明日へ続く道~自閉症の息子との日常~ -5ページ目

ハーとフーフー




口を開いて、ハーと吐き出すと温かい。
口を尖らせて、フーと吐き出すと冷たい。

知らなかったと言って
何度も何度も自分の手のひらに試してみる。


「ねぇねぇ、ご飯を食べているときの
フーフーしてねって、このこと?」


フーフーを知らないあなたと、
知らないことを知らなかった私。



それを知った8歳の秋。



たぶん、まだまだある。
ひとつひとつ、繋げて結んでいこう。























通院



片道2時間半の通院。
帰りは雨と霧で3時間15分。

疲れ果てた。

でも息子は今日も眠れない。
となりで暴れている。





話を聞いてくれる人がいること。
肩をトントンと抱いてくれる人がいること。


それだけで救われる。
それだけでがんばれる。

私も息子にとって、そうでありたい。





よし、もうひとがんばり。















長くてツラい夜だった。
眠れなかった。

あなたの泣き声と
雨の音、
抱き止めていた腕の痛み、
吐き気と頭痛。

目の前に散乱した絆創膏の残骸と
指先の血のにおい。
心拍数が上がる。
息が苦しくなる。




それでも数時間後に、
笑って受け止めてあげなくちゃいけない。


学校へ行かない選択肢も、
こんな夜も、
私は決してあなたを責めないと、
あなたがわかるように、
あなたが私を信じられるように、
いいんだよって。