ある一定世代の大人にとって、裏ぼんの登場は子供ながらに衝撃的な出来事であった。


たしか中学生に入った頃であったと思うが、それまでのエロ本と言えばタオルや手で局部を隠した雑誌か、真っ黒に塗り潰された雑誌しか存在しなかった中、突如、ビニ本なるものが登場し、さらに裏本なるものが出た、という噂は高校生達と繋がりのあるマセ代中学生を中心に口伝えで広まった。高校生や働いてる先輩を持つエロ一軍戦士達はいち早くその恩恵にあずかったらしい。


当時の認識では、フルヌードといえば、外国の金髪の女性を想像し、日本人をモデルにしたものなど存在しないといった世相であった。しかも局部まで、。遊びなれた悪達も初めて見る裏本の衝撃に言葉も出なかったらしい。


我々、エロ二軍戦士はというと、、中々おこぼれにもありつけず、。


それを見れるチャンスがようやく高校生になった時、ついに訪れた。





自宅から訳30Kmの某所に裏本ショップがあると聞き子供であるとバレないよう革ジャン風ビニジャン!に、リーゼント、兄貴の伊達メガネを借用し、お年玉の千円札、五百円札 計1万円分をポケットに入れ向かったのを覚えている。

電車代まではなく、自転車で行ったことは言うまでもない。


店の前を行ったり来たり、覚悟を決めて入り、本が欲しいんですけどと言ってみたところ、値段はなんとその倍であった、。

果たして、そのお店が裏本ショップだったのかどうかも、わからずじまいでした。その時はなぜか帰りに使いもしないゴム製品を買ったりして、一丁前の大人の気分になったのだろうか、。今でもよくわからない思考である。


しかし、エロのためならどこまでも自転車でいっちゃうし、、10代の懐かしい思い出です、。昭和してたなぁ^ ^