ここはとある街の新規オープンを控えた婦人服屋さん
「あきさん
あきさん
」
「何でぃ店長?
」
「その江戸っ子訛りの喋り方なんとかならない?
」
「ごめんよ店長」
「も~いいわ
ところで今回、貴女をパプアニューギニア支店から
わざわざ呼び寄せたのは、立ち上げたばかりの
この支店を軌道に乗せる為なのよ、分かってる
」
「そんなことは百も承知さ」
「分かってるなら良いのよ
所で、もうすぐみやび様がおみえになるわ、準備は整ってる
」ソワソワ
「店長みやびって誰れでぃ?」
「ま~呆れた
あれほど昨日説明したのに
みやび様は本店で大変お世話になってる、セレブなお客様で
あの大企業、火の車グループ会長の、ご令嬢で在らせられるのよ
今後のこのお店の運命を握っていると言っても、過言ではないわ」
「あ
思い出した」
「本当に大丈夫、あきさん?
なぜオーナーがあきさんを呼び戻したか、本当に謎だわ?
しかも、みやび様の担当に付けろだなんて?
とち狂ってるとしか言い様がない?
私は店長だけど責任は取らないからね
なんだか段々この状況に腹が立ってきたわ
」
「大丈夫だよ店長
任せなさ~い」
「いったい、あきさんは何者なの?
パプアニューギニア支店だなんて、あきさんがこのお店に赴任するまで
キャリア12年の私ですら知らなかったんだから
怪しすぎるわ、このアパレル系列会社
絶対、脱税かなんかのペーパーカンパニーを、海外で管理してたんでしょ
このさい白状しなさいよ、あきさん
」
「まあまあ~そう興奮しないで
落ち着きなよ店長」
「私は落ち着いてるわよ
だいたい何でよりによって、みやび様が、うちみたいな
テストオープンしたばかりのショボい支店に来るわけ
うちはセレブリティーなお客様向けではなく
ヤングマダム向けで、どっちかて言うとカジュアル路線なのよ
たしかに私は本店でもキャリアをつんだし
それなりに接客には自信も在るわ
でも、みやび様は特別なのよ
ヨイショすれば機嫌良くなる、そんじょそこらのセレブマダムじゃないわ
ワガママで高飛車だけと、一級品を見抜く目は本物なの
生まれ持ってのセレブリティーなのよ
そしてファッションに関しては、特に知識見識と人脈にかけては
この国のアパレル業界には、かなう者は居ないと言われてる
あの有名なデビスカルノ夫人ですら
みやび様の前では、プルプルプルプル子犬状態よ
だから、その影響力は絶大で、みやび様がダメ出しした店は、必ずと言っていいほど潰れるわ
本店では、私なんかまるで相手にして貰えなかったし
「こちらでございます。ハーブティーでございます。」てな感じでタダのお茶汲みよ

キャリア20年の店長が、冷や汗かきながら
やっとこさ、お相手してるんだから…
私だって私なりに頑張ってきて、やっと、小さな支店の店長に成れたのに…あんまりだわ~
みやび様の機嫌を損ねたら、私なんて絶対クビ
しかも再就職も絶対むり!
あのみやび様を怒らせた者として一生日陰者として生きて往くしかない
たとえ知らないお店でも、みやび様に弓子引いた者は
服だってまともに買わせて貰えないって噂だもの
あわれな末路だわ、着る服も無く裸で死にたくない!
今の私には、みやび様は天変地異以外の何者でもないわ


は
そうねそうなのね
私をクビにする為に会社側が仕組んだ罠なのね

なんて卑劣なリストラなの、いくら不景気だからって
こんな陰険な方法をとらなくてもいいじゃない
私が何したって言うの
訴えてやる」(T_T)
「考え過ぎだって
店長クビにする為にそこまでしないよ
経費と信用をかけ過ぎだろ
」(笑)
「た、たしかに…そうね」
「ところでさ~さっきから店の前に見たこともない
スポーツカーぽい真っ白なリムジンが止まってるぞ
」
「ギョエ~~~

