ZULU 0730
これより、遮音シートを取り付けて初の、試験走行を行う。
打電、「天拝山ノボレ!」
繰り返す、「天拝山ノボレ!」
moo2号、静かに発っ進!
進路、R3から太宰府ICシケインを通過し、本線に向かう。
全速前進!
クァ~~~ッ !!!
力強く唸りを上げるエンジン。
速度よーし。時速100kmを維持、これよりクルーズ体勢に入る!
速度を維持したまま、上昇、右ターン、下降と進む。
と その瞬間、違和感に襲われた。
何かが違う!
コクピットに目をやると、すべての計器は正常を指している。
ふぅっ…何ということだ。
ロードノイズが酷い!タイヤが路面で擦れているようだ!
それだけではない。並走する僚機のノイズまで聞こえる。
それが、今までになく大きなノイズとして、キャノピーを通して聞こえるのだ。
そんな馬鹿な。
ピピッ!
その瞬間、右の脳細胞から緊急シグナルが届いた。
「これまで、いくつものノイズが束になって聞こえていましたが、
その中の天井からのノイズが消え、他のノイズが際立ってしまいました!」
…なるほど、そういうことか。
つまり、第一目標はクリアしたということか。
やったね、Softbank HAWKS !
最後は他力で優勝だ!
ビーッ ビーッ ビーッ ビーッ
「警戒警報、警戒警報!インターセップトコースにカッチョイイ車体接近!」
突然鳴り響く警報で前方スクリーンに目を映すと、
なんと、前方に黒い屋根のカッチョイイ車を発見!即、ロックオンして追尾体制!
吸い込まれるようにターゲットを捕捉し、速写モード、発射!パシャパシャ!
司令官!BRAVASのエンブレムが光っています!なにっ?

いかん、ジェット後流だっ!!!
ビーッ ビーッ ビーッ ビーッ
スライドターン!むぅ…なかなかやるな!

瞬時に危機を脱してパイロットを振り返る。
くっ、「少し前はおねぇさん」ではないか。無念!10年前にお会いしたかった。。。
第一実験終了!これより会社に帰還する。
進路、会社第2駐車場。ワープ3で発進!
ZULU 1530
同じ日の午後である。
第二実験に向け、moo2号発進!
進路を南にとる。視界不良。
ワープ1で前進!

前方スクリーンに叩き付ける雨粒の音と
相変わらずロードノイズ、それに加えてタイヤからの飛沫(しぶき)音がひどい。
しかし、風切りや天井部からのノイズは認められない。
これは第二実験もクリアだ。素晴らしい静粛性、おっと!
突然ワームホールが表れたぞ!これは恐らくβ県内に続いていると思われる。
怯むな!ワープ1のまま、突入せよっ!

司令官っ、ワームホールに突入しましたっ!そうか、引き続き第三実験のデータを収集せよ!
テンッフォ!!
ビーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ・・・

ノイズ状態、極めて良好!
報告する!
天井に組み込んだ吸音板による、室内へのノイズ除去実験は成功せり!
繰り返す!実験は成功!
了解した。「ネコネコネコ!」
これよりmoo2号は商談のため、JAにじに向かう。
通信終了。
やれやれ、報告書くの、たいへんだわ。
毎晩毎晩こんな時間まで…。
まーた、明日もあくびが止まらんっちゃ。
サラリーマンは楽じゃないって…。。
ならね、おやすみ!