監督「お前達に、早くに試合会場に集まって、もらったのは作戦の一環だ」
部員一同、身を乗り出す様に監督の話しを聞き入る
監督「その前にまず俺は、サッカーをした経験がない
元々スポーツじたい興味が無い
しんどい事なんて大嫌いだ
しかし勝負事となると話しは別だ
パチンコ、麻雀、競馬、競輪、競艇、違法賭博
有りとあらゆる勝負をしてきた
だからこそ、弱者が強者に勝つ方法を思いついたって訳だ
」
キャプテン「やっぱり監督は凄いです
」
部員一同、大いに感心する
監督「キャプテン
今日の集合時間と試合開始時間を言ってみろ
」
キャプテン「はい
午前3時集合、試合は午後3時です」
監督「そうだな、試合が始まる12時間前に集合と言う事だ
これには深い意味が有る
戦国時代、かの有名な桶狭間の戦いと云うのが有る
織田信長が10分の1の戦力で、今川なんとかを破った戦いだ
キャプテン、どうして勝てたか知ってるか
」
キャプテン「信長が今川なんとかに勝った事しか知りません
」
監督「では教えてしんぜよ~
①地の利、信長はガキの時から合戦の土地に詳しかったが、今川なんとかは、知らなかった
②待ち伏せ、信長は今川なんとかに、罠を仕掛け待ち伏せていた
③勇気、信長は今川なんとかよりも、向こう見ずで気合いが有った
男にはやらなきゃいけたい時がある
死ぬ時はトブの中でも前向きに倒れて死ね
これで分かったろ、お前達」
キャプテン「市立舟端のサッカー部員を試合前に襲うんですか
得意です」
監督「違うって

分かりやすく言うと、キャプテン翼の翼君は「ボールは僕の友達さ
」と言って
友達のボールのお陰で試合に勝つ話だろ
だったら、お前達がサッカー場と友達に成れば、
もっと凄い事に成るんだよ
しかし実際にはサッカー場は生きてないし
友達にも成れない事は俺にだって分かる
ガキの頃、しょ~もない友達ん家行くと
みょ~に威張って偉そうにする、あれだよ
この微妙なニュアンス、分かるよな
キャプテン
」
監督はすがる様な眼差しでキャプテンを見つめた
キャプテン「なんとなく分かります
早く試合会場に馴れて、自信を持ってプレーし
相手よりも精神的優位に立てと云う事ですね」
監督「そ
それ
」
部員一同、皆、納得の表情を浮かべていた
監督「次に教える作戦が秘策中の秘策だ
心して聞いてくれ」
部員一同「はい
」
監督「皆は、優しい嘘の話しを知ってるか
」
部員一同「いいえ」
監督「これはハーバード大学、白熱教室でお馴染みの
マイケルなんとか教授の話しだ
人は嘘を付いてはいけない
嘘をつく事で人を落としめたり、傷つけたり
自分が罪悪感を持って病んだりするからだ
しかし、こんなケースはどうだろう
父親と幼い娘が腕相撲をする、父親は娘に負けてやる
なぜだか分かるな
父親は娘の事を想っているので、負けてやるのだ
相手を想いやる嘘も有ると言う事だ
」
キャプテン「市立舟端のサッカー部員を騙してから襲うんですね
超得意です」

監督「ぜんぜん違う

簡単に言うと、相手サッカー部員=父親
自分たち=娘、相手が実力を出せない関係を作れと云う事だ
」
キャプテン「監督、かなり難しいと思います
市立舟端のサッカー部員に、果たして我々を
娘として受け入れてもらえるでしょうか
」
監督「娘である必要はない
相手に思いやる
気持ちを持って貰えば良いだけの話しだからな」
キャプテン「確かに、ハードルはグッと下がりましたね
相手に思いやりの気持ちを持って、もらうだけですからね
余命いくばかりの親友でも良いし、余命いくばかりのお祖父さんでも良いし、余命いくばかりのペットでも良いし、余命いくばかりのセミでも良い
」
監督「セミは虫だから無理だ、お前らはじじぃやペットにも見えない
それに余命いくばかりでは、優しい嘘には成らない
同情心と思いやりは違う
思いやりとは、もっと清らかでピュアなものなのだ

