選手発表も残りわずか
監督「次はキーパー、川口
」
川口「はい
」
監督「お前の役目は、子供でも分かる
ゴールを守る事だ



サッカーなのに、手を使ってもいいはず
おそらくサッカーではキーパーは特権階級なのだろう
ただし、場面や状況、キーパーの立ち居地によって
手を使ったら、反則を取られる場合もある
だから、我がサッカー部で一番のガリ勉君である

川口にやってもらう訳だ、難し状況判断は頭の良い奴じないと出来ないからな
もし分からなかったら審判に「今ボールに触っても良いですか?」てちゃんと聞くんだぞ
後、マッチアップの相手は居ないぞ
そんな事してたら大事なゴールがお留に成るからな(笑)
お前の愛は自分のゴールに注いでやれ
いわいる無機質なモノしか愛せない
対物コンプレックス状態だな、頼んだぞ
」
川口「Yes
愛 アム President」
監督「川口は頭よ過ぎて、訳が分かRunな
そうなると、皆も気付いたと思うが
必ず、相手校の選手に余り者が出てくる、うちの選手とペアに成れない者がな

でもそんなのは気にするな
世の中、余りモノは沢山ある
体育時間の余り者、ホークダンスの余り者、給食の余り物
アウトレットショップでさえ余り物、婚期遅れて余り者
村八分、社会のはみ出し者、家庭の生ゴミ、数え上げるとキリがない
相手してたら体がいくつ有っても足りないからな
」
キャプテン「確かにそうですね
この国はその辺の、貧乏発展途上国じゃあるまいし
世界の中では特権階級でリーダー、ザ・先進国なんですから
対戦相手の余り者サッカー部員に、見せ付けてやりますよ
メガトン消費大国ここに在り
て処をね

僕達がどれたけ毎日毎日、余り物をゴミとして処分してかってことを
我々のチームワークで敵の余り者の耳元に、スレ違いざま代わる代わるクラッシュトークを
吐き捨てる技「悪魔の囁き」によって思い知らせてやりさますよ!
「あ~~俺は余り者なんだ
社会のつま弾き者なんだ
飽食主義の犠牲者だ
生きてたって何の値打ちもない
消えてしまいたい
ゴミ以下だ
貝に成りたい
淋し~よ苦し~よ
天国って良い所かな?」
てね
」
部員一同、それぞれ大いにうなずく
監督「いやいや
気にするなって言ってるだけだから
」
部員一同、少し残念そうな顔をしている
監督「残る発表は、ディフェンダー1人だけだな
その前に、うちのディフェンダーがマッチアップする事になる
市立舟端高校のホワードを皆知ってるか?」
キャプテン「もちろん知っています監督
昨年の市立舟端高校が全国高校選手権でベスト4に成った時の原動力
当時、2年生ながら得点王に輝いた

