数日後、69新聞の三面に小さな記事が載った

『貝に成った謎の少女発見されるビックリマーク

昨日の夕方、サッカー場の選手控え室で、ある謎の少女が保護された、少女は4日程前から身も心も貝に成りきっていたと見られ

不思議な事に?少女が貝に成ってからと云うもの、沢山のチームがその控え室を利用したが

誰1人として少女の存在に気付かなったと云う事だ、今回、発見されたのも全くの偶然で

清掃員女性、名古屋さんによると

控え室をモップ掛けして掃除していたがモップの先端部が、たまたま何かに引っ掛かり抜けなかったので

力まかせにモップを引き抜くと、大量の潮をを吹いたので、ビックリして!!よく視ると、その物体は巨大な貝だった

恐る恐るモップの先端でつついていると、呻き声の様な声が聴こえる、よくよく視ると貝の様に丸まった少女だったと云う事だ

名古屋さんは急いで救急を呼び少女は何日かぶりにサッカー場から救出された

『世の中にゃ~よ、自分の存在を完璧に消せる

忍者みて~な、不思議な人間が居るもんだにゃ~』と

清掃員女性、名古屋さんは、しきりに感心していた

─NewS69─



その後の、高木はどうなってしまったのか?

知るものは誰も居ない…



────────────回想終わり──


亜希は全てを語り終わると、静かに肩で息をして

(やってのけたビックリマークアップ晴れ)という爽快感に溢れた表情をしていた

感心した表情の雅は、静かに亜希に語りかけた

「亜希さんの話しは、とても面白かったわ

実際にその場に居るかの様な、迫真の演技よ、何人もの登場人物を演じ分けて立派にやり切ったわね

ブスマネージャー高木さんを、罵倒する岩田君の演技は凄い迫力だし、高木さんが貝になる所なんて、リアル過ぎて思わず泣いてしまいそうだったしょぼん

エンディル・ワシントンもびっくり!!正にアカデミー賞ものよ王冠2

貴女が、ただ者ではない事を思い知ったわ!

でもね…」

雅はハ~とため息をつくと

「今の、お話しで分かっ事は

ここに居る高木さんとお話しに出て来たブスマネージャーの高木さんは別人なのに、なぜか卑屈な目付きは"高木"の専売特許って事と

亜希さんが、服飾@学園の卒業生って事だけよDASH!

雅の指摘を受け、亜希は愕然としたビックリマークΣ( ̄◇ ̄*)エェッ

(ヤッチまったのか?汗)と云う、焦りの表情を初めて見せる、亜希であった

そして高木は、店長の仲本や、いならぶ志村や加藤が引くほどの、汗と云う大量の潮を吹き出し

黙って亜希を親のかたきでも見るかの様に、憎悪の眼差しで見つめていた

もちろん高木の周りは、ビッチャビチャのギトギトだビックリマーク

そして雅は何かを打ち明ける様に、切り出した

「実はワタクシ、このお店に来たのには訳が在るのよ

今度、八年に1度行われるファッションコーディネーターバトル世界大会の代表者選考を兼ねて、ここに来たの車DASH!

因みに、ここ何年も候補者を探しているわ」

仲本の表情が驚きの、顔に変わる!!

亜希も、先程とは打って変わって真剣な表情になる、しかも、何処か殺気めいたものも感じる

志村や加藤は、何のことか分からずボケとしている

何故か?高木の目も怪しく光る

「さすがに仲本さんは、分かるみたいねビックリマーク

「はい雅様、8年に一度、オリンピックの様に世界のどこかの国で開催される

ファッション会の祭典、ファッションリーダー世界"No.1"を決める大会

バトルファッションコーディネーター世界大会ビックリマーク略して、バコワンビックリマーク

各国の代表者達が世界で最も美しいキラキラ戦いを繰り広げる大会だと聴きます

しかし、どこの国で、いつ開催されているのか?いっさい情報が出ない為、もはや伝説上の大会です

10年以上アパレル業界に居る私ですら、1、2度噂を聞いたに過ぎません

私も、ファッション会に生きる者の端くれ、一度は目にして観たいものです音符

雅はフッと小さく笑うと

「仲本さんよく勉強してるわね、でもね、美しい大会てすって!?