だいいち対戦相手全員が、余命いくばかりと云うのには、設定に無理がある
そんなのリアリティーに全く欠ける
もっと自然な形で対戦相手に、思いやりの気持ちを持って貰うのだ
」
キャプテン「監督~ぅ、すみません
僕はとてつもなく、安易に考えてました
思い上もはなはなしいです
今から自己反省の為、総括します。
僕を殴って下さい」(泣)
監督「ま~キャプテン若さ故の思い上がりだ
気にするな!
それに時間の無駄だし、手も痛い
それより、今回、お前達に授ける作戦だが!
お前達がまだ経験した事の無い、大人の世界には、キャバクラと云う
女子が男の客を接客する事で、短時間で客を喜ばし
そして虜にして、通わせると云う仕事がある
そのテクニックを使うのだ
」
キャプテン「そのテクニックとは何ですか?」
部員一同、生つばを飲んで聞き入る
ゴックン
監督「それはな、色恋営業と云うものだ
キャバクラ嬢は、さも見知らぬ客に対して
昔からの知り合いの様に接して、客の心を鷲掴みにする

そして直接感情に訴える「延長取れないと店長に怒られちゃうの~」
などと言う
すると客も断ると罪悪感を感じてしまい、ついつい延長してしまう
俺もそれでずいぶんやられた…」
悔しい眼差しをする、監督
そして気をとりなおす
監督「そして、その方法とは
」
部員一同、身を乗り出す
監督「好きと言えば良い
」
キャプテン「す・き・
」ポッ
監督「さすれば相手は動揺し、戸惑いながらも受け入れて行く
人間、初対面で、面と向かって好きと言われる事は
ありそうでなかなか無い事だ
特にサッカーばかりしているサッカーばか少年には
必ずプレーに集中できなくなる
それが人のサガと言うものなのだ


幸い、サッカーの試合は前半と後半に分かれて40分ハーフが2回
キャバクラで言えは、2セット分だ
それだけ有れば、やり手キャバ嬢なら余裕で客を落とせる
ラクショー
お前らだって頑張れば必ず、互いに思いやりの有る関係を築ける
しかし不安もある、お前達はプロのキャバクラ嬢では無い
よって演技も出来ない

だからこそ全身全霊を持って、相手を本気で愛する事」ソレガダイジー
キャプテン「監督
僕は猛烈に感動してます(泣)
なんて素晴らしい作戦なんだ
愛、愛、愛なんですね
監督は僕たちに真実の愛を教えてくれる

そして愛を持って試合に勝つ
愛は真実なんだから嘘じゃ無い、嘘じゃ無い真実の愛は最強なんだ
なんじ隣人を愛せよ」Love
監督「ま~…そういう事だ
」
キャプテン「愛は無限だ、愛は無敵だ、愛は統べてだ
ハレルヤー
必ず最後に愛は勝つ
監督は偉大だ、監督は愛の伝道師だ
」
「愛は勝つ、愛は勝つ、愛は勝つ」選手一同、口々に唱え始める
選手控え室は、一種異様な空気に包まれ始めた
高木は硬くうつむいたままだが「愛は勝つ」と小さくつぶやくと
小さな目は充血し始め、体に熱を帯びてきた
監督「で
でだな、戦術としては必ず
自分の担当する相手選手と、マッチアップする事
マンマークと云うやつだ、何処に居ようと必ずベッタリ張り付け
相手が気に入らないからと言ってチェンジは無しだぞ
浮気者は嫌われるからな(笑)
マッチアップの相手は、試合で見運命ろ

では早速スターティングメンバーとポジション、役目を発表する
」
一同、固唾を飲んで監督を見守る
監督「ホワード、中田
」
一同、目を泳がせて監督を見守る
キャプテンが口を開いた「監督
中田キャプテンは、だいぶ前に退部してます」
監督「じょ
冗談だ
皆の緊張をほぐそうと思ってな
」
一同、温かく監督を見守る
監督「では仕切り直しだ
…ホワード、久保」
「はい
」久保は大きな声で返事をした
監督「お前はキーパーに張り付け
かなり重要な役目だぞ
体育の室伏先生が教えてくれたんだが
何しろホワードは点を入れる役目らしいからな
男前の、お前にしたって訳だ
」イマ
久保「惚れて惚れて惚れぬいて
必ずキーパーを俺に惚れさせてやります

大船に乗った気持ちで任せといてください
」ゴールキメルゼ
監督「久保
ホモじゃないんだから
相手が手を抜いてくれる、思いやりのある関係を築ければいいから」(笑)
キャプテン「そうだよ久保、恋愛関係なんて、いつヒビが入るか分からない
そんな低次元な愛よりも
もっと神の子と言われた人の様な高貴で絶対的な愛を
監督は求めていらっしゃるのだ
」God
久保「すいません監督(泣)
俺は下等で低次元な人間です、どうかお救いくだかい」(T_T)
キャプテン「よく言った久保
そこえ直れ
、僕の拳で総括してやる」