海外のプロチームからも、オファーが殺到している
高校生、屈しのストライカー、岩清水君です」

監督「そうだキャプテン良く勉強してるな」
キャプテンは、得意顔をしている
監督「そこでだ、サッカーはいくら点を入れても
相手にそれ以上に点を与えると負けてしまうスポーツだ
でだな、相手チームの得点を入れる係
岩清水君を押さえる役目は、今回特別に指名しようと思う」
部員一同、それぞれ周りを見回す
残って居るのは、3年生の岩田と、サッカー未経験の今年入部の1年生部員だけだ
キャプテンが岩田に(頑張れよ
)とでも言いたげな目線を送る
それに気付いた岩田は(まかさせとけ
)とでも言わんばかりにニヒルにニヤリと笑った
最後の1人だが、監督は何の緊張感もなく発表した
監督「ディフェンダー、内田
」
「お~~~」控え室全体がどよめく
「は
はい!」かぼそく返事をする内田
監督「以上だ」
岩田は(信じられない
)という表情で唖然としている
キャプテン「か
監督ちょ、ちょとまってください」
監督「なんだ~キャプテン?」
キャプテンはあらんかぎりの勇気を振り絞って監督に問おた
キャプテン「なぜ、サッカー未経験の1年生、内田なんでしょうか?
岩、岩、岩田は…」
涙が出そうなのを必死で堪えながら、話すキャプテン
キャプテン「3年生では僕と岩田だけが唯一のサッカー部員であり
後輩の面倒見の良い兄貴の様な存在であり、僕のクラスメイトであり、大親友です
皆がサッカー部を次々に辞めて行くなか
僕と一緒に成って、サッカー部を最後まで支えて、くれたのが岩田です
僕は頼りないばっかりに皆に迷惑かけて、落ち込む事が有っても
『キャプテン明日には良い事あるよ』
ていつも励ましてくれたのも、岩田です…」
自然と涙が頬をつたうキャプテン、岩田に対する想いがこみあげる
キャプテン「ぶ…部活が終わって皆で下校中、たまたまの流れで
『駄菓子屋あるじゃん
皆でアイス食おう
』て事に成って
皆がアイスクリームを美味しそうに食べてる中
僕は家庭の事情で、おこずかい貰って無くて
皆から離れた所で、1人で居ると
『キャプテン悪いんだけど
俺のアイス食ってくれよ
ノリでアイス買ったわいいけど
今
腹痛くて食えね~んだ
』て言いに来てくれて
僕にアイスクリームを…食べさせてくれたのも…岩田です…」
部員一同も、泣いていた
キャプテン「授業中、お腹が痛く成って
我慢してたんだけど、しきれなくて
思わず…う…うんこを漏らしてしまって
教室に匂いが、立ち込み始めた頃
もじもじしてる…僕を察して『先生

俺うんこ漏らしちゃたよ
保険室で、パンツ借りて履き替えて来ます』て言うと
スクッと席を立ち『キャプテンついて来てくれよ、
1人じゃ恥ずかしいからさ
テヘッ』
て言って
クラス中に笑われてる中…
僕を教室から連れ出してくれたのも…岩田です…」
岩田も、泣いていた
キャプテン「人一倍真面目で思いやりのある岩田は、サッカー部には迷惑かけまいと
サッカーをしないサッカー部の部活が終わった後
一時間もかけて大宮プロチームのユースの練習に参加してました
僕は岩田に聞いたんです『岩田
なんで、うちのサッカー部に残ってるんだよ?
お前、ユース一本に絞ればプロに間違いなく成れるらしいじゃないか』
すると岩田は頭をかきながら照れくさそうに言いました
『去年の県大会、うちのサッカー部が二回撰で負けて
先輩達が、何の恥じらいもなく大泣きしてたろ
不謹慎だけどあの時思ったんだ…
やっぱ高校サッカーって良いな~て』
さわやかな風が岩田のそばを駆け抜けていきました
『でも岩田、お前のサッカーの才能がもったいないよ
お前は、せっかくU17の代表にも選ばれたのに
高校部活の集会やデモ行進で忙しいからって、辞退したんだろ
僕なんかに…僕なんかに遠慮すんなよ』(泣)
『なあキャプテン、…ユースのサッカーはオマケだよ、オ・マ・ケ』
『オマケってなんだよ
』
『俺は、服が好きでこの学校に通ってる
そして…サッカー部の仲間が大好きなんだ』ヘヘ
『で、でもやっぱりサッカー好きなんだろ
一時間もかけてサッカーしに行ってるじゃないか?』
『サッカー好きに決まってるだろ、俺たちサッカー部なんだぜ』(笑)
『あ~そうか俺たちサッカー部なんだよな』(笑)
『だからだよキャプテン、又皆で
自由にサッカーボールをグラウンドで追いかけられる日が来たとき


