「ムシズはゴキブリの様なロボットで家の中を時々走りまわるんだ」
「なにそれ
」
「未来では人間の居住区に害虫の類いは居ないからね
人間の生活に刺激を与える為のロボットだよ
仕事は人間の前で走り回り、最終的には人間か人間の見てる前で家族ロボットに
スリッパとかで叩き殺されること」
「悲しいな~」
「トラ美も言ってたよ、ムシズを見てると自分達ロボットは人間に支える為だけの道具だと思い知らされるって」
「家族ロボットも大変だね、ゴキブリ形とは言え、ロボットがロボット殺すんだから
」
「家族ロボットって最初は気の良い奴らなんだよ
年数を重ねると、人間からかなり影響を受けるんだろね
人間の前だとキョート人の様に人当たりは良いままなんだけど、腹の中はドス黒いんだ
マザーズを除いてロボット同士に身分や階級の差は無いはずなのに
エリート意識っての
僕達お手伝いロボットを見下し捲ってる
中には自分を人間だと思い込んでる奴もいるよ
他のロボットにとにかく偉そうにするんだ
人間の悪口一番言うくせに
」
「話しを聞いてると、未来でも人間が一番偉いんだね」
「とんでもない
ただロボットを支配してるだけの
欲望をむさぼりつづける豚さ
ほんの一握りの支配そうの人間とマザーズで世界秩序は維持されている
人間とロボットの関係は正に主人と奴隷だよ」
「ひとつ気になるんだけど、ロボットに自由は無いの
トラのもん見てたら結構自由な感じなんだけど
」
「基本的には無いよ
全てのロボットにはオーナーが存在する
法律以外はオーナー命令に絶対逆らえない
未来ではオーナーの居ないロボットは存在を決して許されない
捕まって廃棄されてリサイクルに廻される
オーナーには色々なパターンが有るけど
行政公共ロボットはマザーズだったり、民間の会社所有ロボットも居る
生活ロボットは全て、その家の人間がオーナー
したがって寛大な人間がオーナーだとその家のロボットの自由度は高い
人間がまだ赤ちゃんだったり未成年だとオーナーはマザーズが代行する
でも育児や教育は家族ロボットに任されてるから、自由度はかなり高いよ
大変なのは人間が大人に成ってからだよ、ドヘンタイやサイコ野郎は必ず居るからね」
「じゃあトラのもんのオーナーはかなり寛大な人なんだね
」
「トラ美のご主人さまと一緒の人だよ、彼はとても物静かな人だ
寛大と言うより全てに対して、無関心なんだ
彼にとってはロボットにしろ人間にしろ共通して興味が薄い
だから衣食住さえ有れば満足なんだ
自室でネット本ばかり読んでるよ
僕やトラ美がどこでなにしてようが全く感知しない
ただしムシズはそうとう嫌いみたい
見付けるとまるで宿敵の様に追い回す」
「へー…変な人だね
て事はオーナー登録さえ有れば、どこで何してても自由なんだ
」
「そゆこと
」
「どころでオーナーの人間が死んだらどうなるの
」
「基本的には生活ロボットは皆、廃棄処分なんだけど、実は無償で他人に譲渡できる相続システムもある
だから善意なのか悪意なのか分からないんだけど、闇ネットで名義貸してくれる人間がいて
名義登録だけして、自由になるロボットもいる
そういう連中は結局、ロボットどや街て言う、ブラック地帯に仲間同士でコミュニティー作って暮らしてるよ」
「じゃあロボットどや街はそこらじゅう有るんじゃない
」
「いや~オーナーが死んだら殆んどのロボットは廃棄処分を受け入れる思考回路が備わってんだよ
どや街に居るロボットは虐待やかどのストレスや事故なんかで、その回路がショートした連中さ
」
「トラのもんみたいなイレギラーなロボットなんだね
」
「ま!そうゆこと」
「ところでトラのもんが僕の居る時代に逃げるきっかけになった