監督「そ
それはいいから
ドMカヨ
関係を築く為の手段は各個人にまかせるわ
時間もあるし試合迄に考えといてくれ」アブネーアブネー
監督は選手とポジションと役目を次々と、発表しながらメンバー表に記入し始めた
そのたびに、選手は大きな声で返事をして行く
監督「ダブルボランチ、森保とキャプテンの…え~…その~……」
なかなか、キャプテンの名前が出てこない
控え室に、戸惑いの時間が流れ
キャプテンは、心細い目線を監督に送る
監督「キャプテン、名前なんだっけ
」
キャプテンは、うなる様に小さくつぶやいた
「長谷部です…」
監督「いや、長谷部は分かってるんだ
下の名前だよ、し・た・の
」
キャプテンは、あっけに取られた顔に成り
「健斗です」と言い直した
監督「あ~そうそう~
健斗だ健斗
ボランチは森保と健斗な
アブネ
役目は守ったり攻めたりするらしい
張り付けよ」

監督は何事もなかった様に、選手を発表していった
監督「次はサイドバック、鈴木と交換留学生のサントス
サントスはブラジル人のくせに、全くサッカーやった事無いらしいな
ま~うちは服飾学校だしな
入国して右も左も分からない内に、南米人てだけで勧誘されちゃったんだな
」
サントス「ワシコノクニダイスキデス、カミカゼハートデガンバリマス
」
監督「やっぱ外人だな
カタカナばかりで、分かりづらいや
情熱のサンバでがんばってくれ」
サントス「セニョリ~タ
」
監督「役目は右と左の
おっといけない
サントスは右も左も分からなかったな
ライト&レフトのラインぎわに別れて
敵陣と自陣を相対的に反復運動を繰り返しながら、激突するらしい…
何か、しんどくて痛そうだな
とにかく頑張れよ
ライト&レフト、どっちに配備するかは?
2人で相互啓発(互いに駄目な処を指摘)して罵り合って決めろ
」
サントス「アルマ~ジロ
」
監督「冗談だ
話し合って決めろ」(笑)
サントス「アレサンドロ
」
監督の冗談も飛び出し、控え室の中が、わきあいあいとした空気のなか
高木は小さく念じるように呟き続けていた
「愛は勝つ愛は勝つ愛は勝つ愛は勝つ…」
つづく
部員一同、身を乗り出す様に監督の話しを聞き入る

監督「その前にまず俺は、サッカーをした経験がない
元々スポーツじたい興味が無い
しんどい事なんて大嫌いだ

しかし勝負事となると話しは別だ
パチンコ、麻雀、競馬、競輪、競艇、違法賭博
有りとあらゆる勝負をしてきた

だからこそ、弱者が強者に勝つ方法を思いついたって訳だ
」キャプテン「やっぱり監督は凄いです
」
部員一同、大いに感心する
監督「キャプテン
今日の集合時間と試合開始時間を言ってみろ
」キャプテン「はい
午前3時集合、試合は午後3時です」監督「そうだな、試合が始まる12時間前に集合と言う事だ

これには深い意味が有る
戦国時代、かの有名な桶狭間の戦いと云うのが有る
織田信長が10分の1の戦力で、今川なんとかを破った戦いだ

キャプテン、どうして勝てたか知ってるか
」キャプテン「信長が今川なんとかに勝った事しか知りません
」監督「では教えてしんぜよ~

①地の利、信長はガキの時から合戦の土地に詳しかったが、今川なんとかは、知らなかった
②待ち伏せ、信長は今川なんとかに、罠を仕掛け待ち伏せていた
③勇気、信長は今川なんとかよりも、向こう見ずで気合いが有った
男にはやらなきゃいけたい時がある

死ぬ時はトブの中でも前向きに倒れて死ね

これで分かったろ、お前達」
キャプテン「市立舟端のサッカー部員を試合前に襲うんですか
得意です」
監督「違うって


分かりやすく言うと、キャプテン翼の翼君は「ボールは僕の友達さ
」と言って友達のボールのお陰で試合に勝つ話だろ
だったら、お前達がサッカー場と友達に成れば、
もっと凄い事に成るんだよ

