こんにちは、「終活の付添い人」行政書士の網本です。
本日は、「お墓の管理・継承」に関するテーマでお伝えします。

年に一度、ご先祖様の霊が家族のもとに帰ってくるとされる「お盆」。祖先や亡くなった人たちがこの世にさまよって苦しむことなく、成仏してもらえることを願い、子孫が報恩の供養をする行事として、「精霊流し」や「盆踊り」とともに、「お墓参り」が慣習となっています。

令和元年のお盆は、台風の接近もあって例年より早めの12日に広島市内でお墓参りをしました。私事で恐縮ですが、父母が10年前に離婚して以降、毎年父方と母方の墓、2箇所をお参りしています。父方の墓は網本家代々の菩提寺の境内に、母方の墓は広島市が管理する公共墓地にそれぞれ建立されています。

現在、網本家の長男である私は島根県に生活拠点を移しており、姉も関西に嫁いでいます。

私には三人の子供がいますが、三人のうちの誰かが、将来、広島で暮らす可能性は低そうです。そのため、網本家と母方の墓(母は一人っ子)の管理・継承については、ちゃんと考えておく必要があるのです。

「楽天インサイト」の調査によると、現在お墓を管理している人に「墓じまい」を考えているかについて聞いたところ、「はい」と回答した人は22.2%、「いいえ」は57,4%、「墓じまい」を知らない/わからない」は20.4%という結果が出ています。

また、現在お墓を管理している人で、「墓じまい」を考えている人にその理由を聞いたところ、「子どもや他の家族に墓の面倒をかけたくないから」56.8%と回答した人が最も多く、「お墓が離れた場所にあり、墓参りがほとんどできないから」38,7%、「兄弟も子どももいなくて1人なので、自分の後に管理する人がいないから」27,0%との結果が出ています。

網本家の長男である私としては、親族の現状を踏まえると、ご先祖様の供養を絶やすことなく継承していくためにの選択肢のひとつに、合同墓への改葬を検討すべきとの思いが年々が強まってきました。

そこで、今年のお盆、菩提寺のご住職に思い切って「お墓の悩み」について相談してみました。

菩提寺のご住職は物腰の柔らかい方で、「檀家も高齢化が進み、近年、そういったご相談を頂くことが多いのです。」と前置きしたうえで、寺院の冊子(添付写真)を見せながら、質問に丁寧にお答え下さいました。

なかでも、費用負担については面と向かって尋ねにくいことではありましたが、冊子には費用も掲載してあります。打ち解けてきた機会を見計らい、冊子に掲載されていない費用(墓の解体費用)についてもお尋ねしたところ、当地での一般的な価格を教えて頂き、複数の業者から見積もりを取得できるようお取り計らいいただけるとのことでした。

更に、大変恐縮ではありましたが、万が一合同墓が一杯との理由でやむを得ず他の墓所への改葬を選択した場合、「離檀料」といった負担が生じるか否かついても確認してみました。
ご住職は、
「檀家のお気持ちほど頂戴できれば喜びますが、高額な「離檀料」を請求する規約はありませんのでご安心ください。」
と丁寧にお答くださり、大変安堵しました。

このたび、懸念していた事項について直接質問し、具体的な回答(情報)を得られたことで、今後に向けて確かな見通しと大きな安心感が得られて本当に良かったと感じています。

「お墓」は納骨するだけの場所ではなく、お参りする場所であり、供養の場でもあります。時代とともに、お参りの頻度が減る、あるいは絶えてしまったとしても、せめて供養は継承したい、そんな願いをお持ちの方は多いと思います。

ご住職も仰っておられましたが、お墓をいかに管理・継承していくかについて関心が高まっている昨今、菩提寺としても檀家にとっても望ましい、負担の少ない継承が可能となるように、合同墓所などの建立を始めるなどの取り組みが各所で始まっています。

お墓の管理・継承は、逝く者と供養する者双方にとって大切なテーマであり、円満で悔いのない終活をすすめるうえで、重要なポイントになります。

一部のメディアもの情報だけを鵜呑みにしていたずらに不安を募らせることなく、きちんと段取りをしたうえで、菩提寺のと檀家との話し合いの機会を設けることをお勧めしたいと思います。

以上、ご参考になれば幸いです。
次回は、「お墓の管理・継承(公共墓地)」いついてお伝えします。

引き続き有益な情報をお届けしたいと思いますので、ぜひ、フォローをおねがいいたします。それでは、また。