そんな、甘っちょろいもんじゃ無いわよ!」

雅は真剣な顔になり

「バコワンの情報が、なぜ表の世界に公開されないのか?

それはね、出場者やそのサポートメンバーの何名かが

必ず死ぬからよ!

必ず死人の出る大会なんて、決して表に出せないものね」

仲本の表情が凍り付く

「人間に絶対必要な物、衣、食、住

イは服を着る事、ショクは食べる事、ジュウは住む家

太古の昔から、人間は服を着ていた、いや、必要としていた

それは貧しい人でも、お金持ちで、決して未来永劫変わらない

世界には、人間の数以上に服が溢れている、そしてこれからも人間の数以上に必要とされる

その話しを踏まえて、今から私の話しを聞きなさい」

そう雅は前置きすると

「バコワンは、純粋にファッションコーディネートを個人で、競う大会にあらずパー

国の権威と威信をかけた、国と国との、代理戦争なのよ!!

そして、優勝者の国には向こう八年間、世界中の衣類を扱う多大な発言力と決定権が約束される

正に、その国が真のファッションリーダー、つまり大元締めになるの、世界マーケットの巨大な利権とマネーを牛耳る事が出来る

私の言っている意味が分かるわね?」

仲本はこめかみからスーと汗を垂らしながらゆっくり頷いた

皆真剣に聴いている

「だから…命を掛けないと勝てないし、相手も殺す気でくる

だからこそ、国の代表者を私達はファッション会、アパレル業界を上げて全力でサポートする

なまかんかな気持ちでは、代表者にもサポートメンバーにも成れないわ」

雅の話しを聞いて、そこに居る全員が、大量の冷や汗を流していた

亜希を除いて…

「そして今回、初めてバコワンが、自国で開催される

私はこの国の代表者に恥ずかしくない人材を探しての、いや、必ず優勝してくれる人を王冠2

つまり、不況に喘ぐ疲弊しきった、この国を救ってくれる救世主をね

このお店のオーナーデザイナーのイッセイ後藤氏は、私の古くからの友人で

このお店に、面白い子をパプアニューギニア支店から呼び戻したから、一度見に行かないか?て言われたんだけど

イッセイ後藤氏の目に狂いは無かった見たいね」

まっすぐ亜希の顔をみる、雅

亜希も、真剣な表情をくずさず雅を見つめ反す

雅の表情と声に喜びの感状が乗る

「やっと出逢えた…

パトラッシさんの関係者だって云うのも、頷ける

亜希さん…合格だわ!」

「ありがとうございます」

亜希は表情を崩さず普通に礼を述べた

「なぜパプアニューギニアなんかに自ら志願して行っていたの?」飛行機

「母さんを…探しに」

「だと思った…貴女成りに調べたのね?」

「はい」

「なあなたの笑った顔、真希にそっくり」

「そうですか」

雅は亜希の顔を見て、明らかに涙ぐんでいた

話しの見えない仲本達は、そんな雅を見て動揺した

まるで"鬼の目にも涙"をリアルに見ているみたいだ

「ごめんなさいね、皆さん

亜希さんの素性が分かって少し感情的に成ってしまったわ

ここに居る亜希さんは、私の大親友で在り、共にバコワンを戦った戦友

荒井真希さんの娘さんなのよ」

仲本達は、言葉なく絶句した!!

「私と真希が初めて、会ったのは16年前パリで開催された、バコワン出場の為の国内最終選考会での事

当時は託児所の都合で、小さな亜希さんを真希は連れていた

覚えてる?亜希さん」

「いいえ」

「失礼だけど私、思ったわ

こんな、どこにでもいる婦人服屋の子連れ店員に、当時、財力と美貌と見識もあり、超イケイケアップの私が、負ける訳が無いって!

