仲間内では、今でも笑い話にする。。。

「とても理不尽なことを言う人だったな!笑」
「あんた、さっき○○って言っとったやん!」て、困らされたよな。笑



若い我々にとって、その人の言動には矛盾を感じたことが多々あった。

しかしリスペクトと信じる気持ちがあったので、笑い話にこそなれ、トラブルになったことは一度もない。

笑い話は、生活面で多々あったが、
サッカー面ではこんなのもよくあった…



【最短・最速でゴールへ向かう】

「日本人は何故横にプレーするんだ?」
「そこにゴールはないのに。」

若かりしある日に聞いた、師匠エドウ・ジーコ兄弟の言葉だった。

相手チームの試合運びを指差し、ひとつひとつのシーンで、
「だろ?何故なんだ?」といちいち私に尋ねてくる。

師匠たちも我々にサイド攻撃を教えるし、「Vira!(広げろー)」とか、「Outro lado!(サイドチェンジー)」とか、叫ぶことも多々あったのに…

相手チームも試合後、
「いやあ、揺さぶられまくってボールが取れなかったです。」と感想されることも多くあった。



他にもある。

【「ゴールが見えたら打て」ではなく、「キーパーの位置を見てから打て」】

「日本人は何故、そんな遠くからシュートを打つんだ?」
「もっとゴールに近づけるのに…」
「ボールをくれてありがとう。」

師匠はシュートで終わり、「ナイッシュー」と盛り上がる相手を指差してそのように言った。

だが、我々のシュートレンジは彼らの非ではなかった。
ハーフライン前後から超ロングシュートを決めることもしばしばあった。
師匠の教えで、キーパーの位置を常に見ておく癖があったからだ。



もっとある。

【最も早く確実な道の選択】

「日本では、センターリングをしないとシュートを打ってはダメなのか?」

これもまた、師匠の指揮下でプレーする我々にもセンターリングからのシュートが存分にあったので、同様である。



(その他、守備に関しても同様のことが多々あった)



JFL、地域リーグ、大学生、高校生の強豪相手チームに対し、このように聞いてくることがしばしばあったように思う。

あの頃は、「いや、あんたもやん!」と突っ込みたかったが、怖くてそれは出来なかった。

なので、仲間に話して「あんたもやん!」と思ったことを告げた。
「あのおじさん、また理不尽言うたんか!笑」
いつも2時間後には、チーム全員に笑い話として脚色され、広がっていた。。。



「師匠に近付こう、そしていつか追い越そう。」と言う思いが、私の目を肥やしてくれた。

今では、師匠の疑問が矛盾ではなかったことも明確に分かる。



あの頃と、今。

日本のサッカーはここ20年、底辺から何も変わっていない。

急激な成長と、ひとつの方向性としては成長しきった感がある。
日本サッカーは、ひとつの山をすでに登りきったと言えよう。

だけども未だ次々に、「もっと高い山に登る!」と言って、同じ山へと登っていく人がいる。

私は、
「いや、あなたが目指したいのはその山ではないのじゃないか…」と助言したくもなるが、今の自分ではまだ言えない…



師匠が教えてくれた山は、頂上が雲に隠れて見えない。
その山は我々日本人のすぐ隣にある。

が、見向きもされていない。
大きすぎるからなのか、
実は分かっていても「日本人には登るのは無理だ。」とされているのか…



このままでは、10年後も日本人選手の絵図は今と変わらない。

一部のエリートのみが大人になってから海外で新たな山を知り、開花する。
とは言っても、マックスで今の日本人トップレベル。
個人としては十分の成功者だが、それ以上は生まれないだろう。



師匠たちに学び、私の選手としての感覚、指導者としての感覚は、真実を見るようになった。

もっと高い山があること、
その山を登る術があること、
みんなにそれを伝える力を持つことを目指した。



日本サッカー界の『常識』という巨大な谷が立ちはだかっている。

それでも、あっちの山からこっちの山が見れるようにしなければならない。

思っていた以上に難しいチャレンジだった。

でも、もしかしたらようやくこっちの山に気付いてもらえるようになるかもしれない。

矛盾に思えることが実は矛盾ではなかったことを証明する、新しいタイプの選手の育成スピードがさらに早まってきている。。。



【相模原から発信する!】

★地域から、新たなタイプのナショナルレベルの選手を量産する
★日本のサッカースタイル(トレーニングメソッド)を底辺から変えていくことを提案する
★サッカーから新たな『地域ぐるみの育成環境 (ハード面)』を提案する
※Win - Winになるような
※日本中の至るところで模倣出来るような



どれだけ人数が少なくとも、
どれだけ色々と苦しくとも、
志を貫き、様々な選手たち、保護者の方々と共に費やしてきた15年間。

そろそろ大逆転劇が始まる予感。。。



子供から大人まで、
ブレッサに来た選手は、『真実』にいとも簡単に気付けるようになっている。

「あー、こういうことか!」

「楽しい!面白い!」