昔な子供の時やわ。たしか小学2年辺りかな?
祖母は毎日自分の事務所の近くでモーニング食うとってな、mamirincoもよく連れてってもろたわ。
ある日な、知らんオッチャンが一緒におってなmamirincoにニコニコして言うんや
あんた、うちの子になるか?どうや?
瞬時に、祖母はそういや親としてあんま褒められない話し聞いたなとか、mamirincoを金にしよ思とんのかとか、小さいうちから好みに育てる好色ジジイの話しあちこちで聞いたな。頭グルグル考えてな、思わず
オッチャンmamirincoのお父さんより金持ちなんか?さらに、お母さんも稼ぐ金も合わせて計算してそれよりオッチャンは金持ってんのか?
言うてもうたわ。
ほなオッチャン笑いながらな
こりゃワシの手に負えんわ
モーニング食べ終わったら去って行ってん
祖母は祖母でその後なんも説明してくれへんしな
ホンマ怖かったわ。血族も信用ならんて生きていく心固まったわな。
でもな大人なって歳くって今思い返すとな
祖母、このまま父と母と共に生きたらダーティーな道に染まる事心配してたんかな、普通の子供らしい暮らしさせてやりたい思ってやった事なんかな思うわ。
不動産やってるゆうたらヤーさんだの詐欺師だの言われた時代やしな、父の会社も戦争時代からのゴタゴタの恩恵が外せぬ色々あったしな。
すでにmamirincoも大概ガラ悪い側やったしな。
もしかしたら親身に思ってくれてたなら嬉しいわ。
実際は知らんけどな。
死人に聞く事できんもんな。