後輩よりサッカー下手くそだったら、皆に笑われるだろ
先輩は格好良くなくちゃ~なヘヘ』
『岩、岩田~(泣)
いつも、へたれな僕を支えてくれて、ありがとう』
『よせやいキャプテン、照れるぜ
明日も頑張ろうぜ
』
岩田が居なければ…今のサッカー部は存在しません
そして僕や岩田にとって…今日が最後の高校サッカーに…
成るかもしれないんです
こんなにも頑張ってる…岩田の…(泣)…岩田のどこが劣って居るのでしょうか
監督
」
腕組みをし黙って話しを聞いていた監督は
慎重に言葉を選びながら、話し始めた
監督「確かにそういう意見は、予想できた」(シランカッタ
)
くいいるように監督の話しを聞く部員達
監督「まず第一に、岩田は名前負けしてる」
キャプテン「な・ま・え・ま・け?」
控え室か全体が、ポカ────ンとなった
監督「同じ"岩"でも、岩田と岩清水では
岩清水のほうがイケテル名前だ
岩田は岩清水君に戦わずして…すでに負けている
"勝負のアヤ"とは、そういう無慈悲なものなのだ」
控え室に、にわかに動揺が走りはじめる
キャプテン「しかし
岩田と内田では、同じ"田"でも、あまり変わりばえしません
」
監督「岩田、フルネームを言ってみろ?」
岩田はしぶしぶ答えた「岩田次郎(じろう)です」
監督「じゃあ内田も言ってみろ?」
内田は恥ずかしそうに「内田隼人(はやと)です」
「お~~~」控え室は再び、どよめきに包まれた
普通の高校なら、そうは成らないだろう
しかし、ココに居るのは服飾@学園の生徒と先生である
大なり小なり、普通の高校生よりも遥かに強い
クリエイティブな感性を持ち合わせている
勝負は比を見るより明らかだ
岩田は思った(勝負の世界は恐ろしい
『名前負け』という言葉は聞いた事は有るけれど
リアルな現実世界で、存在していたとは
正直、今の自分では理解しきれない理由だ
しかし何か目に見えない"アヤ"と言う大きな神の様な力が存在している
これが監督の言う"勝負のアヤ"の世界なのか

勝負に勝つ
とは、これほどまでにシビアで残酷なものなのか
…
勝負に勝つ
人生の勝者とは
この世に生まれ落ちた時から、運命付けられている
俺は…俺は…太刀打ちできない
…敗者なんだ)
個人の力の限界、勝負のアヤと云う、運命ずけられた勝者と敗者
細胞の一つ一つが、急速に死んで行く様な感覚
岩田は、人生で経験したことのない
身震いするほどの敗北感に打ちのめされていた
それでも岩田の親友は諦めない
キャプテン「た
確かに、名前では、岩田は完全なる敗北者です
こればっかりは、今更どうしようも在りません」
岩田は思った(もう辞めてくれ、これ以上…
俺は惨めに成りたくないキャプテン)
キャプテン「しかしこのままでは『名前負け』という重い十字架を
岩田は一生涯、背負って生きて行かなければなりません
きっと岩田は名前を付けた両親を、恨むでしょう
自暴自棄に成った岩田は、多分犯罪を犯します
しかも死刑に成る程の犯罪です(泣)
罪が罪だけに、刑務所で監守や受刑者仲間から、死んだ方がましだと思う様な
はずかしめを受けた上にリンチにもに合います

刑が執行され、岩田の死体はその辺のドブに
ゴミの様に打ち捨てられます
岩田は思っているはずです
ワナワナ
あの時、あの場所で、あの幼子を…幼い命を、この手にかける前に…その前に、俺を…この俺を、殺してくれと
」(大泣)
監督「そ
そうなのか岩田?」
岩田は、こわばりながらも精一杯の作り笑顔で、小さく顔を横に振った
控え室は、静かに騒ついている
異常に熱を帯びた高木はまだ、小さく呟き続けていた
「愛はアヤに勝つ愛はアヤに勝つ愛はアヤに勝つ…」
つづく
監督「次はキーパー、川口
」川口「はい
」監督「お前の役目は、子供でも分かる
ゴールを守る事だ




