それはチュール


わが家は猫を多頭飼いしている。

幼少期からずっと猫やら犬やら諸々小動物達と暮らしてきた。

一匹二匹てのは期間が短く、だいたいそれ以上から最高は七匹くらい。

買ったり、譲り受けたり、保護したり色々な経由から皆んなわが家へやってきて天寿を全うしていく。

それぞれ性格や癖が異なり人間の縮図を見ているようだ。

そんな縮図に平和をもたらしてくれたのはチュール。

猫まっしぐら。

微妙な空気が流れていても、チュールの登場で猫まっしぐらだ。

猫食べて嬉しい、私見て嬉しい、幸せ。

チュールの呼び名は他にチュンチュルン、チュッチュクチュー、オイチッチと多岐に渡り私を平和ボケにしてくれる。

一つ、弊害がある。

猫達は私の言葉をまるっと暗記して対応してくれている。上記のチュールの呼び方も全て暗記して反応している。

結果、「ち」から発音する言葉に敏感になり、「ち」を発音すれば猫まっしぐらとなってしまった。

意外と「ち」始まりの言葉が少ないためか猫からすれば、たまにチュールくれない時あるなって態度されて申し訳ない気持ちでいっぱいの時が少し辛いかな。