しかし実際にはサッカー場は生きてないし
友達にも成れない事は俺にだって分かる

ガキの頃、しょ~もない友達ん家行くと

みょ~に威張って偉そうにする、あれだよ

この微妙なニュアンス、分かるよな
キャプテン
」監督はすがる様な眼差しでキャプテンを見つめた
キャプテン「なんとなく分かります

早く試合会場に馴れて、自信を持ってプレーし
相手よりも精神的優位に立てと云う事ですね」
監督「そ
それ
」部員一同、皆、納得の表情を浮かべていた
監督「次に教える作戦が秘策中の秘策だ
心して聞いてくれ」部員一同「はい
」監督「皆は、優しい嘘の話しを知ってるか
」部員一同「いいえ」
監督「これはハーバード大学、白熱教室でお馴染みの
マイケルなんとか教授の話しだ
人は嘘を付いてはいけない
嘘をつく事で人を落としめたり、傷つけたり
自分が罪悪感を持って病んだりするからだ
しかし、こんなケースはどうだろう

父親と幼い娘が腕相撲をする、父親は娘に負けてやる
なぜだか分かるな

父親は娘の事を想っているので、負けてやるのだ
相手を想いやる嘘も有ると言う事だ
」キャプテン「市立舟端のサッカー部員を騙してから襲うんですね
超得意です」

監督「ぜんぜん違う


簡単に言うと、相手サッカー部員=父親
自分たち=娘、相手が実力を出せない関係を作れと云う事だ
」キャプテン「監督、かなり難しいと思います

市立舟端のサッカー部員に、果たして我々を
娘として受け入れてもらえるでしょうか
」監督「娘である必要はない

相手に思いやる
気持ちを持って貰えば良いだけの話しだからな」
キャプテン「確かに、ハードルはグッと下がりましたね

相手に思いやりの気持ちを持って、もらうだけですからね

余命いくばかりの親友でも良いし、余命いくばかりのお祖父さんでも良いし、余命いくばかりのペットでも良いし、余命いくばかりのセミでも良い
」
監督「セミは虫だから無理だ、お前らはじじぃやペットにも見えない

それに余命いくばかりでは、優しい嘘には成らない
同情心と思いやりは違う

思いやりとは、もっと清らかでピュアなものなのだ


だいいち対戦相手全員が、余命いくばかりと云うのには、設定に無理がある
そんなのリアリティーに全く欠ける

もっと自然な形で対戦相手に、思いやりの気持ちを持って貰うのだ
」キャプテン「監督~ぅ、すみません

僕はとてつもなく、安易に考えてました
思い上もはなはなしいです
今から自己反省の為、総括します。
僕を殴って下さい」(泣)
監督「ま~キャプテン若さ故の思い上がりだ
気にするな!それに時間の無駄だし、手も痛い
それより、今回、お前達に授ける作戦だが!
お前達がまだ経験した事の無い、大人の世界には、キャバクラと云う
女子が男の客を接客する事で、短時間で客を喜ばし
そして虜にして、通わせると云う仕事がある

そのテクニックを使うのだ
」キャプテン「そのテクニックとは何ですか?」

部員一同、生つばを飲んで聞き入る
ゴックン
監督「それはな、色恋営業と云うものだ
キャバクラ嬢は、さも見知らぬ客に対して
昔からの知り合いの様に接して、客の心を鷲掴みにする


そして直接感情に訴える「延長取れないと店長に怒られちゃうの~」
などと言うすると客も断ると罪悪感を感じてしまい、ついつい延長してしまう

俺もそれでずいぶんやられた…」
悔しい眼差しをする、監督
そして気をとりなおす
監督「そして、その方法とは
」部員一同、身を乗り出す
監督「好きと言えば良い
」キャプテン「す・き・
」ポッ監督「さすれば相手は動揺し、戸惑いながらも受け入れて行く
人間、初対面で、面と向かって好きと言われる事は
ありそうでなかなか無い事だ
特にサッカーばかりしているサッカーばか少年には

必ずプレーに集中できなくなる
それが人のサガと言うものなのだ



幸い、サッカーの試合は前半と後半に分かれて40分ハーフが2回
キャバクラで言えは、2セット分だ

それだけ有れば、やり手キャバ嬢なら余裕で客を落とせる
ラクショー
お前らだって頑張れば必ず、互いに思いやりの有る関係を築ける
しかし不安もある、お前達はプロのキャバクラ嬢では無い

よって演技も出来ない


だからこそ全身全霊を持って、相手を本気で愛する事」ソレガダイジー

キャプテン「監督
僕は猛烈に感動してます(泣)なんて素晴らしい作戦なんだ

愛、愛、愛なんですね

監督は僕たちに真実の愛を教えてくれる


そして愛を持って試合に勝つ

愛は真実なんだから嘘じゃ無い、嘘じゃ無い真実の愛は最強なんだ

なんじ隣人を愛せよ」Love

監督「ま~…そういう事だ
」キャプテン「愛は無限だ、愛は無敵だ、愛は統べてだ
ハレルヤー
必ず最後に愛は勝つ

監督は偉大だ、監督は愛の伝道師だ
」
「愛は勝つ、愛は勝つ、愛は勝つ」選手一同、口々に唱え始める
選手控え室は、一種異様な空気に包まれ始めた
高木は硬くうつむいたままだが「愛は勝つ」と小さくつぶやくと
小さな目は充血し始め、体に熱を帯びてきた

