」
「間に合えば、ええな~」ニコ(^ー^)
市は軽く荷造りをする、妙に落ち着いていた
いつ地球が爆発するか分からないのだから、ジタバタしても始まらない
開き直った市がいた
竹仙人の屋敷を後にした、ゼロゼロワンが目に入る
小屋から頭だけ出して横になり、アクビをしている
父とド・ナルドはまだ戦っていた、市にはまるで2人の兄弟が仲良く
剣術ゴッコで遊んでいる様に見えた、楽しそうに楽しそうに
「パパさようなら、ママの所に帰るね」────
村の外れまで行くと、そこにはなんと
魔苦怒が立って居た
「市、やってくれたな
」(笑)
「ごめんなさい、ね~さん」
「殺したろか
おも~たけどしゃーないわ
元気だし
これも私らの運命なんやろ
これからどないすんねん?」
「ママの所に帰ろうと思います」
「ウチもマック辞めて実家に帰ろ思てな~
同じ方向やから送ったるわ
このバイクのケツに乗り」ニコ
「ありがとう、ね~さん」───────
ブルーン♪ブルルルーン
2人を乗せて700馬力のバイクは唸りを上げて走り出した
市は振り落とされない要に魔苦怒にしっかりしがみ付いた
「市
皆はどんな最後を迎えるんかな~
」
「そんなの分かんないですよ
ね~さん」
「ふふふ」
「どしたんです
ね~さん」
「なんか笑える
」
「この状況で笑えるのは、魔苦怒ね~さんだけですよ
」
「そう~でもないやろ
この世界は結構、狂ってるで
」(笑)
「確かに…」ニコ
マシンは走り続ける狂った世界のひざしを受けなら
1つの想いを乗せて
スピードは加速する─────────
宇宙から惑星と1つの文明が消えた─────
地球は細胞分裂をするかの如く、崩壊し砕けた
大爆発を起こし宇宙のチリとなり
新たな星の肥やしとなる────
しかし普通の惑星爆発とは少し違った
生命に溢れたこの星の爆発は、全ての命のエネルギーで満ちていた
そのエネルギーが何で構成されているのかは分からない
だだの化学反応かも知れない
霊魂や魂、恨みや怨念なのかも知れない
それぞれの生物の記憶や想いや愛なのかも知れない
確かにそこに未知のエネルギーは存在した
市の想いは遂げられたのだろうか?────
それらはどんなモノよりも美しい輝きを放った
爆発と共に生命のエネルギー1個1個が
弾け飛び、ぶつかり美しい光を発し
まるで別れを惜しむかの様に、ぶつかっては別れて、を繰返す

やがてそれぞれが、生命の種となり
宇宙の彼方に散って行った



音の無い宇宙空間
静寂のみでが漂い全てを知り語る
何か漂っている
誰かの記憶なのだろうか──────
(ただいま~…)
(おかえりー…)
完結
テバヨ」「そうだ
市のパパでもあるド・ナルトお前に聞きたい事がある?」
「なんだっテバヨ」フン
「キャサリンの父である、カーネルサンダーライガーを殺し

ケンチキ屋との不毛な世界大戦を、なぜ引き起こした
」「すでに引退した"老人"が殺された位で、ケンチキ屋が
喧嘩を吹っ掛けて来たので相手してやってるっテバヨ」フン
「ずいぶん身勝手な理由だな」
「そうか
テバヨ」フン「た元を別ったとは言え、その"老人"はお前の元師匠だろう
殺す必要が有ったのか
」「俺は…カーネルを殺すつもりは無かった
偶然たまたま道でバッタリ合って"成り行き上"殺してしまっただけっテバヨ
」「その"成り行き"とは何だ
」「……」
「どうした!?…殺意の眼差しに憎しみが加わったぞ」ニカ
「ならば…冥土の土産に聞かせてやる
カーネルは、俺と出会ったとき二度と口にしてはいけない事を
言ったのだ───────────
貧乏な家の子の俺はまだガキだったころから、カーネルの元で毎日チキンをさばいていた
やがてケンチキ屋グループは店舗を拡大しファーストフードの一大勢力に成り上がった
当然それまでにはライバルも居たしマフィアだって居た
その影で俺はカーネルの為に、抵抗勢力の取り込み、排除、暗殺など
汚い仕事も沢山やった、そしてカーネルからの信頼も厚かった
1人娘のキャサリンとはガキの頃からの知り合いでな
年頃に成ると友達同士でよく遊んだ、キャサリンは美しかった

一人前に成った俺はキャサリンに告白し、受け入れられ
カーネルの目を盗んで付き合う様になり、2人は愛し合っていた
決心した俺は思いきってカーネルに打ち明けた
「カーネルさん…キャサリンと付き合っています
いずれは結婚したいと考えてますっテバヨ
」すると奴は激怒し
こう言いはなった「娘に二度と近付くな