サッカーなのに、手を使ってもいいはず
おそらくサッカーではキーパーは特権階級なのだろう

ただし、場面や状況、キーパーの立ち居地によって
手を使ったら、反則を取られる場合もある
だから、我がサッカー部で一番のガリ勉君である


川口にやってもらう訳だ、難し状況判断は頭の良い奴じないと出来ないからな
もし分からなかったら審判に「今ボールに触っても良いですか?」てちゃんと聞くんだぞ

後、マッチアップの相手は居ないぞ
そんな事してたら大事なゴールがお留に成るからな(笑)
お前の愛は自分のゴールに注いでやれ

いわいる無機質なモノしか愛せない
対物コンプレックス状態だな、頼んだぞ
」川口「Yes
愛 アム President」
監督「川口は頭よ過ぎて、訳が分かRunな

そうなると、皆も気付いたと思うが
必ず、相手校の選手に余り者が出てくる、うちの選手とペアに成れない者がな


でもそんなのは気にするな
世の中、余りモノは沢山ある体育時間の余り者、ホークダンスの余り者、給食の余り物
アウトレットショップでさえ余り物、婚期遅れて余り者
村八分、社会のはみ出し者、家庭の生ゴミ、数え上げるとキリがない
相手してたら体がいくつ有っても足りないからな
」キャプテン「確かにそうですね
この国はその辺の、貧乏発展途上国じゃあるまいし
世界の中では特権階級でリーダー、ザ・先進国なんですから

対戦相手の余り者サッカー部員に、見せ付けてやりますよ
メガトン消費大国ここに在り
て処をね

僕達がどれたけ毎日毎日、余り物をゴミとして処分してかってことを
我々のチームワークで敵の余り者の耳元に、スレ違いざま代わる代わるクラッシュトークを
吐き捨てる技「悪魔の囁き」によって思い知らせてやりさますよ!
「あ~~俺は余り者なんだ
社会のつま弾き者なんだ
飽食主義の犠牲者だ
生きてたって何の値打ちもない
消えてしまいたい
ゴミ以下だ
貝に成りたい
淋し~よ苦し~よ
天国って良い所かな?」
てね
」部員一同、それぞれ大いにうなずく
監督「いやいや
気にするなって言ってるだけだから
」
部員一同、少し残念そうな顔をしている
監督「残る発表は、ディフェンダー1人だけだな
その前に、うちのディフェンダーがマッチアップする事になる
市立舟端高校のホワードを皆知ってるか?」
キャプテン「もちろん知っています監督