監督「で
でだな、戦術としては必ず自分の担当する相手選手と、マッチアップする事
マンマークと云うやつだ、何処に居ようと必ずベッタリ張り付け
相手が気に入らないからと言ってチェンジは無しだぞ

浮気者は嫌われるからな(笑)
マッチアップの相手は、試合で見運命ろ


では早速スターティングメンバーとポジション、役目を発表する
」一同、固唾を飲んで監督を見守る
監督「ホワード、中田
」一同、目を泳がせて監督を見守る
キャプテンが口を開いた「監督
中田キャプテンは、だいぶ前に退部してます」監督「じょ
冗談だ
皆の緊張をほぐそうと思ってな
」一同、温かく監督を見守る
監督「では仕切り直しだ
…ホワード、久保」「はい
」久保は大きな声で返事をした監督「お前はキーパーに張り付け
かなり重要な役目だぞ

体育の室伏先生が教えてくれたんだが
何しろホワードは点を入れる役目らしいからな

男前の、お前にしたって訳だ
」イマ
久保「惚れて惚れて惚れぬいて

必ずキーパーを俺に惚れさせてやります


大船に乗った気持ちで任せといてください
」ゴールキメルゼ
監督「久保

ホモじゃないんだから
相手が手を抜いてくれる、思いやりのある関係を築ければいいから」(笑)
キャプテン「そうだよ久保、恋愛関係なんて、いつヒビが入るか分からない

そんな低次元な愛よりも

もっと神の子と言われた人の様な高貴で絶対的な愛を

監督は求めていらっしゃるのだ
」God久保「すいません監督(泣)
俺は下等で低次元な人間です、どうかお救いくだかい」(T_T)
キャプテン「よく言った久保

そこえ直れ
、僕の拳で総括してやる」

監督「そ
それはいいから
ドMカヨ関係を築く為の手段は各個人にまかせるわ
時間もあるし試合迄に考えといてくれ」アブネーアブネー

監督は選手とポジションと役目を次々と、発表しながらメンバー表に記入し始めた
そのたびに、選手は大きな声で返事をして行く
監督「ダブルボランチ、森保とキャプテンの…え~…その~……」
なかなか、キャプテンの名前が出てこない
控え室に、戸惑いの時間が流れ
キャプテンは、心細い目線を監督に送る
監督「キャプテン、名前なんだっけ
」キャプテンは、うなる様に小さくつぶやいた
「長谷部です…」
監督「いや、長谷部は分かってるんだ
下の名前だよ、し・た・の
」キャプテンは、あっけに取られた顔に成り
「健斗です」と言い直した
監督「あ~そうそう~
健斗だ健斗
ボランチは森保と健斗な
アブネ
役目は守ったり攻めたりするらしい
張り付けよ」

監督は何事もなかった様に、選手を発表していった
監督「次はサイドバック、鈴木と交換留学生のサントス
サントスはブラジル人のくせに、全くサッカーやった事無いらしいな

ま~うちは服飾学校だしな

入国して右も左も分からない内に、南米人てだけで勧誘されちゃったんだな
」サントス「ワシコノクニダイスキデス、カミカゼハートデガンバリマス
」
監督「やっぱ外人だな

カタカナばかりで、分かりづらいや

情熱のサンバでがんばってくれ」
サントス「セニョリ~タ
」
監督「役目は右と左の
おっといけないサントスは右も左も分からなかったな

ライト&レフトのラインぎわに別れて
敵陣と自陣を相対的に反復運動を繰り返しながら、激突するらしい…
何か、しんどくて痛そうだな
とにかく頑張れよ
ライト&レフト、どっちに配備するかは?
2人で相互啓発(互いに駄目な処を指摘)して罵り合って決めろ

」サントス「アルマ~ジロ
」
監督「冗談だ
話し合って決めろ」(笑)サントス「アレサンドロ
」
監督の冗談も飛び出し、控え室の中が、わきあいあいとした空気のなか
高木は小さく念じるように呟き続けていた
「愛は勝つ愛は勝つ愛は勝つ愛は勝つ…」
つづく