どや街のヤクザの愛玩アンドロイドと逃げた話し
未来にもヤクザが居るの
」
「どんなに生活が便利になっても人間には生き甲斐が必要なのさ
人間じたいイレギラーな存在なんだから十人十色だよ
中にはアウトローな生き方をする人間だって珍しくない
あえてブラック地帯に住みたがる人間もいるんだよ
僕の話してた事はあくまでも基本的な人間の標準装備て事で
産まれて死ぬまで人間には衣食住とロボットは補償されてるて言う建前論
人間同士のコミュニティーでロボットを排除してる人も沢山居るし
人間同士の家族作って子供作って家にはお手伝いロボットだけってパターンもザラに在るしね
基本、人間の尊厳は補償されてるから生活感の選択は自由
会社経営して金儲けしてる人も居る、肉体労働者も少ないけど居ることは居るし
そやって金儲けて贅沢したいのさ
人間の欲望には限りがない、恋人ロボットを改造して凄い愛玩アンドロイドを造るし
ネットショピングで高級ロボットを買ったり
凄い屋敷に住んだり、高級ワイン飲んだり
人間のやることは今も昔も未来も大差ない
未来の方が人間の望みを叶え易いだけだ」
「トラのもんも人間の様に贅沢したい?」
「僕はどや街でのんびり暮らしてる方が好きだよ、適度に刺激もあるし」
「へ~…じゃあトラのもんは今までどや街に居たの
」
「どこに居たかについては、まずムシズの話しをしなきゃならない」
「あのゴキブリ形ロボットの
」
「正確にはゴキブリ形じゃないよ触角の有る小人が黒いマント羽織ってる感じ
もースピードで走ってる姿がゴキブリに似てるんだ、マント広げて飛ぶしね」
「よく見ると忍者みたいでカッコ良いんじゃないの
」
「いや~
ムシズはムシズだよ」
「そうなんだ
」
「まずムシズは人間が家族ロボットに養育される段階から
10ひきセットで人知れず家に送り込まれる、人間しか居ない家であっても拒む事は出来ない
人間1人につき10ひき必ず送られて来る
10ひき全滅すると1年の間を置いて送られてくる次全滅すると2年の間を置く
そして次は4年次は8年16年32年と倍々に間を置いて送られてくるシステムなんだ」.
「へんなシステムだね~」
「人間は生理的にムシズが大嫌いだから、頑張って全滅させた特典だと思うよ
ここからは未来の世界でも一般の人やロボットは全く知らない、超極秘情報を話す事になるけど…」
「なんでトラのもんは超極秘情報知ってるの
」
「話し聞いてりゃ分かるよ
ムシズはね…なぜか
人間を造るセンターで作られる、これってどういう意味か分かる
」
「わかんない」

「どんな高級ロボットでもあり得ない凄い事だよ
人間が神ならムシズなんなのか
て話しだよ、ムシズごときがだよ
」
「へー…
」
「ムシズはとにかく知能があり個性もある、頭が凄く良い奴からかなり悪い奴までバラバラなんだ
」
「それって普通じゃないの
」
「人間なら普通の話しだよ、でもロボットは人工頭脳、コンピューターなんだ
知能や感情表現は人工頭脳のプログラミングのはんちゅうを超える事はない
知能や学習能率はロボットが起動した時から100%発揮される
感情にしたってプログラムの範囲内だ
僕やトラ美はいきずぎた感情を発揮してとんでもない行動をしてしまうのは
あくまでも偶然の産物で生まれた欠陥ロボットだから
でもムシズは欠陥ロボットじゃない
でも他のロボットとも明らかに違う、まるでムシズの形をした人間なんだ
」
「ちょと不気味な話しなんですけど~
なんでそんな事知ってんの?」
「トラ美はね、仕事がらあらゆる通信装置を内臓してる
いつもの様にキッチンでシンジケートから殺しの依頼を受けてた時なんだけど
未来では使われる事が無くなった、ある特殊な周波数で交信してたんだ
交信を終えて切ろうとしたら、ラジオの様に誰かの声の断片が聞こえてきた
トラ美はシンジケートとの会話を聞かれてたら、そいつをしまつしないといけないから
その声の周波数に合わせたんだ、すると突然会話をキャッチした
「巨人の野郎」とか「今日も生きのびた」とか
トラ美は最初は何を話してるのか分からなかった
でもしばらく聞いてるうちに分かったんだよ
ムシズ同士が会話してる
会話聞いてる内にトラ美は思ったんだ
ムシズはただ人間に殺される為だけにマザーズが送り込んだ訳じゃないみたい
ムシズて何なんだろう?
」
つづく
「なにそれ
」「未来では人間の居住区に害虫の類いは居ないからね
人間の生活に刺激を与える為のロボットだよ
仕事は人間の前で走り回り、最終的には人間か人間の見てる前で家族ロボットに
スリッパとかで叩き殺されること」
「悲しいな~」
「トラ美も言ってたよ、ムシズを見てると自分達ロボットは人間に支える為だけの道具だと思い知らされるって」
「家族ロボットも大変だね、ゴキブリ形とは言え、ロボットがロボット殺すんだから
」「家族ロボットって最初は気の良い奴らなんだよ
年数を重ねると、人間からかなり影響を受けるんだろね
人間の前だとキョート人の様に人当たりは良いままなんだけど、腹の中はドス黒いんだ
マザーズを除いてロボット同士に身分や階級の差は無いはずなのに
エリート意識っての
僕達お手伝いロボットを見下し捲ってる中には自分を人間だと思い込んでる奴もいるよ
他のロボットにとにかく偉そうにするんだ