ド・ナルトお前の手はあまりにも血で汚れ過ぎている、こんど近付けば殺す」
無理矢理キャサリンと別れさせられた俺は絶望し狂ってしまった
やがてカーネルの下を離れ、自分でマックを立ち上げ
絶望の底から這い上がり更に飛躍したのだ

しかし…あの夜だけは違った
カーネルは口に出してしまった
念を押すように…「娘には近付いて…居ないだろな
」その言葉を聞いてからは再び俺は絶望の闇に囚われた
憎しみのみが俺を支配し、気付けばカーネルを刺していた
テバヨ…」──────────
「そうか…」くじらは落ち着いている
(そんな事情だなんて…)市は内心動揺した、母の知られざる
ド・ナルドととの因縁を知り父はどんな心境なのだろう?
「くじら
俺はお前にも腹を立てているっテバヨ」「キャサリンと結婚したからか
」「それだけではない、俺は魔苦怒からカーネルの"仕込み刀"を受け継いだ
娘が居ると聞き、その娘の家に様子を見に行った、するとそこにはキャサリンが居たのだ
俺はショックを受けた、あの可憐で美しいキャサリンはもうそこには居ない
三食昼寝つき亭主は留守ばかりの、ぜい肉を持て余す普通のオバサンが居るだけだ

キャサリンをそんなにしてしまった、くじら
お前を恨むぞ
テバヨ」「そんな事、言われてもな~
」(確かに
)市は、内心納得してしまった「ド・ナルト社長、本人が幸せならえんちゃいます」
「魔苦怒は黙ってろ
テバヨ」「は~い…
」「お取り込みちゅ~悪いんじゃが、そろそろ聞いて欲しい事が有ってな」
その場の者が注目する中、竹仙人は気まずそうに
「市が"金色"のボタンを押してしもて~」
「リモコンのですか~?」市は忘れていた
「"自爆ゴールド爆弾"の術が作動した」
「な、な、な、なんですって
今"自爆"て言いましたよね
」市の頭の中で"じ・ば・く"と云う言葉が重なり合っていく
「そんな大事なスイッチ
リモコンに付けないで下さいよ~~」「もともと爆弾のリモコンじゃ、"シルバー爆弾"から
新しく"ネオ新型シルバー爆弾"を開発出来たので"新型リモコン"も新しく作った
旧型リモコンのシルバー爆弾の"銀色"ボタンは、も~使わんから
TVの電源スイッチに設定しなおしたんじゃ
使わんのはもったいないじゃろ
」「なんて個人的な理由なの


TVのボタンと爆弾のボタンが同じリモコンだなんて
生活価値観が違い過ぎますよ~ん

自爆の理由としてはサイテーランクの理由だわ

ボタンの押し間違いなんて言い訳にも成りゃしない

とうしよ~~、キャンセル出来ないんですか
」
「間違ってボタンを押さんよ~に連続五回までの
連打はキャンセル出来るんじゃが
」「私、連打し捲くりましたよ~~」(泣)
「頭領、我ら村の集は"自爆ゴールド爆弾"など聞いた事が有りません
」「くじらすまぬ、自爆ゴールド爆弾の術は北斗真拳の様に
一子相伝じゃからな~歴代の頭領しか知らぬのよ」
「こうして話してると云う事は、時間はまだ有るんですね
」「それがな~「ワハハハハハハハハハハハ

こんなバカな奴ら見たことないわ
皆殺しにする手間が省けたっテバヨ」「ド・ナルド社長
早く逃げまひょ
」「魔苦怒
先に行け
俺はくじらと一度、闘って見たかったのだキャサリンが愛した男よっテバヨ
」ニカ!ド・ナルは嬉しそうだ「ほな皆さんさいなら、市もはよ逃げ

」魔苦怒はそう言い残すと一目散に姿を消した


「頭領、私は村の集に避難を呼び掛けて来ます、市も早く逃げろ
」スパ────ン

「パパー
」意気なり剣を撃ち込むド・ナルト、サッと身をひるがえすくじら
「そうは、させねっテバヨ
」異様な空気と共に剣を構えるくじらも刀を抜き応戦の構え
カキ───ン
一瞬の輝きともに2人は激しく剣を交えるコキン
ド・ナルトの剣圧でくじらの刀が折れた一気に剣を振り捲るド・ナルト
くじらはすんでの所でかわし、逃げ回る、2人とも猫と鼠の様に目まぐるしい
市はとっさに居間の戸口の所に駆け寄ると、荷物と一緒に立て掛けていた
祖父の形見"仕込み刀"を掴むとくじらに投げつけた
「パパこの刀使って
」くじらはド・ナルトの振る剣先をかわしながら
ひらりと飛んで空中でキャチすると
カキ─────ン

着地と同時にド・ナルトの剣を受けた
激しくつばぜり合いをする2人
「カーネルの刀か
つくづく因縁が有るなっテバヨ」「市、ありがとう」
「おじいちゃんがパパを守ってくれてる
」「カーネル
───
テバヨ」ド・ナルトの剣圧は凄まじいが、こんどの刀は折れない
「頭領
市を頼みます」「あい分かった」
「パパ気を付けて
」
「オーよ
」2人はもつれる様に外に飛び出して行った
ド・ナルトはこの切迫した状況を楽しんでいるのか

