【警告】
至極、暗病反な内容です。関わりたくない方は読まずにスルーしてください。
Yahoo!ニュースに、下の記事が出ていた。驚く事に、署名記事で、である。これを鵜呑みにする読者は多いだろうから、敢えてここで嘘を暴くことにした。
署名記事とは
1)記者がその記事の内容に責任を持つという意思表示
2)記事の内容が記者の視点に基づいていることを表す
3)記者個人の視点や、ものの考え方を知ることができる
というものだ。
論点となる書き出しの部分を引用する。
「老人を先に乗せろよ!」順番抜かしに怒号...増加する「迷惑高齢者」に若者は泣き寝入り【専門家解説】
高齢者による公共の場での迷惑行為が増えている。警察庁によれば、2023年に刑法犯で検挙された65歳以上の高齢者は約2万2000人。これは過去20年で倍以上に増加しており、全体に占める割合も年々上昇している。
また、厚生労働省は、2025年には高齢者人口が3,600万人に達すると予測している。日本人の3人に1人が高齢者になる時代を前に、「一部の高齢者による理不尽な行動」――いわゆる“老害”が、現実的な社会課題となっている。
特に問題視されるのは、他者との距離感を無視した言動や、ルールを軽視する態度だ。
民間の調査会社が実施した「公共の場で遭遇した迷惑行為」アンケート(2024年)でも、「順番を守らない」「横柄な態度をとる」などの項目で、高齢者に対する不満の声が上位を占めている。
(本文はmoonyが割愛しました)
取材・文/伊東克美 写真/Getty Images 出典/厚生労働省
この記事では、前段の「枕」となる書き出し部分を前提としたエピソードが展開する事になる。…のだが、ここまで読めば、あとは読まなくても「老人がどうした、こうした…けしからん」という内容である事は明らかだ。では、ここに書かれた前段は本当なのか?まとめてみよう。
1)高齢者による公共の場での迷惑行為が増えている。
2)警察庁によれば、2023年に刑法犯で検挙された65歳以上の高齢者は約2万2000人。
3)これは過去20年で倍以上に増加しており、全体に占める割合も年々上昇している。
4)また、厚生労働省は、2025年には高齢者人口が3,600万人に達すると予測している。
5)日本人の3人に1人が高齢者になる時代を前に、「一部の高齢者による理不尽な行動」
――いわゆる“老害”が、現実的な社会課題となっている。
6)特に問題視されるのは、他者との距離感を無視した言動や、ルールを軽視する態度だ。
ここからは、これを前提とした論述が展開されているのだが、1)3)5)に関する重要な情報が示されていない。例えば2023年に刑法犯で検挙された「世代別人数」、「過去20年」という基準の説明、比較対象となる若者による理不尽な行動が不記載であることだ。実は、ネットに溢れる情報には、このような「情報操作」が氾濫している。物事を俯瞰で捉え正しい判断をするためには、読み取るチカラが必要だ。
1989年から2023年までに刑法犯で検挙された、年齢層別の人数である。これをグラフに落としてみよう。
これだと、14歳から19歳の検挙者数が突出して高かったことは判るが、近年は切迫していてよく分からない。そこで、上限を切ってみることにする。
こうしてみると、①14-19歳の次に多いのが②20-24歳であり、③25-29歳、④50-54歳、⑤45-49歳、⑥40-44歳、⑦35-39歳、⑧30-34歳、⑨55-59歳、⑩70-74歳、⑪60-64歳、⑫75-79歳、⑬65-69歳、⑭80-84歳、⑮85-89歳、⑯90歳以上の順であることが判る。論点の中核である65歳以上は、下位なのだ。
そしてこの資料から、「警察庁によれば、2023年に刑法犯で検挙された65歳以上の高齢者は約2万2000人」が、誤りである事も判明する。正しくは、刑法犯で検挙された65歳以上の高齢者数は41,099人である。しかし、この数字は全体の22.4%に過ぎない。
どう足掻いても、65歳未満の刑法犯の方が圧倒的に多い事になる。こうなると、この記事の根底にある、冒頭の「65歳以上の高齢者が諸悪の根源」説は、すべてがおかしな話ということになるのだ。
念のため、あらためて記事の前段をもう一度ここに記載する。
1)高齢者による公共の場での迷惑行為が増えている。
2)警察庁によれば、2023年に刑法犯で検挙された65歳以上の高齢者は約2万2000人。
3)これは過去20年で倍以上に増加しており、全体に占める割合も年々上昇している。
4)また、厚生労働省は、2025年には高齢者人口が3,600万人に達すると予測している。
5)日本人の3人に1人が高齢者になる時代を前に、「一部の高齢者による理不尽な行動」
――いわゆる“老害”が、現実的な社会課題となっている。
6)特に問題視されるのは、他者との距離感を無視した言動や、ルールを軽視する態度だ。
特に問題視されるのは、メディアが噓で固めた記事を掲載し、持論を展開する伊東克美氏と、それを許した「FORZA STYLE」いう事だ。恥を知れ!