人間の悪口一番言うくせに
」「話しを聞いてると、未来でも人間が一番偉いんだね」

「とんでもない
ただロボットを支配してるだけの欲望をむさぼりつづける豚さ

ほんの一握りの支配そうの人間とマザーズで世界秩序は維持されている
人間とロボットの関係は正に主人と奴隷だよ」
「ひとつ気になるんだけど、ロボットに自由は無いの
トラのもん見てたら結構自由な感じなんだけど

」「基本的には無いよ
全てのロボットにはオーナーが存在する法律以外はオーナー命令に絶対逆らえない
未来ではオーナーの居ないロボットは存在を決して許されない
捕まって廃棄されてリサイクルに廻される
オーナーには色々なパターンが有るけど
行政公共ロボットはマザーズだったり、民間の会社所有ロボットも居る
生活ロボットは全て、その家の人間がオーナー
したがって寛大な人間がオーナーだとその家のロボットの自由度は高い

人間がまだ赤ちゃんだったり未成年だとオーナーはマザーズが代行する
でも育児や教育は家族ロボットに任されてるから、自由度はかなり高いよ
大変なのは人間が大人に成ってからだよ、ドヘンタイやサイコ野郎は必ず居るからね」
「じゃあトラのもんのオーナーはかなり寛大な人なんだね
」「トラ美のご主人さまと一緒の人だよ、彼はとても物静かな人だ
寛大と言うより全てに対して、無関心なんだ
彼にとってはロボットにしろ人間にしろ共通して興味が薄い
だから衣食住さえ有れば満足なんだ
自室でネット本ばかり読んでるよ
僕やトラ美がどこでなにしてようが全く感知しない
ただしムシズはそうとう嫌いみたい
見付けるとまるで宿敵の様に追い回す」
「へー…変な人だね
て事はオーナー登録さえ有れば、どこで何してても自由なんだ
」「そゆこと
」「どころでオーナーの人間が死んだらどうなるの
」「基本的には生活ロボットは皆、廃棄処分なんだけど、実は無償で他人に譲渡できる相続システムもある
だから善意なのか悪意なのか分からないんだけど、闇ネットで名義貸してくれる人間がいて
名義登録だけして、自由になるロボットもいる
そういう連中は結局、ロボットどや街て言う、ブラック地帯に仲間同士でコミュニティー作って暮らしてるよ」
「じゃあロボットどや街はそこらじゅう有るんじゃない
」
「いや~オーナーが死んだら殆んどのロボットは廃棄処分を受け入れる思考回路が備わってんだよ
どや街に居るロボットは虐待やかどのストレスや事故なんかで、その回路がショートした連中さ
」「トラのもんみたいなイレギラーなロボットなんだね
」「ま!そうゆこと」
「ところでトラのもんが僕の居る時代に逃げるきっかけになった