笑っていた──────────
「竹仙人様、早く逃げましょうよ
」「市よ、そうあせるな茶でも飲め
」「そんなゆうちょうな
村が自爆しちゃうんですよ
」「誰も村とは言っておらん」

「村じゃ無きゃ…どこですか?
ゼロゼロワンの犬小屋とか!?
」「ちきゅうじゃ」竹仙人の眼差しは優しい
「ち・きゅ・う、─────────────
───────────────────」
市は頭が真っ白に成った
「市、ワシにも責任が在る、しかしこればっかりはしょうがない
これは、争いばかりしてきた人類の定めなんじゃ
笑って諦めよう」
「……」
「何しろ地球を破壊する爆弾じゃからの~
"効果"が現れるまで時間がかかるらしい」
「はぁ…」市は他人事の様に語り
何かを悟っている竹仙人を、ただ眺めた
「爆弾が機動したことは、自動的にロイター通信69で
全世界に知らされるシステムに成っておる
世界は今、うおーさおーの、大騒動じゃ
中には個人的な恨みを晴らしたり、欲望のままに
女を犯したり、人を殺し捲る不定の輩も大勢出るじゃろが
こんな時にこそ人間1人1人の人格が問われる
しかしどこの戦場でも戦いは止んでおるかも知れん
皮肉な事に真の平和が訪れ始めたのじゃ
市とワシは、結果的に役目を果たしたに過ぎぬ
愚かな人類の末路じゃ
皆、一緒に滅ぶのだから諦めはつこうて
市よ、滅びの瞬間まで人間らしく今を生きよ
それが我らの、最後の努めぞ」
「…ママ」
「キャサリンに会いたいか市
」市は、何かをふっきた様に
「私、帰ります
」「そうか、運命の子よ行くがよい」
「竹仙人様、ありがとうごさいました」
「間に合えば、ええな~」ニコ(^ー^)
市は軽く荷造りをする、妙に落ち着いていた
いつ地球が爆発するか分からないのだから、ジタバタしても始まらない
開き直った市がいた
竹仙人の屋敷を後にした、ゼロゼロワンが目に入る
小屋から頭だけ出して横になり、アクビをしている
父とド・ナルドはまだ戦っていた、市にはまるで2人の兄弟が仲良く
剣術ゴッコで遊んでいる様に見えた、楽しそうに楽しそうに
「パパさようなら、ママの所に帰るね」────
村の外れまで行くと、そこにはなんと
魔苦怒が立って居た「市、やってくれたな
」(笑)「ごめんなさい、ね~さん」

「殺したろか
おも~たけどしゃーないわ
元気だしこれも私らの運命なんやろ
これからどないすんねん?」
「ママの所に帰ろうと思います」
「ウチもマック辞めて実家に帰ろ思てな~
同じ方向やから送ったるわ
このバイクのケツに乗り」ニコ
「ありがとう、ね~さん」───────
ブルーン♪ブルルルーン
2人を乗せて700馬力のバイクは唸りを上げて走り出した
市は振り落とされない要に魔苦怒にしっかりしがみ付いた
「市
皆はどんな最後を迎えるんかな~
」「そんなの分かんないですよ
ね~さん」「ふふふ」
「どしたんです
ね~さん」「なんか笑える
」
「この状況で笑えるのは、魔苦怒ね~さんだけですよ
」「そう~でもないやろ
この世界は結構、狂ってるで
」(笑)「確かに…」ニコ
マシンは走り続ける狂った世界のひざしを受けなら
1つの想いを乗せて
スピードは加速する─────────
宇宙から惑星と1つの文明が消えた─────
地球は細胞分裂をするかの如く、崩壊し砕けた
大爆発を起こし宇宙のチリとなり
新たな星の肥やしとなる────
しかし普通の惑星爆発とは少し違った
生命に溢れたこの星の爆発は、全ての命のエネルギーで満ちていた
そのエネルギーが何で構成されているのかは分からない
だだの化学反応かも知れない
霊魂や魂、恨みや怨念なのかも知れない
それぞれの生物の記憶や想いや愛なのかも知れない
確かにそこに未知のエネルギーは存在した
市の想いは遂げられたのだろうか?────
それらはどんなモノよりも美しい輝きを放った
爆発と共に生命のエネルギー1個1個が
弾け飛び、ぶつかり美しい光を発し

まるで別れを惜しむかの様に、ぶつかっては別れて、を繰返す


やがてそれぞれが、生命の種となり

宇宙の彼方に散って行った




音の無い宇宙空間
静寂のみでが漂い全てを知り語る
何か漂っている
誰かの記憶なのだろうか──────
(ただいま~…)

(おかえりー…)

完結