昨年の市立舟端高校が全国高校選手権でベスト4に成った時の原動力
当時、2年生ながら得点王に輝いた


海外のプロチームからも、オファーが殺到している
高校生、屈しのストライカー、岩清水君です」


監督「そうだキャプテン良く勉強してるな」
キャプテンは、得意顔をしている
監督「そこでだ、サッカーはいくら点を入れても
相手にそれ以上に点を与えると負けてしまうスポーツだ
でだな、相手チームの得点を入れる係
岩清水君を押さえる役目は、今回特別に指名しようと思う」
部員一同、それぞれ周りを見回す
残って居るのは、3年生の岩田と、サッカー未経験の今年入部の1年生部員だけだ
キャプテンが岩田に(頑張れよ
)とでも言いたげな目線を送るそれに気付いた岩田は(まかさせとけ
)とでも言わんばかりにニヒルにニヤリと笑った最後の1人だが、監督は何の緊張感もなく発表した
監督「ディフェンダー、内田
」「お~~~」控え室全体がどよめく
「は
はい!」かぼそく返事をする内田監督「以上だ」
岩田は(信じられない
)という表情で唖然としているキャプテン「か
監督ちょ、ちょとまってください」監督「なんだ~キャプテン?」
キャプテンはあらんかぎりの勇気を振り絞って監督に問おた
キャプテン「なぜ、サッカー未経験の1年生、内田なんでしょうか?
岩、岩、岩田は…」
涙が出そうなのを必死で堪えながら、話すキャプテン
キャプテン「3年生では僕と岩田だけが唯一のサッカー部員であり
後輩の面倒見の良い兄貴の様な存在であり、僕のクラスメイトであり、大親友です
皆がサッカー部を次々に辞めて行くなか
僕と一緒に成って、サッカー部を最後まで支えて、くれたのが岩田です
僕は頼りないばっかりに皆に迷惑かけて、落ち込む事が有っても
『キャプテン明日には良い事あるよ』
ていつも励ましてくれたのも、岩田です…」自然と涙が頬をつたうキャプテン、岩田に対する想いがこみあげる
キャプテン「ぶ…部活が終わって皆で下校中、たまたまの流れで
『駄菓子屋あるじゃん
皆でアイス食おう
』て事に成って皆がアイスクリームを美味しそうに食べてる中

僕は家庭の事情で、おこずかい貰って無くて

皆から離れた所で、1人で居ると

『キャプテン悪いんだけど
俺のアイス食ってくれよ
ノリでアイス買ったわいいけど
今
腹痛くて食えね~んだ
』て言いに来てくれて僕にアイスクリームを…食べさせてくれたのも…岩田です…」

部員一同も、泣いていた
キャプテン「授業中、お腹が痛く成って

我慢してたんだけど、しきれなくて

思わず…う…うんこを漏らしてしまって
教室に匂いが、立ち込み始めた頃

もじもじしてる…僕を察して『先生


俺うんこ漏らしちゃたよ

保険室で、パンツ借りて履き替えて来ます』て言うと
スクッと席を立ち『キャプテンついて来てくれよ、
1人じゃ恥ずかしいからさ
テヘッ』
て言ってクラス中に笑われてる中…
僕を教室から連れ出してくれたのも…岩田です…」
岩田も、泣いていた
キャプテン「人一倍真面目で思いやりのある岩田は、サッカー部には迷惑かけまいと
サッカーをしないサッカー部の部活が終わった後
一時間もかけて大宮プロチームのユースの練習に参加してました
僕は岩田に聞いたんです『岩田
なんで、うちのサッカー部に残ってるんだよ?お前、ユース一本に絞ればプロに間違いなく成れるらしいじゃないか』
すると岩田は頭をかきながら照れくさそうに言いました
『去年の県大会、うちのサッカー部が二回撰で負けて
先輩達が、何の恥じらいもなく大泣きしてたろ

不謹慎だけどあの時思ったんだ…
やっぱ高校サッカーって良いな~て』
さわやかな風が岩田のそばを駆け抜けていきました
『でも岩田、お前のサッカーの才能がもったいないよ
お前は、せっかくU17の代表にも選ばれたのに
高校部活の集会やデモ行進で忙しいからって、辞退したんだろ

僕なんかに…僕なんかに遠慮すんなよ』(泣)
『なあキャプテン、…ユースのサッカーはオマケだよ、オ・マ・ケ』
『オマケってなんだよ
』『俺は、服が好きでこの学校に通ってる
そして…サッカー部の仲間が大好きなんだ』ヘヘ
『で、でもやっぱりサッカー好きなんだろ

一時間もかけてサッカーしに行ってるじゃないか?』
『サッカー好きに決まってるだろ、俺たちサッカー部なんだぜ』(笑)
『あ~そうか俺たちサッカー部なんだよな』(笑)
『だからだよキャプテン、又皆で
自由にサッカーボールをグラウンドで追いかけられる日が来たとき



後輩よりサッカー下手くそだったら、皆に笑われるだろ
先輩は格好良くなくちゃ~なヘヘ』
『岩、岩田~(泣)
いつも、へたれな僕を支えてくれて、ありがとう』
『よせやいキャプテン、照れるぜ

