姐さんが気仙沼での最後の日を迎えました。
『有給残っているでしょ!青空市(仮)見てから帰りなよ~!』
冗談半分で しかし できることなら 姐さんにいてほしい
その思いから 思わず 出た言葉でした。
姐さんは笑って
『帰ったら きっとデスクが山になってるから無理だよ~。』
すごく一生懸命に こんな私をサポートしてくれていた姉さん。
たまに口から出る『いいなあ。私も見たいなあ。』という台詞。
あれは、私に話を合わせているだけ?
・・・・・・・・・・。
しばらくして 姉さんの本音を耳にしました。
・・・・・・・・・・。
『本当は残りたいけど、私の後に来る中に女性職員もいて 私がいるとやりにくいだろうから・・・。』
私は、ハッとしました。私より 少しだけ年上の姐さんが そこまで考えている・・・
なんて私は 自分勝手なんだろう。
浅はかな自分の考えに 本当に恥ずかしくなりました。
『次に来る人も自分で志願してきているから!だから きっとがんばってくれるし 私もしっかり引き継ぎ書くから』
そういう姐さんに もう何も言わないと 決めました。
昼が近づき 新しい職員の方が到着し 引継ぎと挨拶を済ませた後、姐さんが 去る時間が 近づきました。
私は自分の作業に没頭していましたが 気が付くと目の前に すでに涙で目を濡らした姐さんが立っていました。
『逢えてよかった。』 姐さんがそういいました。
『泣かないでよ。』 私がそういうと 一瞬、二人で抱き合い・・・ ・・・ ・・・
・・・私は 自分の作業に戻りました。
涙は流れたかもしれない。
でも すぐに作業に戻ったのは 姐さんがきっとそれを望んでいると思ったから・・・。
私たちは 友達を作りにきたわけではなく 災害のためのボランティアで なおかつ 私は リーダーだから・・・。
姐さんは 他県でありながら 志願して災害地に入った 数少ない女性行政人だから・・・。姐さんを遠目に見送りましたが わたしは作業を続け・・・
休憩時間に 車の中で泣きました。
いつもは 休憩時間には ボランティアさんの話を なるべく聞くようにしていましたが・・・
今日は もう限界でした。
嗚咽(おえつ)をあげて全ての感情を吐き出すように・・・
わたしは 泣きました。
休憩が終わる頃、『お前、顔酷いぞ!化粧直してからこいよ!』 と とばっち。
はい。おっしゃるとおりでございます。
化粧を直しながら こんなに泣いたのは何年ぶりだろうと ぼんやり 考えていました。
高校の卒業式でも こんなに泣いたかなあ。
大好きだった 彼氏と別れたときは 泣いたなあ。
でも あれは何年も付き合っていたから・・・。
頭の中で『姐さん、ありがとう。』
そう つぶやいて わたしは 彼女のことは しばらく忘れることにしました。
感傷に浸っている暇は ありません。
車を降りる前 バックミラーに向かって微笑みました。
『まだまだいけるじゃん。(うそうそ)!』
その笑顔のまま わたしは みんなの元へ 戻りました。
青空市(仮)まで あと2日・・・。