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ご縁に感謝です。

 

久しぶりの投稿になります。

 

わが家の息子の事をお話させてください。わが家の息子は幼少のころ自閉症スペクトラムとアスペルガー症候群と診断され生きずらい毎日を送っていましたが、とうとう高校3年生の夏に本格的な鬱に!それでも鬱病を抱えながら大学進学の夢を諦めずに、そしてさらなる闘志を燃やし、進学塾を一つから二つに増やして猛勉強しました。

 

前回のブログに詳しい話が書いてあります。よかったらお立ち寄りください。

 

 

 

 

 

 

息子は、高校3年生の秋から本格的に大学進学するための受験勉強を始めました。

そしてセンター試験を終え、後期希望した大学受験、私立大の受験を次々にこなしていきました。

私は専門学校卒業なのでセンター試験の事はわからないので夫が主にかかわり、私が受験会場まで付き添ったりと家族一丸となり息子のサポートをしました。

 

しかし・・・

希望する大学には合格することができませんでした。

 

息子はすべり止めに受けた大学に進学を希望したので入学手続きをして、大学近くの学生寮(食事付き寮)に入る事になりました。

息子は淡々と引っ越しの準備や大学学生主催のウェルカムパーティーに出席したりと私から見たら楽しんでいるものと思っていましたが・・・。

 

大学の入学式には私は自宅から息子は学生寮からそれぞれ待ち合わせの大学に行き入学式に出席しました。

私は大学の入学式に初めて出席するのでワクワク、ソワソワ。

息子は ? なんか、静かな、なんかわからないけど?まっ緊張しているだけかな?

(この時の違和感が後でとんでもない状況になるとはその時思ってもいませんでした。)

 

無事に入学式は終わりその後2人でお祝いランチして別れました。

入学式の次の日から息子は毎日大学のオリエンテーションに出席。(毎日報告の電話が私にかかってきて話してくれました。)

 

息子が寮に入った後の毎週末に、夫と二人で学生寮に行き、息子の様子を見ながら掃除。息子は一週間分の自分の洗濯物を教わりながら自分で行いました。

 

そして事件当日!
 

大学入学後の週末に息子の寮に行くと部屋はカーテンが閉められた暗い部屋。息子はベッドの布団にもぐりこんだまま顔を見せない声を出さないではありませんか。いつもだと私たちが行くと布団からすぐ出て自分の事を話し始まるのですが…その息子が布団から出てこない!声をかけても返事はなく起き上がれないのです。

私と夫の目があい(やばい!)とアイコンタクト!

とりあえず夫が息子の洗濯物を探し洗濯するために部屋から出る。

私は部屋のカーテンと窓を開け換気しながら息子に「どうした?」と話しかける。

 

息子→もう(私立大学が)嫌だ!行きたかった大学ではない!学びたい事がここにはない!そして大学院にもない!」

 

・・・長い長い沈黙。

 

私→(あら~ やばい!鬱になってしまった!こんな時は慰めても無理だし~。アドバイス的な事言っても無駄な感じ!)

 

夫が(洗濯から)帰ってきた。

夫はこういう時はどうしていいか解らず沈黙するタイプだから~!

 

とりあえず

私→「朝ごはん食べたの? 

食べてないなら今から食べに行かない?何食べたい?今なら好きな物食べれるよ!

前にスパゲッティ食べたいって言ってたよね。サイゼリヤに行こうか?行こうよ!」

 

半ば強引に息子の(サイゼリアに)行きそうな雰囲気を感じ取り布団を思いっきり取った。息子はハッとなったが自分で起き上がり寒いので着替えをし始めた。そして3人で部屋の外に出た。

 

車で近くのサイゼリヤに行きスパゲッティとドリンクバーなど注文して3人でもくもく食べる。いつもは息子が食事しながら近況を何回も繰り返して話してくれるが…今日は話してくれなさそうなので、私が話の主導権を握った。

 

私→何があった?

息子→僕の学びたい勉強はこの大学にはまああるといえば…あるけど…この(私大の)大学院には(僕が勉強したい事が)ない。

 

私→だったらどうしたい?

 

息子…モジモジと…

小さな声で…

息子→受験しなおしたい

 

息子は大学のオリエンテーション位から予備校に通いたいと思っていたと。そして、予備校まで選んでいたことも話してくれた。でも、私立大のお金を出してくれて、そしてまた予備校までのお金を出してくれないと思いどうしていいか解らず・・・紋々していたと。

 

 

★(私の閃き!)★

 

私→その予備校に今から行って話を聞いてこようよ!とりあえず受験の専門家に聞いてみよう!

 !!

夫と息子がびっくりした表情になった。

 

将来の道筋が出来ると

夫のサラリーマンらしい発言が出た!

 

夫→予備校に電話してアポとってみる。

とすぐ携帯電話を取り出し息子の行きたい予備校に電話した。そしてその日の夕方に予備校に行き話を聞く事になった。

 

夕方、予備校の担当者の方と話し合いをする。

 

息子  →大学に通いながら予備校に通いたい事を話す

 

担当者 →受験はそんなに甘いものではない!と。今通っている大学を一年休学して受験勉強一本に絞ることを提案をされた。

 

 !!

 

私、夫、息子は今すぐ回答はできない事を担当者に告げお礼を言って予備校を後にした。

 

自宅に帰ってから本格的に家族で話し合った。

 

息子の気持ちは決まっていた。

大学を一年休学して浪人生になる事!そして予備校に近い今の学生寮から通うこと!

 

(一人暮らしをしても、多少面倒くさくても(洗濯、掃除等)!

通学時間短くして勉強時間を確保したいと)

 

息子の気持ちを汲み取ったはもくもくと予備校に通う手続きを何も意見を言わず行った。

 

息子は週明けに大学に行き休学手続きをすることになった。

 

予備校代は一年間の授業料を全額一括支払うシステムでした。多額の金額を何も言わず夫が出す思いを聞いたら、

夫の兄が希望した大学に進学できなかったことを、いまだに口にして引きずっている事がありそんな思いを息子にはさせたくないと話してくれた。

 

息子は息子で、今までセンター試験や大学入試の手続きなどすべて親に任せにしていた。その息子が一人で休学手続きを全て行うことは初めてでした。手続きに戸惑い私を頼ってきましたが、私も用事があり息子は頼る事を諦め人生初の一人で休学の手続きを全て済ませた。

 

この事が彼の自信に繋がったと!ここから自分の色々な事に関連した事は自分で出来るようになりました!

 

現在息子は予備校に通い猛勉強しています。

9時から17時まで授業があり、17時からが自習室に移動して勉強しています。21時まで自習室が使えるので21時まで勉強して寮に変える生活。

 

土日は予備校が休みですが土日も予備校に行き自習室で勉強しています。

そして、息子は時々予備校代を何も言わず全額出してくれた夫に感謝の言葉を本人に伝えていると。そして私には今まで毎食美味しい食事を作ってくれた事についての感謝の言葉を言ってくれます。

 

 

息子と沢山沢山の思い出が綺麗な色に変わっていく瞬間でした。

 

 

 

長い文章をお読みいただきありがとうございました。

感謝です。