でも、いざ真希とコーディネート対決をすると、真希は本当に凄かった

私は戦いの最中なのに、思わず真希を尊敬してしまう程に

こんな事は、私の人生で最初で最後、真希も私に、同じ様な感情を抱いてくれたんだと思う

最終的に真希が代表者に選ばれ、私はサポートメンバーに回った

全く、悔いは無かったわ

私はファッション人生においても、最も尊敬出来る大親友を得たんですもの

その年のバコワンはどの国の代表者も実力が、均衡してて近差の激戦でねドンッ

真希を有する私達にも優勝の可能性があった

とても若いチームだし、怖いもの知らずでとにかく、野獣の様に突き進んだドンッ走る人

当時は託児所の都合で、小さな亜希さんを真希は、おんぶしてたわ

覚えてる、亜希さん?」

「いいえ」

「気が付けは、真希を除いて、サポートメンバーの八割は死傷してて、生存率5割を切ったブロークンアロー(壊滅)状態

正に傷だらけボロボロのチーム、でも、私達は真希を先頭に頑張り続け

何人もの戦友の屍を、乗り越えて富士山走る人ついに、この国始まって以来の、初優勝をこの手に掴んだの王冠2キラキラキラキラ

真希が小さな亜希さんをおんぶして、優勝トロヒィーとワールドカップを高々と掲げ富士山

チャンピオンベルトを巻いて、金メダルを首から下げ指輪キラキラ

副賞の松茸一年分と吉野家のマイネーム入りどんぶりを貰ってから、優勝者インタビューで表彰会場全体に響きわたる大きな声で

「インザピープゥ・アイアム・ア・グレードキングダム!!

直訳:「皆の衆、我は偉大な王である!!王冠2パーと宣言した瞬間!!

わたしの人生、最高の瞬間だったわしょぼんキラキラキラキラキラキラキラキラ

そして、この国に空前絶後のバブル景気をもたらしたくもり

わたし達のお陰で、皆、アゲアゲアップウハウハアップだった

それから8年後、ファッション不毛の地、パプアニューギニアINバコワンが開催され…」

先程と違い雅の表情が急に曇り話し方がたどたどしく成った

「私は、代表者に決定してたんだけど…

大会間近にうっかり"ガリガリ君"の食い過ぎで…高熱に犯されてしまい…

私の代わりに…亜希さんを国に残して第一線を退きアドバイザーとして参加してた

真希が絶対王者として大会に出場したのだけど…

マークが厳しくなるのは予想出来ていた…

私は高熱と下痢でサポートにも付けず、大会期間中に…

パプアニューギニアで真希は突然行方不明になってしまった…

死者は出ても、行方不明者は出たことの無い、大会がったから大会運営サイドはとても困惑したらしい

私達は大会が終わっても、必死で真希を探したんだけど、何一つ手掛かりはなかった

後から分かったんだけど、ただひとつ気掛かりが有るとすれば、大会期間中、バコワン開催を妨害しようとした

小さな自然団体が、大会に抗議をしてた事、大会運営サイドは別に気にもとめなかったらしい…

本当に、ごめんなさい…亜希さん」

雅はそこまで話し終わると、小さな溜め息を漏らした

「ミヤビサマガ、ハハヲミステタワケジャナイト、ワカリ、アンシンシマシタ」

唐突にサントス風にそんな事を言われ、雅が亜希をみると

亜希はいつもの、のんきな雰囲気をかもし出していた

雅は、プッと笑ってしまった

「真希も、どんなに窮地追い込まれても、なんの緊張感も無い人だった

だから安心できた、信頼できた

これから命をかけた戦いの前なのに、ピクニックにでも出かけるワクワクした雰囲気だったもの♪

やはり貴女達は親子なのね」しょぼん

不覚にも雅は、又泣きそうになってしまった、それをグッとこらえると

「私は、これからバコワン実行委員会の責任者として、大会の準備が有るから亜希さんにばかり、かまっては居られない

サポートメンバーはある程度決まって居いるから、これからサポートチームのリーダーと引き会わすわ」

雅が話し終わると、雅の後ろに、いつの頃からかは分からないが、立って付き添っていた、雅のドライバーがヌッと前に出て来た

「サポートリーダーの猪狩矢だ」

名前を聞いて一瞬、亜稀の眉間に眉がよる

猪狩矢は顔に装着していたアイマスクを外した、それを見て亜希は驚いた

「先生ビックリマーク
「か、監督ビックリマーク

そこには服飾@学園の教師でありサッカー部の監督がいた、と同時に亜稀以外にも、驚きの声を上げた者は確かにいた

「よビックリマーク亜希、久しぶり…そして随分変わっちまったが、今の声で核心が持てたよ、高木も元気そうたな」ニカ

「どうなってるの?汗…」亜稀は何が何やら分からなくなった



つづく