いつから止まってんのよ、アレ

」
つづく
「あきさん
あきさん
」「何でぃ店長?
」「その江戸っ子訛りの喋り方なんとかならない?
」「ごめんよ店長」
「も~いいわ
ところで今回、貴女をパプアニューギニア支店からわざわざ呼び寄せたのは、立ち上げたばかりの
この支店を軌道に乗せる為なのよ、分かってる

」「そんなことは百も承知さ」
「分かってるなら良いのよ

所で、もうすぐみやび様がおみえになるわ、準備は整ってる
」ソワソワ「店長みやびって誰れでぃ?」
「ま~呆れた
あれほど昨日説明したのにみやび様は本店で大変お世話になってる、セレブなお客様で
あの大企業、火の車グループ会長の、ご令嬢で在らせられるのよ
今後のこのお店の運命を握っていると言っても、過言ではないわ」
「あ
思い出した」「本当に大丈夫、あきさん?

なぜオーナーがあきさんを呼び戻したか、本当に謎だわ?
しかも、みやび様の担当に付けろだなんて?
とち狂ってるとしか言い様がない?
私は店長だけど責任は取らないからね
なんだか段々この状況に腹が立ってきたわ
」「大丈夫だよ店長
任せなさ~い」
「いったい、あきさんは何者なの?
パプアニューギニア支店だなんて、あきさんがこのお店に赴任するまで
キャリア12年の私ですら知らなかったんだから

怪しすぎるわ、このアパレル系列会社

絶対、脱税かなんかのペーパーカンパニーを、海外で管理してたんでしょ

このさい白状しなさいよ、あきさん
」
「まあまあ~そう興奮しないで
落ち着きなよ店長」
「私は落ち着いてるわよ

だいたい何でよりによって、みやび様が、うちみたいな
テストオープンしたばかりのショボい支店に来るわけ

うちはセレブリティーなお客様向けではなく
ヤングマダム向けで、どっちかて言うとカジュアル路線なのよ
たしかに私は本店でもキャリアをつんだし
それなりに接客には自信も在るわ

でも、みやび様は特別なのよ
ヨイショすれば機嫌良くなる、そんじょそこらのセレブマダムじゃないわ
ワガママで高飛車だけと、一級品を見抜く目は本物なの
生まれ持ってのセレブリティーなのよ

そしてファッションに関しては、特に知識見識と人脈にかけては
この国のアパレル業界には、かなう者は居ないと言われてる
あの有名なデビスカルノ夫人ですら
みやび様の前では、プルプルプルプル子犬状態よ

だから、その影響力は絶大で、みやび様がダメ出しした店は、必ずと言っていいほど潰れるわ

本店では、私なんかまるで相手にして貰えなかったし
「こちらでございます。ハーブティーでございます。」てな感じでタダのお茶汲みよ


キャリア20年の店長が、冷や汗かきながら

やっとこさ、お相手してるんだから…
私だって私なりに頑張ってきて、やっと、小さな支店の店長に成れたのに…あんまりだわ~

みやび様の機嫌を損ねたら、私なんて絶対クビ

しかも再就職も絶対むり!
あのみやび様を怒らせた者として一生日陰者として生きて往くしかない
たとえ知らないお店でも、みやび様に弓子引いた者は
服だってまともに買わせて貰えないって噂だもの
あわれな末路だわ、着る服も無く裸で死にたくない!
今の私には、みやび様は天変地異以外の何者でもないわ



は
そうねそうなのね
私をクビにする為に会社側が仕組んだ罠なのね


なんて卑劣なリストラなの、いくら不景気だからって

こんな陰険な方法をとらなくてもいいじゃない

私が何したって言うの
訴えてやる」(T_T)「考え過ぎだって
店長クビにする為にそこまでしないよ経費と信用をかけ過ぎだろ
」(笑)「た、たしかに…そうね」

「ところでさ~さっきから店の前に見たこともない

スポーツカーぽい真っ白なリムジンが止まってるぞ
」
「ギョエ~~~


いつから止まってんのよ、アレ


」つづく