明日も頑張ろうぜ

』岩田が居なければ…今のサッカー部は存在しません
そして僕や岩田にとって…今日が最後の高校サッカーに…
成るかもしれないんです

こんなにも頑張ってる…岩田の…(泣)…岩田のどこが劣って居るのでしょうか
監督
」
腕組みをし黙って話しを聞いていた監督は
慎重に言葉を選びながら、話し始めた
監督「確かにそういう意見は、予想できた」(シランカッタ
)くいいるように監督の話しを聞く部員達
監督「まず第一に、岩田は名前負けしてる」
キャプテン「な・ま・え・ま・け?」

控え室か全体が、ポカ────ンとなった
監督「同じ"岩"でも、岩田と岩清水では
岩清水のほうがイケテル名前だ

岩田は岩清水君に戦わずして…すでに負けている
"勝負のアヤ"とは、そういう無慈悲なものなのだ」
控え室に、にわかに動揺が走りはじめる
キャプテン「しかし
岩田と内田では、同じ"田"でも、あまり変わりばえしません
」監督「岩田、フルネームを言ってみろ?」
岩田はしぶしぶ答えた「岩田次郎(じろう)です」

監督「じゃあ内田も言ってみろ?」
内田は恥ずかしそうに「内田隼人(はやと)です」
「お~~~」控え室は再び、どよめきに包まれた
普通の高校なら、そうは成らないだろう
しかし、ココに居るのは服飾@学園の生徒と先生である
大なり小なり、普通の高校生よりも遥かに強い
クリエイティブな感性を持ち合わせている

勝負は比を見るより明らかだ

岩田は思った(勝負の世界は恐ろしい
『名前負け』という言葉は聞いた事は有るけれど
リアルな現実世界で、存在していたとは

正直、今の自分では理解しきれない理由だ

しかし何か目に見えない"アヤ"と言う大きな神の様な力が存在している
これが監督の言う"勝負のアヤ"の世界なのか


勝負に勝つ
とは、これほどまでにシビアで残酷なものなのか
…勝負に勝つ
人生の勝者とはこの世に生まれ落ちた時から、運命付けられている

俺は…俺は…太刀打ちできない
…敗者なんだ)
個人の力の限界、勝負のアヤと云う、運命ずけられた勝者と敗者
細胞の一つ一つが、急速に死んで行く様な感覚
岩田は、人生で経験したことのない
身震いするほどの敗北感に打ちのめされていた
それでも岩田の親友は諦めない
キャプテン「た
確かに、名前では、岩田は完全なる敗北者ですこればっかりは、今更どうしようも在りません」

岩田は思った(もう辞めてくれ、これ以上…
俺は惨めに成りたくないキャプテン)

キャプテン「しかしこのままでは『名前負け』という重い十字架を
岩田は一生涯、背負って生きて行かなければなりません

きっと岩田は名前を付けた両親を、恨むでしょう

自暴自棄に成った岩田は、多分犯罪を犯します

しかも死刑に成る程の犯罪です(泣)
罪が罪だけに、刑務所で監守や受刑者仲間から、死んだ方がましだと思う様な
はずかしめを受けた上にリンチにもに合います


刑が執行され、岩田の死体はその辺のドブに
ゴミの様に打ち捨てられます

岩田は思っているはずです

ワナワナあの時、あの場所で、あの幼子を…幼い命を、この手にかける前に…その前に、俺を…この俺を、殺してくれと
」(大泣)
監督「そ
そうなのか岩田?」岩田は、こわばりながらも精一杯の作り笑顔で、小さく顔を横に振った

控え室は、静かに騒ついている
異常に熱を帯びた高木はまだ、小さく呟き続けていた
「愛はアヤに勝つ愛はアヤに勝つ愛はアヤに勝つ…」
つづく