ハーとフーフー
口を尖らせて、フーと吐き出すと冷たい。
知らなかったと言って
何度も何度も自分の手のひらに試してみる。
「ねぇねぇ、ご飯を食べているときの
フーフーしてねって、このこと?」
フーフーを知らないあなたと、
知らないことを知らなかった私。
それを知った8歳の秋。
たぶん、まだまだある。
ひとつひとつ、繋げて結んでいこう。
通院
帰りは雨と霧で3時間15分。
疲れ果てた。
でも息子は今日も眠れない。
となりで暴れている。
話を聞いてくれる人がいること。
肩をトントンと抱いてくれる人がいること。
それだけで救われる。
それだけでがんばれる。
私も息子にとって、そうでありたい。
よし、もうひとがんばり。
雨
長くてツラい夜だった。
眠れなかった。
あなたの泣き声と
雨の音、
抱き止めていた腕の痛み、
吐き気と頭痛。
目の前に散乱した絆創膏の残骸と
指先の血のにおい。
心拍数が上がる。
息が苦しくなる。
それでも数時間後に、
笑って受け止めてあげなくちゃいけない。
学校へ行かない選択肢も、
こんな夜も、
私は決してあなたを責めないと、
あなたがわかるように、
あなたが私を信じられるように、
いいんだよって。