どや街のヤクザの愛玩アンドロイドと逃げた話し
未来にもヤクザが居るの
」「どんなに生活が便利になっても人間には生き甲斐が必要なのさ

人間じたいイレギラーな存在なんだから十人十色だよ
中にはアウトローな生き方をする人間だって珍しくない
あえてブラック地帯に住みたがる人間もいるんだよ
僕の話してた事はあくまでも基本的な人間の標準装備て事で
産まれて死ぬまで人間には衣食住とロボットは補償されてるて言う建前論
人間同士のコミュニティーでロボットを排除してる人も沢山居るし
人間同士の家族作って子供作って家にはお手伝いロボットだけってパターンもザラに在るしね
基本、人間の尊厳は補償されてるから生活感の選択は自由
会社経営して金儲けしてる人も居る、肉体労働者も少ないけど居ることは居るし
そやって金儲けて贅沢したいのさ
人間の欲望には限りがない、恋人ロボットを改造して凄い愛玩アンドロイドを造るし
ネットショピングで高級ロボットを買ったり
凄い屋敷に住んだり、高級ワイン飲んだり
人間のやることは今も昔も未来も大差ない
未来の方が人間の望みを叶え易いだけだ」
「トラのもんも人間の様に贅沢したい?」
「僕はどや街でのんびり暮らしてる方が好きだよ、適度に刺激もあるし」
「へ~…じゃあトラのもんは今までどや街に居たの
」「どこに居たかについては、まずムシズの話しをしなきゃならない」
「あのゴキブリ形ロボットの
」「正確にはゴキブリ形じゃないよ触角の有る小人が黒いマント羽織ってる感じ
もースピードで走ってる姿がゴキブリに似てるんだ、マント広げて飛ぶしね」
「よく見ると忍者みたいでカッコ良いんじゃないの
」
「いや~
ムシズはムシズだよ」「そうなんだ
」「まずムシズは人間が家族ロボットに養育される段階から
10ひきセットで人知れず家に送り込まれる、人間しか居ない家であっても拒む事は出来ない
人間1人につき10ひき必ず送られて来る
10ひき全滅すると1年の間を置いて送られてくる次全滅すると2年の間を置く
そして次は4年次は8年16年32年と倍々に間を置いて送られてくるシステムなんだ」.
「へんなシステムだね~」
「人間は生理的にムシズが大嫌いだから、頑張って全滅させた特典だと思うよ
ここからは未来の世界でも一般の人やロボットは全く知らない、超極秘情報を話す事になるけど…」
「なんでトラのもんは超極秘情報知ってるの
」「話し聞いてりゃ分かるよ
ムシズはね…なぜか

人間を造るセンターで作られる、これってどういう意味か分かる

」「わかんない」


「どんな高級ロボットでもあり得ない凄い事だよ

人間が神ならムシズなんなのか
て話しだよ、ムシズごときがだよ
」「へー…
」「ムシズはとにかく知能があり個性もある、頭が凄く良い奴からかなり悪い奴までバラバラなんだ
」「それって普通じゃないの
」「人間なら普通の話しだよ、でもロボットは人工頭脳、コンピューターなんだ
知能や感情表現は人工頭脳のプログラミングのはんちゅうを超える事はない
知能や学習能率はロボットが起動した時から100%発揮される
感情にしたってプログラムの範囲内だ
僕やトラ美はいきずぎた感情を発揮してとんでもない行動をしてしまうのは
あくまでも偶然の産物で生まれた欠陥ロボットだから
でもムシズは欠陥ロボットじゃない
でも他のロボットとも明らかに違う、まるでムシズの形をした人間なんだ
」「ちょと不気味な話しなんですけど~
なんでそんな事知ってんの?」
「トラ美はね、仕事がらあらゆる通信装置を内臓してる
いつもの様にキッチンでシンジケートから殺しの依頼を受けてた時なんだけど
未来では使われる事が無くなった、ある特殊な周波数で交信してたんだ
交信を終えて切ろうとしたら、ラジオの様に誰かの声の断片が聞こえてきた
トラ美はシンジケートとの会話を聞かれてたら、そいつをしまつしないといけないから
その声の周波数に合わせたんだ、すると突然会話をキャッチした
「巨人の野郎」とか「今日も生きのびた」とか
トラ美は最初は何を話してるのか分からなかった
でもしばらく聞いてるうちに分かったんだよ
ムシズ同士が会話してる

会話聞いてる内にトラ美は思ったんだ
ムシズはただ人間に殺される為だけにマザーズが送り込んだ訳じゃないみたい
ムシズて何なんだろう?
」つづく